『夫婦別姓』を実践している、ブロガーのヨスさんの記事を読みました。
現在のところ『夫婦別姓』は、残念ながら法律で認められていません。なので、まだまだマイノリティーな考えなのかもしれませんね。
けれども、「夫婦別姓を自由に選択」できるという法改正は必要なことだとは思うのです。というのも、僕の大学時代の知り合いや友人の中には、かなり困っていた人も多かったからなのです。
結婚して名前が変わってしまうというのは、自分の名前を売るタイプの活動をしていくにあたっては、非常に大きな障害となってしまいます。なにしろ、結婚前と結婚後で苗字が変わってしまうと、それまで積み重ねてきたものが台無しにされてしまうというわけですから、本人にとっては死活問題なのですよねぇ。
夫婦が同じ名字でなくちゃならないとか意味分かんない
「夫婦が結婚後に同じ名字に統一しなくてはならない」という制度は時代錯誤もいいとこです。夫婦別姓に反対しているのは、ちょっと古い考えの年寄りばかりなんじゃないかと思っちゃうわけなのですよね。
夫婦別姓の問題点については、僕も詳しく知り尽くしているわけではないし、今回の主題ではないので、ここでは書きません。でもやはり、将来的には改善されるべき部分だと思うのです。
女性アーティストがペンネームを使っている人が多い理由
基本的に、「アーティスト活動」をしている人というのは、実名で活動をしていることが多いです。僕もそうですが、特別に「俺はペンネームで活動するぜ!」という人でなければ、自分の本名を使って展覧会に出品したり、コンペに応募したりするわけです。
ところが、女性と言うのはそうもいかない部分があって、何も考えずに学生時代から本名でアーティスト活動をしていると、将来的に困ることになる可能性が高いのです。
そう、結婚すると苗字を変えなくてはならないからです。
まあ、法律的には夫の方が苗字変更をしてもよいのですが、現実的にはそうもいかないのが現状なのですよね。
だから、アート関係の活動をしている女性と言うのは、『ペンネーム』や『作家名』を使っている人も多いです。有名なところで言うと『ろくでなし子』さんあたりですね。
ろくでなし子さんが、結婚後のことまで考えてペンネームを使用しているかどうかはわかりませんが、女性のアーティストと言うのはペンネームや芸名や作家名を名乗って活動している人が多いです。これは彼女たちが将来を考えた結果、編み出した対策だったりするはずです。
苗字(旧姓)名前
僕は、大学時代は東京芸大の美術学部に通っていました。芸大では学生の割合として、男性よりも女性の学生の方が多かったのですけど、それぞれの学生が一流の芸術家を目指して勉強をしていました。
しかし、卒業後に結婚をした女性の知り合いで、今でもFacebookなどで繋がりがある人が何人かいるのですが、なかなか旧姓を(完全に)捨てることができていない人が多いです。急に名前を変えたりすると「あれ?これ誰だっけ?」とかそういうことになってしまうからです。
だから、アーティスト活動をしている人に限らず苗字が変わってしまった人は『苗字(旧姓)名前』って感じの表記にしている女性が多いです。仮に旧姓が「鈴木」で現在の戸籍上の名前が「田中花子」だとしたら『山田(鈴木)花子』みたいなかんじですね。
特に、自分の名前を売るような活動をしてきた女性にとっては死活問題になってしまうわけです。今まで「鈴木」で活動してきたのに、急に「田中」になってしまったら、ファンからすると「えっ田中って誰?」となってしまうからです。
これって、ものすご〜く不公平だと思うのです。彼女たちからすると、今まで積み重ねてきた活動が全てリセットされてしまうわけですからね。
実生活と作家活動で名前を分ける人が多い
それを防ぐために実生活は本名で、作家活動をするときには旧姓で活動していると言う人が、知り合いにも何人かいます。
でも、それって非常に面倒なことだし、何よりも不公平です。
もちろん、結婚するときに苗字を変えるのは男女のどちらでも良いのですけど、女性が犠牲になることが多いというのは事実ですから。だから、現実的には多くの女性に我慢してもらっているというのが現状というわけなのですよね・・・。
なので、「女性の社会進出がうんたら〜」とか「男女平等のほにゃらら〜」なんて話がよくありますけど、夫婦別姓を解禁すればかなり改善される部分が多いのではないか?と思ったりもしますよぉ。
女性のあらゆる活動を、結婚する前と後で変わりなく普通に行うことができるためにも、『夫婦別姓』は必要なのではないか、というのが僕の意見です。
まとめ
ちなみに、僕と僕の奥さんは、僕の子供の頃からの苗字である「三木」を名乗っています。まあ、一般的には順当な感じですよね。
でも、うちの奥さんも僕と同じく芸大出身なので、自分の作品制作活動もしているわけです。だから、苗字を変更していただいたことに対してはとてつもなく大きな迷惑をかけてしまっているのですよね・・・。結婚した当初、そこまで真剣に考えることが出来なかった僕が悪かったわけなんですけど、申し訳ないです。
・・・ただ、夫婦別姓を法律で認めさせるまでには、多くの問題もあるそうです。
その一つは「子どもの問題」などですね。夫婦別姓の夫婦の間に生まれた子どもがいじめの対象になるかもしれないという懸念です。でも、それも「なんだかなあ〜」と言う感じだし、反対しているのは古い考えの年寄りだけなんじゃないの?とか思っちゃうわけなのです。夫婦別姓が一般的になれば、そんなことは絶対に起こらないはずですからね。
うーん、非常に複雑な問題なようですが、やっぱりこれからの時代にはそぐわない制度なんじゃないかな〜と感じてしまいますね。
特に、美術でも音楽でもなんでもそうですが、女性のアーティスト系の活動をしている女性は窮屈な思いをしているのではないかと思うわけです。結婚するとそれまでの活動がリセットされてしまうようなものですから、彼女たちにとっては深刻な問題だからです。
まるで、女性全員に「主婦になれ!」とか言っているような法律だと思います。
ちなみに、夫婦同姓の制度は1898年から始まったのだそうです。明治時代の法律が今まで変わっていなかったということに驚きました。
参考:夫婦別姓
ま、早くその辺りのおかしな法律が改正されるのを願うばかりですね。