箱根旅行の2日目の昼食は蕎麦を食べました。宿泊したホテルのわりと近くにある「彦(げん)」というお店です。
うちの奥さんが調べてくれて見つけてくれたお店だったのですが、これがですね、本格的にこだわって作られたお蕎麦を出してくれるお店でした。それも、運良く1日限定15食という蕎麦を食べることができました。
蕎麦の実を殻ごと石臼で挽いた挽きぐるみと呼ばれる蕎麦粉で作った蕎麦で、食感や香りも普通の蕎麦とは一線を画していました。蕎麦職人さんの技術とこだわりを感じる蕎麦でしたよ。うまかった!
前回の記事で書いたのですけれども、ちょうどたくさん歩いて箱根湯本の駅に戻ってきた後だったから、余計においしかったというのはありますけどね。
公式サイト→手打ち蕎麦 彦(げん)
今回の箱根旅行、完全に食べ歩きの旅でした。
箱根湯本の本格的な蕎麦を味わうことができるお店
箱根観光の玄関口である箱根湯本の蕎麦屋というと「はつ花」という蕎麦屋が、最も有名店なのではないでしょうか。実は、最初は「はつ花」に行こうと思っていたんですけれども、めちゃくちゃ混んでいまして、並ぶ気になれなかったのですよね。
30~50メートルくらいの行列ができてたんじゃないかな?
そこで、行くことにしたのが、この「彦(げん)」というお店です。到着したのが午後一時くらいだったのですけれども、たまたまお客さんが殆どいなくて、全く並ぶこと無く席に座ることが出来ました。
場所的には、箱根湯本の駅から歩いて15分程度といったところでしょうか。メインの商店街からもちょっと遠い場所にあるお店です。
まさに箱根の蕎麦屋の穴場ですね。
店の雰囲気自体は、歴史ある蕎麦屋!って感じではないですけれども、建物のデザイン的には小洒落たカフェのようにも見えるお店です。
お客さんの気配がないので、不安でしたが、ちゃんと「商い中」という札が出ていました。
でも、入り口を入って席に案内された直後に一気に10人位のお客さんが来て席が埋まってしまったので、単に運が良かっただけなのでしょう。
1日限定15食の蕎麦「彦(げん)」
さて、席についたらば何を注文するか決めなくてはなりません。
・・・やっぱりね、気になるよね。二八蕎麦。
「1日限定15食」なんて書かれてたら、やはり食べたくなってしまいますよね。
テーブルのメニューが置いてあるところに、この二八蕎麦に関しての説明書きが置いてありました。
①二八蕎麦 彦(げん)1日限定15食
蕎麦粉八割、つなぎ二割。
蕎麦の実を殻ごと石臼で挽いた(挽きぐるみ)の蕎麦粉を使用。
他店では、蕎麦の色づけだけに使用されます。
少し短めの蕎麦ですが、つゆなしでも、塩でも食べられるほど蕎麦の味と風味を楽しめます。
ほうほう、なるほど。このお店の名前は「彦」ですが、その名前と同名のお蕎麦なのですね。
「温かいそばのメニューは、ありません。」「盛り蕎麦は、二種類あります。」「蕎麦を猪口の中に全部入れずに、半分だけつけてお召し上がりください。」などと書かれていたりして、ものすごいこだわりが感じられますよね。
これは期待できそう!
ただ、時間的にも午後一時ということで、「はたして15食限定の蕎麦がまだ残っているのか?」というのが疑問だったのですが、店主に聞いてみると、「まだある」との事。
なので、早速この二八蕎麦「彦」を注文することにしました。
(この直後、あとから来たお客さんもこの蕎麦を注文して、あっという間になくなってました。タッチの差でした。本当に運が良かった!)
蕎麦の味を感じられる蕎麦
さて、少しの間待っていると、早速蕎麦が運ばれてきました。
シンプルなもり蕎麦です。
お腹が減っていたというのもあって、ものすごく食欲をそそります。
よおく見てみると、見た目からして、普通の蕎麦とは全く違うのがわかるかと思います。透明感のある美しい蕎麦なのだけれども、よく見ると、なんかつぶつぶしてる!
まずは、蕎麦自体の味をしっかりと味わうために、つゆに付けずにいただいてみました。
説明文にも書いてあったのですけれども、蕎麦のそのまんまが味わえる蕎麦ですね。すっごく風味が良いです。
それと、食感も独特です。言い方が悪いかも知れないですが、ちょっとザラザラしている?って感じかもです。良い意味で、非常に素朴な食感の蕎麦です。
言ってしまえば、「蕎麦って本来はこんな感じの味だったんだなあ〜」という印象でしたね。
蕎麦つゆの写真を撮り忘れてしまったのですが、つゆにつけずに最後まで食べたわけではありませんよ。途中から蕎麦つゆにねぎとわさびを入れて、蕎麦をつけていただきました。
やっぱり蕎麦つゆにつけると、蕎麦は当然のごとく美味しいですね。でも、この蕎麦だったら、蕎麦の風味と味が蕎麦自体からもしっかりと感じられるので、そのままでも十分にイケる!と感じました。
蕎麦つゆは味濃いめなので、説明書きにも書いてあったように、蕎麦全部をビチャビチャにつけ過ぎないほうが良さそうです。その方が蕎麦の本来の風味を損なうことなく味わうことができるでしょう。
こういう本格的な麦が出てくる蕎麦屋さんは滅多にないので、ものすごく貴重だと思います。このお店の蕎麦を、旅行に2日目の昼食に選んで大正解でした。
蕎麦の好みは人ぞれぞれ
店主さんが他のお客さんと話しているのを聞いてしまったのですが、「限定だからといって美味しいわけではない」「食べる人の好みで、旨いかどうかは変わる」と言ってしました。
確かに、この素朴で香り高い蕎麦の味というのは、好みではない人もいるかもしれません。なにせ普段食べる蕎麦とは、食感も香りも味も全く違うわけですからね。
まあ、どちらにせよ、めったに味わうことが出来ない、ものすごく美味しい蕎麦だったことには変わりありません。量的にはそんなに多くはないけれども、精神的には大満足でしたよ。
個人的には、大好きな味の蕎麦でした。
まとめ
このお店の名前、「彦」と書いて「げん」と読むというのはちょっと不思議ですよね。このお店のサイトを見ると、それについても説明が書いてありました。
なぜ「彦」が「げん」?
屋号の「彦(げん)」は
店主 野方治彦の「彦」の音読み
(手打ち蕎麦 彦(げん)より引用)
僕達がお店に入った時、お店の人は、店主と思しき方が1人いただけでした。きっとあの方が「彦」さんなのでしょうね。すっごく職人!って感じの人でした。「ああ、ああいう人がこの蕎麦を作ったのか」と考えたらなんだか納得できました。
まさに、「こだわりの蕎麦」という言葉がふさわしいですね。
そもそも箱根って、蕎麦が美味しいというイメージが全くありませんでした。だから、こんなにも本格的でレベルの高い蕎麦に出会うことができるとは思っていなくて、嬉しい誤算でした。
箱根に来たら、またこの蕎麦屋「彦」に行きたいです。
次に来た時には一番人気だという、「鴨汁蕎麦」などを食してみたいです。
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