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MIKINOTE

作品制作とその他思った事を書くブログ

職場や学校で「ものを教える時」に気をつけるべき20の鉄則

思ったこと

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ネットでいろんな記事を読んでいると、「仕事を新人に教えても覚えが悪い」とか「仕事ができなくて上司に放置された」とかそういう話題を最近けっこう見かけます。

他には、腕の良い職人さんが「仕事は見て覚えろ!」「技術は盗め!」と弟子に言ってそのまま放置する、という話があるじゃないですか。あれって、めちゃくちゃ効率悪いと思うのだけど、なんでそんなことになったかというと、仕事はできるけど_教え方は教えてもらわなかった結果なのかな〜と思うのです。

生きていると、誰しもが人にものを教える機会というものが何かとあるはずです。

僕、実はいろんな人に「先生に向いてるんじゃない?」とか言われることが多かったりするんですよ。そう、人にものを教えるのはけっこう得意なんです。

学生時代は美術予備校の講師をしたりとか、大学卒業後も助手をしていたりしていたりもしました。だから「先生」と呼ばれる仕事をしていた期間がけっこう長かったのです。(大学の「助手」と言っても、学生に技術を教えたりとか、作品に関しての相談に乗ったりとか、細かい部分の学生の教育はほぼ助手の仕事でした。)

その後も仕事の中で、他人に仕事のやり方を教えたりする機会もあったりしたのですが、人に何かを教えるときはかなり多くのことに気を使いながらやってきたつもりです。

人に物事を説明したり、経験の少ない人間を教育するときには、それなりにコツ・・・というか鉄則のようなものがあると感じてきました。

そこで、僕が先生してた時などの経験を元に、気をつけるべきことをまとめてみることにします。

<目次>

生徒や後輩や部下を教育するための方法

どんな世界にいても、一人で仕事をしているのでなければ人にものを教える機会は必ずあります

ここで書く内容は、効率よく教えるため、そして教えた内容を深く理解してもらうために、僕が以前、実際に実践していたことです。

昔の事を思い出しながらまとめてみたら20個もありました。ちょっと長い記事になっちゃった。

しかし、学校でも、職場でも、はたまた趣味の教室や、部活なんかでも、上下関係があって、上の人が下の人に「教える」という行為が必要になる場合は、共通して役立つ普遍的な考え方であるはずです。

まあ、基本的なことばかりなんだけどね。

ただし、やっていることの内容や教える人によっては当てはまらない項目もあるかもしれません。なので、ご自身の教える時の環境と合わせて、いい感じに解釈しながら読んでいただければと思います。

1.レベルに合わせて話す

人にもの教えるときは、その人にレベルに応じて教えてあげましょう。

「入って◯ヶ月だから」とか、「△年生だから」・・・というのではなくて、その人個人の能力と、身についてるであろう知識&技術の量に応じてです。

適当に教えていると、教えるべき内容をすっ飛ばして教えちゃうことがけっこうあるんですよね。特に、教育すべき人が多い場合はそういう事態になりやすいです。どこまで教えたのか覚えきれないのね。

例えば、コピー機の場所を教えていない新人に「これコピーとっておいて!」といきなり言っても、コピー機の場所がわからなくて探しまわってしまうことになります。

順を追って教えてあげないと、混乱させてしまいます。コピー機の例はそんなことする人はいないと思うけど、似たようなことはけっこうどこでも起こりうるはず!

そして、人それぞれで成長度は違うのだから、よく観察して、教えてあげるべきことを教えるようにしましょう。

同じ階級、学年にいる人間であっても、教える側は教えてもらう側に応じたレベルで物事を教えてあげるべきです。

2.最初は専門用語を使わない

その場でしか通じないような専門用語は最初の段階では使わないようにしましょう。

専門用語は意思の疎通を簡略化して効率化するためのものです。そして特殊な専門分野であればあるほど、その場に飛び交う専門用語は増えていくものです。しかし、その環境に長くいればいるほど、専門用語であるにも関わらず、一般的な言葉であると思い込んだりしてしまうものです。

