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テレビのニュースを見ながら食事をするのは悪趣味だ

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ここ最近、実家で朝食や昼食を食べることが多いのですが、その際には必ずテレビの電源がついていて、ニュース番組などが流れっぱなしになっています。

実は、僕が現在住んでいる家にはテレビがありません。なので、実家に帰ってテレビを見ながら食事をするという経験も、まあ懐かしい感じではあります。しかし、それに関連して少し気になることがあります。

テレビのニュースって食事中に見るような内容じゃなくね!?ということです。

ニュース番組で大々的に報道される話題って、基本的にネガティブな内容が多いです。(仕方のないことですはありますが…)

最近だと、北朝鮮問題やサイバー攻撃の話なんかの話題を耳にすることが多いです。けれども、それらは暗い話題ではありますがまだ良い方です。

もっとエグいのは、例えば「○○県在住の無職☓さんが刺された」とか「芸能人の☆☆さんが不倫!」とか「△△高速道路で事故。トラック運転手の□□さんが体を強く打ち死亡」などです。

ひょんなことから「体を強く打つ」という言葉の意味を知ってしまって以来、その手の話題は苦手です。

痴漢冤罪で飛び降りてなくなった」とかのニュースも、最近よく電車に乗るので他人事とは思えなくて、この話題になるとなんだか嫌な気持ちになってしまい落ち着きません。

こういうの見ながら食事をするのって、つきつめて考えていくと、ものすごく悪趣味なことだと思うんですよ。

だってこれって、「他人の人生が終わる瞬間」とか「他人の人生最大級の不幸な事件」をおかずにしながら食べ物を口に運んでいるということでもあるからです。

食事中にニュース番組を見るのってどうなの?

これって、よくよく考えたら、漫画やアニメとかでたまにある「地下闘技場で血みどろのバトルを観戦しながらそれを酒の肴にワインを飲む金持ち達」と同じですよ。カイジとか幽遊白書でそういうシーンがあった気がする。

僕たちは、ニュースという媒体を通して「安全地帯から他人の不幸」をおかずにメシを食っているわけです。

テレビは垂れ流し

もちろん、テレビのニュースの全部が全部エグい話題というわけではありません。「有名人が婚約した」とか「すごい医療技術が発見されて期待されている」とかそういうのもあります。

しかし、テレビ番組の問題点は、テレビの電源を入れている限ずっと垂れ流されているということです。

テレビを視聴している僕たちはチャンネルを選ぶことが出来ても、閲覧するニュースの内容までは選ぶことが出来ません。だから、食事中にニュースを視聴するという習慣になっていると、いろんな内容の話題が自動的に食事をしている自分の目や耳に入ってきてしまいます。

「政治家が問題発言」とかもよくあるニュースだけど、別によくわからんおっさんがなんか言っててもあまり興味ないですからね・・・それよりも目の前の食事の味のほうが大事です。

それに、食事中にニュースを見るのは情報収集を食事中に済ますためだと言う人もいるけど、そんなマルチタスクよりも、料理や一緒に食べる人との会話を楽しみたいです。

食事の時間帯はニュース番組が多い

そんなに言うなら見なけりゃいいじゃん!という話ではあります。

しかし、ここで問題にしたいのは、世間的に多くの人が血みどろなニュースを見ながら食事をしているという点です。そういう習慣が日本では一般的であるということが、ちょっとおかしいんじゃないの?という話です

それに、朝昼夕の食事の時間帯にニュース番組が多いと言うのもあります。これはやはり、日本では食事中にニュースを見るケースが多いという証拠なのではないでしょうか。

おそらくテレビ局側としても、お茶の間では食事中にニュース番組が好まれていて、視聴率も安定して取りやすいということがよくわかっているということなのでしょう。

世間的にみんながこういう番組を見てるという事実を想像すると変な気持ちになるという話です。

ネットのニュース

僕は、自宅にテレビがなくて、実家に帰ったときか病院の待合室くらいでしかテレビを視聴することはないんだけど、世間のニュース的な情報はもっぱらインターネットから得ています。

