MIKINOTE

作品制作とその他思った事を書くブログ

【立体作品の専用ケース】作品を入れて保存&持ち運びできる箱を作った【電子パーツ猫用】

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先日、完成した電子パーツで制作した猫の作品。(タイトル「電子的世界の支配者」)

完成してからは、他に置き場所もないので、作業場の棚に放置していました。立体作品は、作るのはいいんだけど、それが完成した後の保存方法は大きな悩みの種です。

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しかし、いい加減ちゃんと保存できるようにしておきたい!ということで、先日、この猫様の専用ケースを作成しました。

今回はその作業の様子などを簡単に紹介していきます。

<目次>

MDF&ネオジム磁石&スポンジ&布で専用ケースを作成する工程

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以前も、このブログでは作品の専用ケースを作った様子を紹介したのですが、それらと作り方はほとんど同じです。

基本の作り方はMDF板を木工用ボンドで接着して、ネオジム磁石を埋め込んで、スポンジと布で作品の形にピッタリのクッション(緩衝材)を作るという工程です。

流石に何度も作っているということもあって、作る手順なんかはかなりこなれてきました。

ハンズ木材カット

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まずは、箱に使用する板材の寸法を決めて、東急ハンズMDFの板を購入。そして、木材カットをハンズのスタッフさんにお願いします。

ハンズの木材カットはマジで優秀なので、本当に重宝しております。僕はもうハンズ様がないと作品とか作れません。(割りとマジで)

タイトボンドで接着

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MDFの接着には普通の白い木工用ボンドでOKなのですが、今回はアメリカ製の木工用ボンドである「タイトボンド オリジナル」を使ってみました。

以前、スピーカー製作などをしたときに使って以来、このボンドの便利さをすっかり気に入ってしまいました。それからというもの、木工作業のときにはこのタイトボンドを愛用しております。

ちなみに、「タイトボンドⅢ」という製品を以前使ったのですが、それは「耐水性」です。なので、強力な木工用ボンドなのですが、今回の専用ケースの場合は耐水である必要がないので、耐水性ではない「タイトボンド オリジナル」という製品を使うことにしました。

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ハタ金を使用して圧着します。↑上記の画像だと少しわかりにくいと思うのですが、ボンドが乾かない間の仮固定&補強として、グルーガン(ホットボンド)も使用して接着をしています。

真鍮ハタ金 2本組 300mm

真鍮ハタ金 2本組 300mm

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グルーガンも本当に便利な道具で、特に今回はグルーガンを多用しました。

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箱の蓋の部分もタイトボンド&グルーガンで接着して・・・

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・・・さらにその上に重りを置いて、しばらく放置します。

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1時間ほど放置すると、ほぼくっつきます。箱っぽい雰囲気になりました。

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ピッタリ!

完全に箱だ!!

ネオジム磁石を埋め込む

さて、この箱、このままだとロックする機構などが全く存在しないことになってしまいますので、箱の四隅にネオジム磁石を埋め込みます。

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近所の100円ショップで買いました。

こやつを埋め込んでいくわけですが、どうやって埋め込むのかというと、ハンドドリルでネオジム磁石と同じ、6ミリの穴を開けて埋め込みます。

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やりすぎて穴が貫通しないように注意しながら、ハンドドリルで穴あけをします。

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8箇所全部に穴を開けました。

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ネオジム磁石を穴に埋め込むだけだと取れてしまうので、エポキシ接着剤を使用して埋め込みます。

今回は埋め込み作業に多くの時間がかかるわけではないので、5分硬化型のエポキシ接着剤を使います。

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エポキシ接着剤を塗りながら、ぐいっと磁石をねじ込んでいきます。