これも、さっきの話に近いのだけど、教えられる方はいきなり難しい言葉を言われても混乱してしまうのです。

だから、最初はちゃんとその用語について説明を交えながら、教えてあげましょう。

「そこんところバリ取ったほうがいいよ」←とかいきなり言われてもわかりにくいですよね。

「そこのヤスリがけをした後の端っこがギザギザしている部分を『バリ』と言うんだけどさ。そこはね、番手の細かいサンドペーパーを使って触っても痛くないように削ったほうがいいよ。」←こんな感じ。面倒だけど、最初はとにかくわかりやすくするほうが親切。

それに一度説明するだけだと、覚えの悪い新人は用語を覚えきることができないかもしれません。そうしたら、何度か根気強く教えてあげましょう。

そして、その人を観察しながら、理解できたと判断できる状況に到達してから専門用語も使い始めるようにすれば、新人にとってもわかりやすくて嬉しいことであるはずです。

3.前回教えた内容を忘れない

これもね、けっこうやっちゃう・・・というよりもやっちゃってる人が結構いたかな。特に年配の上司や先生に多い印象です。

前回教えたのにもかかわらず、教えたことを忘れてしまって何度も同じことを話しちゃうってやつです。

同じ話をされてしまうと、教えてもらう側はものすごく困っちゃうんですよね。「先生!それ前にやりました!!」なんて言えるのは、一部の人だけですから。

それに、そういうことしちゃうと教えてもらう側からすると「この人、僕のことちゃんと考えてくれてないんじゃないかな?」と不信感を抱くきっかけにもなりかねません。最悪の場合、信頼を失ってしまって、その後いくら頑張って教えても、言うことを聞いてくれなくなるような事態を招くこともあるでしょう。

また、複数人で教えている場合も、教える内容が重複しないように、相互に連絡をとりあうことも大事ですね。同じ話をされるのは、教えられる側にとっては、「またその話」となってしまうので、ストレスですから。

4.説明不足にならないようにする

人にものを教えるということは「説明をする」ということでもあるのだけど、それが「説明不足」であるのはよくあることです。

そのためには、それが「なぜ必要なのか?」「どのようにやるべきか?」というところまで説明して上げると良いです。

例えば「17時になったらそこのダンボールをあっちに移動するんだ。毎日だ。」←これだと、どうしてそれが必要なのかということがわかりません。

「17時になったらそこのダンボールあっちに移動してくれ。毎日この時間になると配送業者が来るから、道を開けて通りやすくするために毎日やるんだよ。よろしくね。」←これだったら、その仕事がどうして必要なのか分かります。また、どのようにダンボールを積むべきかも判断しやすいのも大きなメリットです。

話す量が増えてしまうから教える側としては面倒なことかもしれません。でも、結局のところ説明不足でもう一度やり直したり、教え直したりするよりも、よっぽど効率が良いでしょう。

説明不足で二度手間になってしまうのは時間の損失ですからね。「わかるだろ?」みたいな気持ちで適当に話すと大抵の場合、伝わってなくて、もう一度説明するはめになります。

また、きっちりと説明してあげる事で、教えてもらう側も理解しやすいです。

「理解する」というのは、「納得する」ということでもあります。納得してもらうためには、その行為の理由や、具体的なやり方まで浮かび上がるような説明をすることが非常に重要だったりします。

5.図を描く

説明するときは図を描くようにすると良いですよ。と言っても、きっちり書くのではなくて、適当な感じの図でよいです。

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↑こういうので良いです。(詳しく描くべきときはもっとちゃんと描くよ!)

