MIKINOTE

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日本人が英語を話せないのは日本語が難しすぎるからなのではないだろうか?

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英語は、僕達日本人にとって非常に難しい言語です。僕もそうなのですけども、英語に苦手意識を持っている人も多いのではないでしょうか。

でも、冷静に考えてみると、実際のところ日本語の方がよっぽど難しいし、ややこしいと思うのです。

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昨日、ドイツからのお客様であるLisaと遊んだ話を書きました。

Lisaと一緒にいろいろとお出かけしたのは楽しかったのですが、英語があまり良くわからない僕にとっては苦労する場面も多かったです。昨日も書いたのだけどすっごく頑張った!

でもまあ、身振り手振りと、いざというときはiPhoneという文明の利器を利用しつつピンチを乗り越えましたよ。

けれども、本当にどうしようもなく困った瞬間もありました。それは、iPhoneで意味を調べてもよくわからなかったり、変な英語が出てきちゃう時でした。

僕の拙い英語能力と検索能力をフル稼働しても、どうやっても伝えきれない時なんかは、額に脂汗がにじみましたよ。

そもそも、日本語と言うのは、すごくややこしい言語なのですよね。だから、それに順応することに成功している我々日本人は、日本語を英語に訳そうとすると、逆にうまくいかないという現象が起こっているのではないでしょうか。

遊んだのは楽しかったけど、英語と日本語に違いについて、真剣に考えてしまった週末でもありましたよ。

英語の勉強は頭を英語に切り替えないとダメかもしれない

日本語って、冷静に考えるとすっごくややこしいですよね。

普通に考えただけでも「ひらがな」「カタカナ」「漢字」があって、外国の方が日本語を学習するとなったら、非常に大変な思いをされているのだろうと思います。文字を覚えるのも大変です。

そして、日本語には存在するけど、英語には存在しないという言葉も非常に多いようです。

僕が今回感じたのは、そう言う「英語に訳しにくい言葉」が存在しているがゆえに、英語学習が上手くいきにくいという側面もあるんだろうなあ・・・ということなのです。

もちろん英語の発音が(日本人にとって)難しいというのも大きな問題だとは思います。けれども、英語と日本語の思考回路の違い的な意味でも、日本人が英語を苦手だったりするのではないでしょうか。

英語に存在しない日本語

日本だと食事の前に「いただきます」と言うじゃないですか。これって、日本人にとっては、もはや習慣のようなものになっている挨拶です。

先週の土曜日だったかな。Lisaとうちの奥さんと僕の3人で、昼食を食べた時のことです。ふと疑問に思って、「いただきます」って、英語でなんというのかな?とその場で調べてみたのですよ。

そしたら、衝撃の事実がわかりました。

「いただきます」→「Let’s eat!」

え?「Let’s eat!」って「さあ、食べよう!」みたいな意味でしょ?「いただきます」というのは(僕の独自の解釈では)「食材となった生き物の命をいただいて、食事をさせていただきます。犠牲に感謝しつつ、大事に残さず食べさせていただきますね。」みたいな意味だと思っていました。

「Let’s eat!」だと全然意味が違うじゃないですか!

そもそも、英語だと「いただきます」などという言葉は存在しないのだそうです。「いただきます」は、微妙な意味合いが複雑に混じりあっている繊細な日本語だと思うのだけれども、欧米だと、食事前にわざわざそのような意味の言葉を発する習慣がないのでしょう。

ちなみに、後で調べてわかったのですが「ごちそうさま」も英語にはない言葉なのだそうです。

「ごちそうさま」→「That was delicious!」

「おいしかった!」って、それは料理の感想じゃん!

ちなみに「ごちそうさま(ご馳走様)」も、調べてみると、食事を作ってくれた人に対する苦労(走って食材を集めてくれた事)に対する感謝を表す言葉なのだそうですよ。

日本語の特徴だと思うのだけれども、「微妙な意味を複雑に重ねあわせた言葉」というのが多すぎるのですよね。日本語には、言葉の裏側に込められた言霊?みたいなものが込められている場合が多いと言い換えてもよいかもしれません。だからこそ、繊細で豊かな表現が可能ではあるけれども、すごくややこしいのです。

それとは逆に、英語は非常にシンプルですよね。誤解を恐れず言えば、一つの単語や熟語には、そのまま一つの意味しか存在しないという感じです。

だから、僕達日本人は英語を学習するときも、妙にややこしく考えたてしまったり、余計なことをしてしまうのです。英語に存在しない日本語を無理に訳しても、無理やりすぎて大変なだけですもんね。