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8箇所全部にネオジム磁石を埋め込みました。

これで、蓋を置けばガチョンと四隅の磁石がくっつくので、簡単なロック機構ありの箱の完成です。

ネオジム磁石は、S極とN極があるので、それだけは間違えないように注意です。逆にしてしまうと箱が反発してしまって閉まらなくなってしまうので。

スポンジ&布貼り

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箱には↑のような感じで作品が収まります。

ただし、この猫のような繊細系の作品は、非常に壊れやすいです。ですので、展示に持っていく際の、持ち運びの衝撃などを考えて作品の形状にピッタリのクッションがあると非常に良いです。

そこで、この猫作品の形に沿うようにスポンジや布を使って、専用のクッションを作っていきます。

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接着に使用する道具は、スポンジ用の両面テープとグルーガンです。

この「スポンジ用の両面テープ」も、ものすごい便利アイテムでして、スポンジ用というだけあってスポンジを接着可能で、ついでに布にも使えます。(普通の両面テープだと、くっつきにくい。)

それとスポンジと布は普通のハサミだと非常に斬りにくいので、クラフトハサミを使用してカットしていきます。(使っているクラフトハサミに関しては、以前書いた下記の記事を参考にしてください。)

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クラフトハサミも本当に便利な道具で、基本的に何でも切れますので、一家に一台あると重宝しますよ。スポンジがサクサク切れるので、細かくカットして微妙な起伏のある形状も作り出すことが可能です。

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作業的には、スポンジをカットして、作品を実際に箱に入れてみて隙間の部分にスポンジを継ぎ足していく作業の繰り返しですね。

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複雑な形状をしているので、けっこう大変。

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ピッタリ!

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蓋の方も、蓋を閉めたときに作品を固定できるように、作品の形に沿うようにスポンジを切ったり貼ったりします。

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次は布を貼っていく作業です。布は、町田のオカダヤさんで購入した、ジャージ?っぽい感じの少しだけ伸縮性のある黒い布です。

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布は余分な部分をクラフトハサミで切って、微調整しながら両面テープやグルーガンを使用して貼り付けていきます。

なんとなく高級感あって、なかなかそれっぽい感じでしょ?

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ピッタリ!

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もちろん、蓋もきっちり閉まります。この状態になると、作品が固定された状態となりますので、多少の振動や衝撃では作品が破損する可能性は低いはずです。

仕上げ

最後の仕上げに、作品のタイトルを貼り付けます。

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Illustratorでちゃちゃっとデータを作って、それをプリントして・・・

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・・・貼り付けて完成です。

なかなかそれっぽい専用ケースになったと思います。

まとめ

僕の、電子パーツシリーズの作品は、作品の素材と作り方的に壊れやすいです。特に、展覧会などの作品搬入時などは、非常に気を使います。

そんな時、今回作ったようなケースがあれば安心なのです。

保存しておくときも、専用ケースに入れて物置に入れておけばよいし、そういう意味でも便利です。

立体作品作っている人はわかると思うのだけど、実は、作品を収納するちょうど良い箱って、なかなかないんですよ。

作品を作る度に、箱は必要になるのだけど、ちょうど良いサイズ&材質の箱は、市販品では難しいです。ゆえに、作品の箱問題は、僕の長年の悩みでした。

本当はちょうど良いケースがどこかで売られていたら一番楽なのですけどね〜。おそらく、僕と同じように立体作品を作っている作家さんの共通する悩みなのではないかと思います。

そんな都合の良いものは売ってないので、買うとすれば、業者に特注するくらいしか方法がありません。でも、ある程度の数を注文しないと箱1個の値段がとんでもないことになってしまいます。また、自分の作品に合う雰囲気の箱を作ってくれる業者さんを見つけることも非常に難しいです。

そうなると、自分で作るのが最も早道だし安いし確実という結論に至りました。

今回紹介した手法なら、材料費も高くないし、製作の難易度も高くないし、慣れれば時間もかかりません。それに、作品を保護する耐衝撃性も高いです。それに、そこそこの高級感もあるので、作品が売れた時はそのままお渡しできるのも良い所です。

今のやり方はけっこう気に入っています。

そんなわけで、同じ悩みを持っている立体アート系の作家さんの参考になれば幸いです。

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