MIKINOTE

作品制作とその他思った事を書くブログ

もっと自由でいいんじゃない?曖昧なプロポーズをしたら結婚できた話

f:id:takayukimiki:20160323132220j:plain

先日、3月17日は6周年目の結婚記念日だったのですが、うちの奥さんに聞いてみたのですよ。

「なんで僕と結婚したの?」てね。

そしたら「『結婚しよう!』ってはっきり言わなかったからかな?」と言われました。

はあ?なんじゃそりゃ!?って思ったのですけれども、それはそれで彼女なりの思うところがあったようなのですよねぇ。

結婚って、人それぞれでいろんなかたちがあるもんだし、結婚しようと思っても結婚できない人もいたりとか、逆にいつの間にか結婚してたりとか・・・人それぞれのスタイルがあって、なんだかおもしろいですよね。

結婚の意味とかよくわからん!って言う人も多いけど、僕は結婚して(できて)良かったと思っていますよ。

結婚に対して「こうでなくちゃダメだ!」とか「周りがこうしてるからアレしたい!」とかって思っている人も多いけど、その辺は本人たちが楽しくやれるように、もっと自由でも良いと思うのですよねぇ。

結婚した時の話

僕はね、「優しそうな旦那さんですね」と、うちの奥さんの友人などに会ったりすると、必ず言われるんですよ。ワタクシの半分は優しさで出来ています。

しかしですよ、変態紳士である僕から「優しさ」を取ったら「ヘンタイ」しか残らないと、思っております。

でもね、優しさが見た目からしてにじみ出ている僕は、逆に言うと、いざというときにゴリ押しするってのはすっごく苦手なんですよねぇ。

だから、6年前に妻と結婚を決めた時も、はっきりとプロポーズしてません。すごく曖昧な感じで、思いついたように言ったのだけど、なぜか結婚できました。

そして、結婚した日(婚姻届を役所に持って行った日)なんかも、大安とかそういうの関係なしに、成り行きで決めました。


僕「・・・」

妻「どしたの?」

僕「いやね、僕達これからどうしようかなあと思ってね。」

妻「どうしようか?」

僕「そろそろ結婚しちゃう?」

妻「そうだねえ、いいんじゃない?」

僕「よ〜し、じゃあ明日、役所とか行っちゃうぅ?」

妻「まあ、いいんじゃない?」


6年前、こんな感じでした。

うちの奥さんにとっては何回目のプロポーズだったのか知らないけど、僕にとっては初めてのプロポーズです。でも、別にこういう感じだったら緊張しないよね。

高級なフレンチなどを嗜みつつ、婚約指輪を取り出しつつ「結婚して下さい!」と、意を決して告白するような、もっとロマ〜ンティックなプロポーズだったりしたら緊張するでしょうけどねぇ。

一応、タイミング的には、僕が大学院を卒業して、それを機に、そろそろ結婚してもいい時期なんじゃない?と思ったというのはあるんですけどね。

だけど、結婚をしようと決めて、役所に書類を提出しに行ったのは、上記の会話をした次の日とかそう言う感じでした。適当だけど、今になって思えば凄い行動力だよね。

そういえば、両家の両親にも、電話で「僕達結婚したから、よろしくね。」と、役所に婚姻届を持って行った数日後に事後報告でした。普通だと、ありえないかんじ・・・だよね。

普通だと、結婚のかなり前に、スーツ着て「娘さんを僕にください!」みたいなことをやるんでしょうか・・・逆に想像できないっす。

結婚式してない

ちなみに、僕達夫婦は結婚式もしていません。

「結婚式に使うお金があったら、自分たちの好きなものを買ったり、旅行に行ったりしたほうがいいよね!それにちょっと面倒くさいし!」ということでお互いの意見が一致したからです。

ま〜この辺もすごく適当だよね。(我ながら)理由がひどいよね。

結婚式という、本来であれば男女が一生一緒になることを誓い合うはずの神聖な儀式に対しての冒涜と言っても過言ではない考え方です。

でもさ、意外と思われるかもしれないけど、婚姻届という、書類を提出するだけの簡略化した儀式を通過しただけのはずだけど、2人の関係には変化はありましたよ。なぜなら、滅多なことでは、一生離れられない関係になったわけですからね。

