MIKINOTE

作品制作とその他思った事を書くブログ

1年前に作った作品の写真を撮って、さらに背景を透明にしてみた

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1年くらい前に作った作品の写真を(真面目に)撮ってみました。『iPSパーツ〜肺』というタイトルをつけた作品です。

この作品は、電子パーツで作る作品シリーズの4個目に作った作品でして、その名のとおりに『肺』をモチーフとして制作しました。1年も前に作った作品となると、自分にとってはけっこう懐かしい感じすらあります。

実は、今度、この作品を展示する予定がありまして、そのために写真をメールで送らなくちゃならないのです。

ただ、困ったことにこの作品に関しては、作品完成時にちゃんとした写真を撮ってなかったのです。なので、今更になって、(真剣に)写真撮影をしてみた、というわけなのです。

3ヶ月前くらいに、せっかく良いカメラ買ったんだし、きっちり活用しないといけないしね。

作品を作ってそれを発表するような活動をしていると、必ず写真撮影が必要になってくるのですよ。ポートフォリオとかも作らなくちゃならないし、DMとかに作品を載せる場合もあるからです。

場合によってはPhotoshopなどを使っての、画像加工の技術なども必要になってきたりします。

こういうことって、誰かできる人にお願いしてやってもらうことも出来なくはないけど、そんなこと毎回やるわけにはいかないので、基本的には自分でできるようにならないとなりません。

写真関係の処理は、意外と時間を取られちゃうのですよ。

作品の写真関係のことはけっこう頑張ってやってるよ

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今年の正月に、RICOHの福袋を買ったのですけども、その中に入っていたのがPENTAXの「K-3Ⅱ」というデジタル一眼レフです。

特に僕の場合、立体作品を作ってる人なので、写真に関してはかなり頑張らないとなりません。そのために、撮影に必要な道具とか環境は、徐々にいろいろと買ったりして整えてきました。

ところがですね、この新しいカメラの機能に関しては、使いこなせてなかったということを痛感したのですよね。今回の撮影で。

数ある一眼レフの中からK-3Ⅱという機種を選んだ理由は「PENTAXがなんとなく好き!」と言うのが一番大きいのですけども、最大の目的は「作品の写真を撮るため」ですね。やはり、こういうところにはお金をかけてあげないとね。

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このカメラ、普通に写真を撮るだけも、ものすごく画質は良いのですけども、特に三脚を使った撮影時には、さらに高画質を期待できる機能が付いているのです。それが「リアルレゾリューションシステム」という、なんだかものすごくかっこいいネーミングの機能です。

参考→http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-3-2/feature/

まあ、あまり僕も詳しい技術的なところはわからないのですけども、すっごく簡単に言ってしまうと、リアルレゾリューションシステムとは「4枚の写真を連続撮影して、カメラ内でそれを合成して、4枚の写真画像の良いとこ取りする機能」です。

今のカメラってすごいのですね〜

リアルレゾリューションシステムは使える!

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実は、そういうすごい機能が備わっていたにも関わらず、このカメラを入手してから今まで一度も使ったことありませんでした。その機能に期待して、このカメラを選んだ部分もあったのですけどねぇ。

4枚の写真を連続撮影して合成するわけですから、三脚は必須だし、一枚撮るごとにカメラ内で処理を行うので、シャッター切るごとに少しの時間がかかってしまいます。ゆえに、普段から使用するにはハードル高いし、「そこまでして高画質にしてもしょうがないよね」みたいな気がしてスルーしていたのでした。

今回の撮影では時間的に余裕があったので、ちょっとだけその機能を使ってみることにしたというわけです。

で、この機能を使って写真を撮ってみて、僕が使ってる、27インチ5KディスプレイのiMacで、実際に画像を表示すると、結構な違いがあったのですよね。なんというか「写真の重みが違う!」って感じ。思っていた以上に効果があったのですよ。