参考:「いただきます」と「ごちそうさま」を英語にすると・・・ | 英語学習サイト:Hapa 英会話

解説不能な言葉

土曜日に、とあるショップに立ち寄ったのですけれども、そこに、「絵本」が置いてありました。1〜2歳向けの、ものすご~くわかりやすいやつです。

見開き2ページ分を使って「あかい くるまがはしった」「くつが たくさん ならんだ」などのシンプルな言葉が、絵と一緒にひらがなで書かれている絵本です。

で、その絵本をLisaと読んだのですが、これがまた、日本語がほとんどわからないLisaにとっては非常に良い感じの難易度でしてね、日本語の学習用教材として、こりゃあいいなと思いました。

けれども、そんな中にも、僕の能力では、英語に訳して意味を教えてあげることが出来ないちょいちょい言葉がありました。

で、その問題の部分というのが「ほーら おうちができちゃった」という文字が書かれているページです。

この「ほーら」という言葉が問題でした。

「ほーら」と言うのは、麻雀の「ホーラ(和了)」ではないですよ。そもそも日本語でも説明が難しいのです。日本人ならば、「なんとなく意味がわかる言葉」というイメージでしょうか。僕には正しく説明する自信がないので、例文をいくつか書いときます。

「ほーら いわんこっちゃない」

「ほーら ねてるばあいじゃないよ」

「ほーら ちこくしちゃうよ」

こんな感じですね。

他にも、似たような言葉で「そーれ」とか「あーら」などが思いつきます。ひょっとしたら「よっこいしょ」なんかも仲間かもしれません。

これらの言葉って、外国の方にどうやって説明すれば良いのですかね?誰かおしえてください。個人的には、なんとも言えない微妙な感情を相手に伝えるための掛け声みたいな感じ?の言葉だと思うのです。

しかし、英語だと、そういう表現っておそらく存在しないか、重要視されていないのではないでしょうか。だから、調べようとしてもよくわからないし、英語圏の人に意味を説明するのも難しいのでしょうね。

日本人は、そう言う「英語学習に必要のないノイズのような日本語」に惑わされているように感じることがあるのです。ついつい複雑に考えすぎてしまって、英語の習得を困難にしているふしがある気がします。これには、いろんな意見があるとは思いますが、少なくとも僕はそうです。

そもそも「英語と日本語の根本の考え方が違いすぎる!」と、先週の週末に、日本語を無理に英語に訳しながらコミュニケーションをとろうとした結果、思ってしまいました。

まとめ

日本語は非常に複雑な言語です。日本語と比べたら、英語のほうがよっぽどシンプルで、マスターするのは楽チンだと思います。

日本語は、似たような意味だったとしても微妙に違う意味の言葉というのがいくつも存在しています。だからこそ、繊細で豊かな表現が可能です。英語だと絶対に不可能な、細かい感情や情景を言葉一つで表現できるのは大きなメリットですよね。

こういう素晴らしい表現が可能な日本語という言語を誇りに思うし、それが使える日本人で良かったです。

でもさ、日本人が英語を覚えようとするとき、最初は日本語と英語を交互に訳しながら覚えるでしょ?しかしながら、日本語には、英語には存在しないような言葉も多いのです。

日本人って感謝の意を伝えるときに「すみません」とか言うじゃないですか、でもそれは英語的にはおかしかったりします。英語的には「Thank you!」と素直に感謝の言葉を言えば良いだけなのに、日本語的な発想だとややこしくなってしまうのです。「お手数をおかけしてしまった相手に申し訳なかった!という気持ちを伝えなきゃ!!」みたいな、複雑な言語回路を自然と使いこなしているのですよ。我々日本人は。

僕は英語のことはよくわかってないので、あまり多くの例を出すことは出来ないですけれども、他にも日本語が繊細かつ複雑過ぎて、英語に訳すと、あまりにも違う言葉で表現しなくてはならないケースは他にもあるのではないでしょうか。

まあ、外国人が日本語を覚えるほうがずっと大変だと思いますけどね!

だからこそ、英語くらいは話せるようになりたいという気持ちはあります。

けれども、日本語しかわからない自分にとっては、以上の理由から、相当に気合いを入れて勉強しないと、英語はできるようにならないよなあ・・・と思ってしまいました。

なんでも英語で言えちゃう本

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