これ、しょうもない図であるように見えるけど、そういうのでも良いから図を描きながら説明すると、相当に理解度が違うはずです。特に、ちょっと複雑な作業を教える時なんかは、絶対に必要なことです。

人間って、言葉だけだと、その人の解釈によっていろんな理解が生まれてしまうのですよ。それくらいあやふやなものです。

そこで、図を描きながら説明すると、言葉を補足するような形になるので、すごくわかりやすくなるのです。勘違いが少なくなります。

図があれば、教えてもらう方もメモもとりやすいしね。

6.理路整然とわかりやすく話す

他の人が教えている姿を見ると、すっごく下手だな〜わかりにくいな〜と思うことがあるんだけど、そういう人の説明は話が理路整然としていない場合が非常に多いです。自分がわかっていることと、他人がわかっていることの違いを理解していないと、そういう状態に陥りやすいです。

まず、「余計なことは言わない」ことです。

説明を受けている途中で、急に「天気の話」とか出されたら話の腰を自分で折ったりするような感じですよね。説明受けている方は、覚えるので必死なのだからそういう余計な話を振られる余裕はないのです。

そして、「話を飛ばさない」これも非常に重要。

1から10まで説明する中で、その順番が飛んでしまうと話を聞く方は混乱します。「あれをこうしてああするんだけどさ・・・あっそういえばこれもそうするんだった!いやいやでも、そっちをあれするのが先だからね。」←こんな感じに話があっちに行ったりこっちに行ったりすると嫌でしょ?

主語を省略しない」←油断してるとけっこう省略しちゃうことがあります。

「あれをこうする」ではなくて→「〇〇を✕✕する」というようにできるだけ具体的に説明してあげましょう。

思っている以上に「あれ」とか「これ」は自分しかわかってないことも多いのです。自分がわかっているつもりになると、相手もわかっているつもりになるのはよくあることです。だから、教えている立場なのに主語を省略しても伝わるような気がしてしまうという・・・

教える側は、誰が聞いてもわかるように、1〜10まで順番通りにすっきりと筋の通った理路整然とした説明ができるように努力すべきです。

7.覚えやすくするための工夫を教える

教える内容によっては、情報量が多すぎて非常に覚えにくい場合も多いでしょう。特に、細かい数字とか記号を覚えなくてはならない場合は、覚えやすくするための工夫をしてあげると良いですね。

例えば、古典的なところで「語呂合わせ」とかですね。僕の義務教育時代の先生が教えてくれた「納豆ネバネバ平城京(平城京遷都710年)」という語呂合わせは、今となっては何の役にも立たないけど、ずっと覚えています。

ほかは数字や記号の法則性を教えてあげるとかですね。(例えば、「A社の製品の型番は上位になるほど3の位の数字が上がっていく」とか。)

数字や記号は、そのままだと取っ掛かりがなさすぎて覚えにくいものです。だから、そこに語呂合わせみたいな工夫があれば簡単に覚えることができるし、一度覚えてしまえば忘れないのです。

覚えることが難しい事柄に関しては、覚えやすくするための工夫も同時に教えてあげると、覚えやすいでしょう。

8.物事の背景にあることまで説明する

これも説明したことを覚えてもらう上では大事なことです。

物事はテストの点を取るみたいに「ただ単に覚えれば良い」ということであっても、その背景にあることも知ることで忘れにくくなったり、興味が出てきたりするものです。

例えば、美術に詳しくない人と美術館に行ってモネの絵を見たとします。その時モネの絵について説明をするとしたらどのようにするでしょうか?

「これは印象派の画家、モネの絵だ。」とだけ教えるのと、「これは印象派の画家、モネの絵だ。晩年のモネは視力が極端に落ちたそうだ。だから、睡蓮の絵なんかは絵の具が盛り上がってもやもやした感じになっているだろう?だけど少し目を細めて絵を観てみると光や色が非常に鮮やかでリアルなんだ。まさに印象派ってこういうのだよね。」みたいな感じでもうちょっと詳しく教えてあげれば、ちょっと見てみたくなるでしょ?

歴史年表や仕事内容を暗記するだけだとすごくつまらないし、内容も覚えていられません。だけど、その背景を知ることでおもしろいと思えて、さらに覚えるのも早くなるのです。

もちろん、それが「余計なこと」になる場合はあります。

ゆえに、やり過ぎはよくないけど、興味を持ってもらえたらいいなという範囲で、ちょっと深いところまで教えてあげるのは良いことだと思います。

9.興味のある事柄に関連させて説明する

勉強や仕事を教えるとき、必ずしも教えてもらっている立場の人にやる気があるとは限りません。

やる気がない人は放置してしまいたいところだけど、学校とかだと、そういう困った人にだって教えなくちゃならない時もあるんですよね。(仕事だったらクビ?)

