読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

MIKINOTE

作品制作とその他思った事を書くブログ

【定着液】フィキサチーフの使い方:鉛筆&木炭&パステルで描いた後に

アートと美術の知識

www.mikinote.com

昨日、「目の絵を描いたこと」を書いたのですが、鉛筆等の「触ると擦れてしまう」画材で描いた絵が完成したら、それを防ぐための作業をしなくてはなりません。

で、具体的に何をすれば良いのか?と言うと、「フィキサチーフ」と言うスプレーを使います。いわゆる「定着液」と呼ばれるものですね。

f:id:takayukimiki:20161111143545j:plain

画材屋などの画材を専門に扱っているお店であれば、どこでも扱っている定番の製品です。

今回のような「鉛筆」、もしくは「木炭」や「パステル」を使用した絵を長期間保存したいのであれば、必ずフィキサチーフを用いて、画材を定着させるための作業をしましょう。

<目次>

デッサンを描いた後にはフィキサチーフを使おう

鉛筆や木炭やパステルで描いた絵は、少しでも触ると擦れてしまって、せっかく描いた部分の色が取れてしまいます。これは、これらの画材が「非常に細かい粉」を画用紙になすりつけることで描く画材だからです。

その細かい粉は、画用紙に乗っているだけの状態なので、描き終わったばかりの状態だと、非常にとれやすい状態になっているというわけです。

また、描き終わった絵を重ねて保存する場合などには、それだけで鉛筆などの画材が擦れて絵がボケていってしまうでしょう。それに、他の絵にも黒い粉がくっついてしまって、他の絵にも被害が及ぶことがあります。(特に、絵画教室や美術予備校等の集団で利用しているアトリエで絵を描いている場合には、他の人の迷惑にもなってしまいます。)

そこで、登場するのが「フィキサチーフ」と呼ばれるスプレーです。

これを使用すれば、画材の粉がいい感じに画用紙に定着するので、擦っても色が落ちにくくなるのです。

使い方

フィキサチーフの使い方は非常に簡単です。

描き終わった絵の全体にプシューッと吹き付けるだけです。

注意するべきなのは、画用紙からある程度離して噴射することと、できれば屋外で作業をすることです。

f:id:takayukimiki:20161111145904j:plain

使ってみるとわかるのですが、フィキサチーフは非常に臭いです。独特な匂いがします。(やったことないけど)大量に吸い込むと具合が悪くなってしまいます。なので、屋外で噴射するか、それがどうしても無理なのであれば換気をきっちりとしながら使用するようにしましょう。

また、絵を何処かに立てかけてフィキサチーフを噴射するわけですが、そこからはみ出た場所は多少の跡がついてしまうことがあります。なので、立てかける壁やその下の床も、汚れてもよい場所を選んでフィキサチーフを使用する方がおすすめです。

f:id:takayukimiki:20161111150103j:plain

フィキサチーフを使用する際の具体的なコツとしては、画用紙から40センチほど離した状態で使用することです。あまりにも近すぎると、フィキサチーフの効果がムラになってしまったり、部分的に液垂れなどをしてしまう恐れがあります。

多少、スプレーの噴射口から離して、それを「縦横に並行移動させながら使用する」ことで、全体にまんべんなく定着液を吹き付けることができます。

そして、絵全体に一通り吹き付け終わったらOKです。

終わったらそのまま放置する

フィキサチーフを吹き付け終わったら、少しの時間そのまま絵を放置します。最低でも5分位?かな。

それと、フィキサチーフを噴射した直後は、定着液が乾いていない状態です。つまり、ちょっとだけ濡れている状態です。なので、その状態で触ったりすると、触った場所の画材が普通に取れてしまいます。

乾くまでは、そのまま放置して触らないようにしましょう。

また、画用紙を木製パネルなどに水張りをしている場合は、パネルから剥がす前にフィキサチーフをかけます。そうしないと、濡れてしまって画用紙がたわんでしまうので・・・

色鉛筆にフィキサチーフは必要なのか?

余談ですが、色鉛筆は、フィキサチーフを使用すると色が滲んだりしてしまうことがあるそうです。

また、鉛筆等の画材と比べて、色鉛筆そのものが、擦れにくい性質を持っています。

したがって、色鉛筆を使用した絵の場合には、フィキサチーフは使わないようにしたほうが良いでしょう。

色鉛筆にしても鉛筆にしてもパステルにしても、油性だったり、水性だったりメーカーや製品によっていろいろとありすぎるので、一概に言うことはできません。フィキサチーフが必要なのかどうか?実際に使ってみたり、製品の説明書きをよく読んで判断することが大事です。(一度、それで絵を台無しにしたことがあります。)

初めて使用した画材で描いた絵にフィキサチーフを使用する際には、小さな紙に色を塗ったものにフィキサチーフを吹き付けるなどして、必ず実験するのも良いかもしれません。

とにかく、初めて使う画材や製品は、慎重に使うことが重要だと思います。

用途によって使い分けよう

使用頻度によりますが、フィキサチーフは感覚的にはあっという間になくなってしまうイメージですね。

したがって、たくさん絵を描いていくのであれば、大きめのサイズのものを買うほうがお得です。

ホルベイン 画溶液  ビッグスプレーフィキサチフ O630 480ml

ホルベイン 画溶液 ビッグスプレーフィキサチフ O630 480ml

僕が、学生時代から愛用しているのはホルベインのフィキサチーフです。水色のスプレー缶が目印です。これは、鉛筆&木炭&チョーク用のものですね。

これは鉛筆や木炭を使用する際に使うタイプのものです。

スプレー式 画用液 300ml スプレー フィキサチフ

スプレー式 画用液 300ml スプレー フィキサチフ

標準サイズが300mlのものです。迷ったときに無難なのはこれですね。

ホルベイン 画溶液  スプレーハンディフィキサチフ O620 100ml

ホルベイン 画溶液 スプレーハンディフィキサチフ O620 100ml

また、ちょっとだけしか使わない場合には、100mlの非常に小さいタイプも物も売られています。

ただし、この水色のスプレー缶のホルベインのフィキサチーフは鉛筆&木炭用なので、パステルを使用した絵の場合にはパステル画専用のフィキサチーフを使用します。

スプレー式 画用液 300ml スプレー パステルフィキサチフ

スプレー式 画用液 300ml スプレー パステルフィキサチフ

それと、普通のフィキサチーフの定着力では物足りないという場合には「ストロング」タイプ(鉛筆&木炭&チョーク用)も売られているので、それを使用すると良いでしょう。

ホルベイン 画溶液  スプレーフィキサチフストロング O603 300ml

ホルベイン 画溶液 スプレーフィキサチフストロング O603 300ml

フィキサチーフは用途や使用頻度によって、色んなタイプの物が売られているので、用途に応じて最適なものを購入して使用するようにしましょう。

まとめ

今回、ものすごく久しぶりにフィキサチーフを使ったのですが、匂いとかがめっちゃくちゃ懐かしかったです。

フィキサチーフを使用することそのものは、そんなに技術が必要なものではありません。

強いて注意点を言うのであれば、匂いが強めなのでできるだけ屋内で使用しない方が良いことくらいでしょうか。

せっかく長時間かけて描いた大事な絵なのであれば、きっちりと保存しておきたいものです。そんなときにフィキサチーフは必須なので、必ず用意しておくようにしましょう。

Copyright© MIKINOTE All Rights Reserved.