まあ、このブログに載せてる作品画像はサイズを小さくしてあるので、伝わりにくいのが残念なのですけどね。

三脚で固定した状態でないと使えないのが難点だけど、いざというときには使える機能だとは思います。特に、作品などのような、動かないものを室内で三脚を使って撮る時なんかには最適ですね。

ただし、4枚の写真を合成して作られた画像だけあって、一枚分のデータ量もかなり大きくなってしまうのも難点の一つですね。(jpegだとちょっと大きいくらいなんだけど、RAWで撮影すると4倍くらいの画像データになってしまうそうです。画像一枚で100MBとか普通に越えちゃいます。)したがって、ベストアングルでだけ使うことにします。

なんだか、出来上がった画像はいい感じだと、写真撮影が上手になったような気分になりますね。

作品も、ちょびっとだけいい感じに見えるようになったかもしれません。今まで、実にもったいないことをしていたと思います。

これからは、使えるときはこの機能を使っていこうと思いました。

背景を透明にする

それとね、今回、メールに添付して提出しなくてはならない画像はもう一つあって、それは「背景を透明にしたpsd形式の画像」です。

「psd画像」だから、つまり「Photoshop(フォトショップ)」などの画像加工ソフトを使って、背景を消す作業をしないとならないというわけです。

まあ、背景を消す事自体は普通に難しいことではありません。でもさ、僕の作品の場合はけっこう複雑な形状をしているから、ちょっと面倒なのですよねぇ。

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作品のアウトラインの部分も細かくギザギザしているし、そもそも作品そのものが透けてたりするのですよね。だから、背景が透けて見えるところも切り抜かなくちゃならなかったりするんです。

ていうか、こういう作業ができない作家さんも多いのではないかなあ・・・。僕はできるからいいのだけどね。アナログなアーティストさんは、デジタルなものばかりの今の時代、けっこう苦労している人も多いかもしれません。

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というわけで、Photoshop頑張りました。

で、完成したのが下記の画像です。

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どう?地味にけっこう頑張ったんじゃないかな?と自画自賛してみる。

まあ、実際に使用されるのはDMとかに載せるだけの小さい画像だから、そんなにシビアにやる必要もないのですけどね。

そこそこいい感じに背景を透明にすることが出来たのではないかと思います。

まとめ

今回、昔の作品を撮影してみて、新しく買ったカメラの機能をまだまだ使いこなせてないんだなあ〜ということを痛感しました。特に、K-3Ⅱのリアルレゾリューションシステムを使用すると、思っていた以上に写真の印象が変わったので、びっくりしました。

様々な理由から、普段から使うことは出来ませんが、作品のベストショットの何枚かをリアルレゾリューションシステムを使って撮るという使い方が良いのでしょうね。

使用目的に合っている、良い感じのカメラを買うことが出来たと、今更になって思いました。でも、撮影環境の構築も含めて、写真撮影に関してはまだまだ勉強が必要なようです。

AdobeのPhotoshopというソフトウェアは、買うと、けっこう高額なのですよね。最近は月額制で入手することができるのですけども、僕は学生時代に学割で買ったものをそのまま使っています。今使ってるのは、CS5だったかな?Macの最新のOSだと、対応するのはギリギリっぽいのだけど、まだまだ現役で使えております。(余談だけど、IllustratorCS5はかなりやばい。使ってると頻繁に落ちます。)

まあ、僕が使う機能はせいぜい画像を切り抜いたり、加工したり、補正したりするくらいなのですけどね。でも、そういう基本的な作業だけでも、できるのとできないのとではすっごく差があると思うのですよね。

助手がいるくらいにビッグなアーティストさんだったら、撮影も画像の加工も他の人にやってもらえばいいのだけど、現実はなかなかそうはいかないですもんね。

意外と、こういう作品制作以外のところって大事なので、けっこうな時間をかけているのですよ。

作品作って展示したりする活動をしていると、いい感じに作品の写真を撮ったり、それを加工したりしなくちゃならないことが多いんだよ〜という話でした。

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