やる気がない人に教えるときは、たまに「本筋から脱線させて説明するのも効果的な方法」だったりします。先程、「余計なことは言わない」と書いたけど、場合によっては話を相手の興味のある内容に意図的に脱線させるんです。

テレビとかゲームとかの話で大丈夫ですよ。とにかく、やる気のない生徒が喜びそうな話題を選びます。そして、よさ気なところで、また真面目な話に戻すんです。そうすると、思っていた以上に集中力が戻って、話を聞いてくれたりするもんです。

もしくは、可能であれば相手の得意な物と関連させて説明するのも効果的です。

例えば、サッカーが得意な人にとある技術的なことを教えるとして、「ここのところはすごく硬いからサッカーでシュートするみたいに思いっきり叩きなさい。」と言ってみるとか。ちょっと無理やりだけど、興味のある事柄と合わせて説明すると、興味を持ってもらいやすいです。

どこの世界にも「やる気のない人」は一定数いるもんです。そんな時は相手が興味のあることを何とかして探って、それに関連させたり、たまにわざと話題をそらしながら説明すると、そこそこいけます。

10.名前をちゃんと呼んであげる

ものを教えるときは、ちゃんと名前を呼んであげましょう。

「君」とか「お前」ではなく「田中さん」とか「山田さん」みたいに、ちゃんと名前を呼びつつ教えてあげるのです。

何でかというと、まず1つの理由は相手の名前を呼ぶことで「自分の事を尊重しつつ教えてくれている」ということを思ってもらいやすいからです。人間という生き物にとって名前というのは自分と他人を分けるための記号というだけではなくて、名前を呼んでもらうことで自分を認めてもらったと感じるくらいに重要なものです。

名前を呼んでもらえないと、「ていうかこの人、私の名前覚えてないんじゃね?」とか思われるかもしれません。そうなると、信頼関係が崩れる恐れもあります。

信頼してもらえていれば、自然と教えたことをしっかりやろうと努力してくれるのが人間ですから、信頼されるということはものすごく重要なことだったりするのです。

また、説明が長くなって教えてもらう側の集中力が切れてきた時、「田中さん、わかりましたか?」みたいな感じで名前を呼ぶことで、集中力を取り戻させる効果もあります

そのためには、教えるべき人の名前を全部覚えなくちゃなりません。人数が多いと大変だけど、これはすごく大事な部分なのでちゃんと覚えましょう。

あ、それと「あだ名」で呼ぶのはなるべく避けたほうが良いです。

よっぽど仲良くなって、普段でもあだ名で呼び合ういい感じの先輩後輩みたいな仲であるのならば良いのです。しかし、そこまでの親しい間柄ではないのであれば、実際に「ヤマチャン」とか呼ばれていても「山田さん」で通すべきでしょう。

急に変なあだ名を勝手につけて呼んだりすると、イラッとされたり、ふざけてるのか?と思われてしまうことがありますので・・・(失敗した経験あり)

11.楽しそうに教える

また、「楽しそうに教える」&「自分自身も楽しそうにやる」というのもけっこう大事です。

教える人が楽しそうだと、教えられる方も楽しい気がしてくるもんだからです。人間って、楽しいことは頭にスッと入ってくるのに、楽しくないと感じたものに関してはいつまで経っても覚えられなかったりするもんですからね。

だから、仕事でも勉強でも教える側も楽しそうにやってる・・・もしくは頑張っている姿を見せてあげるのが大事なのですよ。教えてあげるときも楽しそうにしましょう。

僕は、学生だった当時の大学の勉強は楽しくて楽しくて仕方がなかったので、教えるようになってからは、その当時の学生には楽しそうな雰囲気を伝えるつもりで教えていたつもりです。

仕事でも勉強でもやらなくちゃならないものだから、楽しくても楽しくなくてもやるんです。だけど、それが「楽しいものだ」と思わせることができれば、上達が早いです。

どうやっても自分自身が楽しくないのであれば・・・演技しましょう。

それも無理なら、(いろんな意味で)無理すんな!