ネットニュースの良いところは、基本的にテキストでの情報がメインであるということです。

気になるニュースのリンクをクリックしたら、テキストメインの記事が表示されます。なので、自分のペースでそれを読むことが出来ます。

暇な時にじっくり読むこともできるし、忙しかったり興味ないと判断したら読み飛ばすことも出来ます。

読む記事もタイトルをやサムネイルを見て、自分で判断して選ぶことも出来ます。非常に効率的に情報収集することが出来ます。

わざわざ、テレビの前に座ってアナウンサーが喋るのを待つ必要もないし、必要ないニュースを見てしまうことも少ないし、仕事の休憩中の空き時間で情報収集することも容易です。ネットのニュースは、時間が無駄にならないことが、最大のメリットだと思っています。

また、テキスト表示であるからこそ、食事中にニュースを見る(読む)ことが出来ないってのも良い点だと思います。スマホにしてもパソコンにしても、ネット接続できる端末をいじる際にはスクロールするときに必ず片手がふさがります。(スマホ片手に食事することも出来ますけど、個人的にはお行儀悪い行為だと思っております。)

なので、お箸とお茶碗持って食事するならネットニュースは見れません。嫌なエグいニュースも、ものを食べながら一緒に吸収してしまうこともないでしょう。

普通になっているのが恐ろしい

僕は、人が亡くなったり不幸になったりするニュースを見ながら食事をするお茶の間の光景が日常となっているという事実が恐ろしいです。

僕も以前がそうでしたけど、テレビが家にあって、毎日ニュースやらバラエティーなどを見ていたとき、よっぽどのことがないかぎりそれを見て感情が動くことはありませんでした。残酷な事件の報道が流れてきても「ふーん。そんなことがあったんだ。」くらいにしか感じていませんでした。

でも、最近はテレビを視聴する機会が少ないおかげか、以前よりもテレビで垂れ流されている内容が変に気になるようになってしまいました。

だから無駄なことも結構考えちゃったりして「もしも自分や身の回りにこんな事件が起こったら・・・」ということを想像したらやばいですよ。とてもじゃないけど、食事が喉を通らないような心境になってしまいます。

久々にテレビニュースとともに食事をしてみたら、いろんなことが気になって気になって仕方がありません。残酷な事件の当事者のことを考えてしまったり、それを目の前にしながら平然と食事をしている状況に違和感を感じます。

ひょっとしたらこんなことを気にするということ自体がおかしいのかもしれませんけどね・・・

でも、毎日そういう環境で慣らされていると、麻痺して何にも感じなくなってくるのかなあと。少なくとも、普段テレビを見ない僕からすると、暗い話題多めのテレビのニュースを見ながら食事をするのは悪趣味であると感じたというわけです。

まとめ

ちなみにうちの奥さんは僕以上にテレビが苦手です。けれども、奥さんの実家のご家族もやはりテレビを見ながら食事をするんだそうです。でも、それがものすごく嫌なんだそうで、テレビから音と光が垂れ流されている場に長時間さらされるとものすごく疲れるのだそうです。

僕も、テレビがない静かな環境に慣れてしまったおかげか、食事中にテレビ視聴という文化には違和感を感じます。

特に、残酷な事件も報道されることの多いニュース番組を見ながら食事をするという行為はかなり悪趣味だと感じます。そして、それを目にしつつも普通に無言で食事を続けているわけです。残酷な事件を報道するニュースを見ても、目の前の食べ物がまずくなるほど感情が動かないってのも相当に狂っています。

僕は、幼い頃は親にニュース番組と少しのアニメくらいしか見させてもらえなかった過去があるんですけど、教育のためであったのだと思われます。(おそらく)ニュース番組なら無害だし社会勉強にもなるだろう・・・という考えであったのだと思っています。でも、大人になった今になって思えばニュース番組で報道される内容すべてが教育的だったのか?と問われるとなんとも言えない自分がいます。

「ニュースは大人も子供も食事中に視聴しても無難で害がない番組」という日本での世間一般的な認識は少しおかしいのではないでしょうか。

テレビが無い環境から、急に食事中にテレビを流しっぱなしにしている環境に置かれてしまうと、こういうことが気になっちゃったよ!という話でした。

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