12.可能であればメモを覗く

教えている時、教わる人はメモをとること多いですよね。その時、可能であればなのだけど、「どんなことをメモ帳に書いているのか?」を覗いてみましょう。

そうすることで、話すスピードと今までに話した内容を本当に理解できているか?ということをチェックします。

そして、メモるスピードが追いついてない時はスピードを調整したり、理解できていなそうであれば補足説明を加えてあげるなどをすると良いですね。

メモをしている内容を見れば、上手く教えることができているかどうかは、なんとなく判断できます。

いつもメモをとっているのに、マジでできない子がいたら「ちょっとメモ見せて」と言って頼んで見せてもらっても良いかもです。「どうしてできないのか」、その理由がはっきりする可能性があります。

また、メモのとり方そのものが微妙そうだったら、メモのとり方から教えてあげるのも良いでしょう。とにかく、メモを覗けば「理解できているかを理解するため」のヒントになるのです。

まあ、これに関しては、覗いていることがバレると非常に気まずいので、自然な不自然ではない角度でバレないように覗ける時だけで良いと思います。

13.ゆっくり穏やかにはっきり話す

人にものを教えてもらうというのは、非常に緊張感を伴うことです。特に、年上(目上)の人に教えてもらうときは威圧感を感じますよね。

だから、教えるときはゆっくり穏やかに、そしてはっきりと話しましょう。

間違っても怒鳴るような教え方をしてはいけません。教えてもわかってもらえなくてイラッときても、激しい口調になったりするのは逆効果です。

と言うのも、人間は緊張すると他人の言うことが右から左に抜けてしまいがちになるからです。個人差あるけど、それだけ集中力が乱されちゃうんですよ。だから、相手の緊張を解すような口調で話すことはけっこう重要だったりします。

また、テンパってしまって余裕が無いとき、早口でぼそぼそした声で聞き取りにくく話されると、言葉を聞き取れない可能性が高くなります。だから、人にものを教えるときは聞き取りやすくゆっくりはっきりと話すことを心がけましょう。

14.最初は実演する

いくら詳細に話そうと思っても、言葉というものは非常に曖昧なものです。同じ文章を読んだとしても、人によって微妙に解釈が違ったりするじゃないですか?それと同じで、言葉だけでは正確に物事を教えることは難しいです。

そのためには先程も書いたように図を描くなどの別の方向性でのアプローチも必要になります。

そこで、教えるときは、(実演が可能なものであれば)最初に1回は必ず実演するようにするのがおすすめです。実演の必要が無さそうな単純な作業であったとしてもです。

例えば、「紙を切っておいて」と言われたらどうするか?という話です。ある人は「定規とカッター切る」かもしれないし、ある人は「ハサミで切る」かも知れない。またある人は「手で半分にちぎる」かも知れません。

同じ言葉を聞いても、皆が皆同じ行動をするとは限りません。と言うか、皆それぞれのやり方でやってしまうことでしょう。

それを、間違いないものにするには、やはり「実演する」ことが場合によっては必要なんです。そうすれば本当の所は「定規とカッターで切る」が正解だった・・・とかそういうことも、実演を見れば誰の目にも明らかにわかります。

それに、実は言葉では伝えきれない部分として、「カッターを使う時の微妙な手の動き」なんかも視覚情報として伝えることができるでしょう。

「紙を切る」話はただの一例ですが、作業内容が言葉だけでは正確に伝えきれなくて、独自の解釈をされてしまうことは結構頻繁にあるはず。

だから、簡単な作業であっても最初の1回くらいは、実演しながら教えるのはけっこう大事なことだと思うのです。

15.観察する

初心者に何かを教えても、1回の説明だけではできないのは当たり前です。もちろん、一度で何でもできるようになるような天才もいるかもしれません。しかし、それは稀です。

だから、説明をした後もその後の様子をこまめに観察して、できないところ、間違ったところを発見したら教えてあげましょう。

人にものを教えるときは、その人を「観察」することがすごく大事だと思います。教えている最中も、教えた後もです。

観察することによって、どんなことができないのか?分からないのか?ということが、具体的にわかったりするからです。

そして、そのの原因となる部分をピンポイントで教えることができれば、教わる側の上達も早いです。

16.何度でも根気強く接する

「1回だけしか説明しないからよく聞いといてよ!」と言いながら教えることがありますよね。あれ、本当に一度しか教えないってのは厳しいので、あんまりよくない気がします。教わる側もめちゃくちゃ緊張しちゃうしね。

実際のところはできてなかったら頃合いを見て、何度でも教えてあげなくちゃならない場合も多いですから、何度でも教えてあげるべきです。

技術的なことでも、暗記しなくちゃならないようなものでも、ものの覚えには個人差があります。だから、何度教えてもできない人はなかなかできるようにならないものです。

だから、根気強く何度でも教えてあげるのが正解だと思います。

また、わからないことを質問しやすいように「1回だけしか教えない」と言わない方が無難かもしれません。教わる側としては、「1回しか言わないって言ったよね?」と絶対に怒られる!と恐怖を感じるからです。

だけど、教える側が舐められたらダメなので、その辺りは普段から舐められないように頑張りましょう。

17.感情的にならない

いくらイライラしても教育者は感情的に怒ってはダメです。

怒ったら全部ダメというわけではなくて「感情的に」っていうところがミソです。

結局の所、教えられる側の人間は教える側の人間のことも、ものすごくよく見ているんですよ。だから、いきなり感情的にブチ切れるような人ってのは信頼を無くすんです。

理不尽なところで急に怒鳴られた!ってなったら誰だって嫌じゃないですか?

そうじゃなくて、怒るときは必要なときに必要なだけ怒るんです。計画的な怒りです。演技とも言います。

怒られる側も納得できるような状況でないと、怒る意味がないですしね。

僕の中学時代の先生で、イライラの発散のために(しか見えない感じで)激しく怒る先生がいました。そういう先生は嫌われていましたね。でも、よく怒るけど、怒るべきところで怒る先生は生徒から信頼されていました。

感情のコントロールは非常に難しいですが、教育が仕事、もしくは仕事の一部なのであれば、そこんところは頑張りましょう。

18.気持ちを尊重しつつ教える

仕事や勉強、その他技術が必要なことなどを教えてしばらくすると、徐々にその人に「癖」のようなものが出てくることがあります。非常に説明が難しいのですが・・・

以前、とあるラーメン屋でバイトをしていたときの話です。お客さんが使い終わった食器を、食洗機に入れる仕事があるのですが、その時ラーメンのどんぶりを「右向き」でトレーに乗せて入れなくちゃならないのですよ。だけど、とある後輩がどんぶりを「左向き」にトレーに乗せて洗い物をしていたのです。

細かいところだけど、そういう所って厨房の構造とかの関係で、ものすごく微妙にだけど作業効率に影響してくるところだったりするのです。だけど、その後輩はそれを指摘しても「え、俺はこれがやりやすいと思うんで!」みたいな感じで言うこと聞いてくれなかったのです。完全に自分のやり方ということで「癖」になってしまっているのですね。

いや、「癖」というよりも「こだわり」に近いかもしれません。

本来だったら、後輩だし、先輩のいう事聞け!って感じで強引に言うことを聞かすことも必要だったかもしれません。でも、そのときは彼の気持ちを尊重することにしました。

なんでかというと、そんな「食洗機のどんぶりの向き」なんて微妙なところでやる気を無くされては困るからです。その方が、店の損失になると考えました。

それと同じで、仕事や勉強でも微妙なところでの、教えた側と教えられた側の食い違いが発生することがあります。

その時、教えた側としては細かいところでも教えたのと違う箇所があると、ものすごく気になるものです。しかし、その微妙な癖がその人のこだわりのような物に変化しているケースは結構あるのです。

それがその後の仕事などに大きな影響をあたえるのでなければ、無理に直させない方が良いです。似たような状況で、逆に上の人に言われたことがあるけど、すごく嫌な気分になったことがあるので、気持ちはわかるんだよな・・・

どうでもいいくらいのレベルだけど、教えたことと食い違う行動をしていたら、相手の様子を観察して、どのように言うか判断するのが良いのではないでしょうか。しつこすぎると無駄に嫌われます。

今のうちに直さないとまずいのであれば、めっちゃ気を使いながら「いや、ゴメンな。説明不足だったかもしれないけど、どんぶりの向きは右向きなんだ。いやいやマジごめんね。意外と大事なとこだから頼むね。」と、相手の気持ちを尊重しながら、直して欲しい旨を伝えましょう。

19.えこひいきしない

教えなくてはならない生徒が複数人いる場合。その生徒は全員を完全に平等に扱うことです。

特定の人をえこひいきしてはいけません。

そうしないと、ひいきされてない人からの反感を買うのはもちろんのこと、意外とひいきしている人からも信頼されにくい気がします。というのも、「平等に接することができない人」というレッテルを貼られてしまうからです。

もちろん、同じように同じ時間、同じことを教えても、皆が同じようにできるようになるわけではありません。だけど、面倒を見る頻度・・・というか、扱いの比重?と言いましょうか、少し曖昧な表現になってしまいますが、教わる側からみて、平等に感じられるような感じで接するのです。

もちろん質問されたりした場合は応えてよいですし、実際には面倒を見る時間を完全に同じにするのは不可能ですからね。大事なのは、しっかりと「全員を均等に見ている」と「思ってもらえるようにすること」だと思います。

教える側も人間ですから、好き嫌いはあるはずです。しかし、「教える」という仕事は、そういう好みは無視して取り組まないといけないものだと、僕は思います。

20.真剣に向き合う

最後に、教えるときは教えてあげる人間に真剣に向き合って教えましょう。

「だりーな」とか、「早く帰りたい」みたいな様子を見せてしまうと、教えられる側も萎えてしまいます。実際にそう思っていたとしても、そこは本気で頑張りましょう。

そうでないと、真剣にその分野のことを学ぼうという気持ちをそがれてしまいます。そういうやる気のない様子は、絶対に見せないようにしましょう。

教える側も人間だけど、教えられる側も人間なんです。

だから、やる気のない人に教えられたことは、重要なことであるとは思いたくなくなってしまいます。「やる気なくてもいいんだ」と思われてしまいます。

むしろ、その分野のことを学びたくて、元々めちゃくちゃやる気のある生徒であればあるほど、失望してしまうことでしょう。

まとめ

ちょっと長くなってしまったけど、以上のようなことを気をつけながら教えるようにすれば良いと思います。

上記の内容の要点をまとめると「わかりやすく説明すること」「一人の人間として尊重すること」「しっかり見守ること」ですね。

全部、ものすごく基本的なところだけど、非常に大事なことばかりです。だけど、意識しながら取り組まないと、意外とそれができていなかったりするもんです。

「教育」「ものを教える」という行為は、もっと重要視されるべきことです。どんな場所でも、質の良い教育が行われているかどうかで、その後のその人の人生やスキルを大きく左右するものになるからです。

そして教わる側よりも、教える側のほうがいろいろと気を使って気をつけなくちゃならないことがあるし、責任もあると思います。だから、この記事のタイトルには「鉄則」というきびしめの言葉を使いました。

この記事で書いたことは、僕が今までの「教える」経験の中で実践してきたことです。もちろん僕も完璧超人じゃないから、上手くできなかったり失敗したこともあったんだけどね。少なくとも完璧にできるように努力はしてたよ。

いろんな意見や考え方があるとは思うけど、この記事も1つの意見ということで、パラパラっと読んでいただけばと思います。

人に何かを教えることで悩んでいる人の参考になれば幸いです。

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