彼氏彼女の関係だった時よりも、より密接になりました。良い意味でね。

まあ、結婚してすぐの頃は、細かい部分で上手くいかなくていろいろとあったけど、現在はお互いに非常にいい感じの関係を築けていると思っています。

毎日が楽しいですよ。基本的に喧嘩とかも、一切しないし。

プロポーズは適当

それから、結婚記念日とか、その他の特別な日などは、あまり気にしない夫婦なのですよ。僕達。

誕生日とかクリスマスとか、「忙しければ別の日に振り替えてやってしまえばいいよね」ってかんじ。記念日関係で揉めてるカップルとか見ると、「ああ〜、なんか若いなあ〜」とか思っちゃうのですよねぇ。

だけど、なんだかんだ言って、別の日にでもいいから、きっちりとイベントそのものはこなすんですよ。

というのは、そういう記念日的な日というのは、2人で飲みに行ったり、贅沢なものを食べたりする口実だったりするわけです。記念日を、お互いが楽しむための理由として利用しているってことね。

「誕生日はケーキ食べれるぞ!わ〜い!!」とか「クリスマスはワインとか飲んじゃうぞ!やっほい!!」って感じ。

www.mikinote.com

そんなわけで、今回の結婚記念日は「なんかちょうど良い時に、ちょうど良い休日が!」ということで箱根旅行を計画して、贅沢三昧をしてきてしまったというわけです。僕達にとっての記念日は、その殆どが僕達自身が楽しむための口実というわけです。

でもね、なんとなく気になって、結婚して6年も経ったというのに、旅行の途中、ホテルの部屋で聞いてきたのですよ。この記事の冒頭にもちょっと書いたけど、僕と結婚した理由についてをです。


僕「そういえばさ。なんで僕と結婚したの?」

妻「そうだねえ・・・結婚してくれ!とは、いろんな人に何度も言われたことがあるんだけどさ・・・」

僕「(結婚してくれと言われた事あるんだ・・・)」

妻「だから『結婚しよう!』ってはっきり言わなかったからかな?」

僕「!?」


確かにね、僕はゴリ押しは出来ませんよ。実際のところ結婚するときも「結婚しちゃう?」みたいな曖昧な言い方をしてしまったしね。

でも、彼女にとってはそれが良かったみたい。僕みたいに積極的ではないけど、顔も濃いけど、優しくて穏やかな性格の人が良かったんでしょうね。変態だけど。

人によるのだと思うけど、結婚をゴリ押しされると引いちゃうのかも知れないですね。

まあ、言ってしまえば、2人の相性が良かった!ということなのだと思います。

結婚指輪は自作

そういえば、この記事の冒頭に載せた写真は2人の結婚指輪だったりします。手作り感あふれる指輪でしょ?

実はこれもね、「買うと高いから」ということで、僕が自分で作ったものなのですよ。一応、こういうのは大学で彫金やってたから専門だし!

でもね、これはねホント手抜きなのですが、金で作るのは高いからってことで、銀で作ったんです。数年前からすごく金が高騰してますからね。「お金がたまったら金で作り直すよ!」ということにして、銀で作ったリングに金銷し(伝統的な鍍金法)をしました。見た目は金だけど、中身は銀で出来た指輪です。

けっこう気に入ってはいるんですけどね。そろそろ新しく作りなおさなきゃなあ〜。結婚10週年とかの時でいいかな?

でも、普通の夫婦だと許されなそうな感じでも、僕達がお互いに納得してればOKです。

たぶん、僕達夫婦は怒ったり、こだわったりすることのベクトルが、一般的な考え方からずれているんだと思います。

やっぱりさ、人によっては、結婚指輪や記念日や結婚式なんかに、ものすごくこだわる人もいるはずですよね。そういう人って、僕は結婚するのとか無理ですわ・・・。あっちも無理だと思うけどね。

だから、お互いにそういうのとは別のところを大事にする価値観を持っていて、そういう女性と出会うことが出来た僕は、本当に運が良かったのだと思います。

まとめ

まあ、世の中にはプロポーズの時に「俺と結婚しろ!幸せにしてやる!!」とゴリ押しする、男らしい男性が好みの人もいるだろうから、僕のエピソードはあまり参考にならないとは思いますけどね。

というか、けっこうそういうのに憧れている女性って、かなり多いという勝手なイメージがあります。

僕なんて・・・

  • プロポーズ→はっきりしない

  • 婚姻届→前日に出すことを決める

  • 両親への挨拶→事後報告

  • 結婚式→挙げない

  • 結婚指輪→自作

  • 記念日→お互いが楽しむための口実だと思ってる

  • 性格→変態紳士

・・・って感じですよ。こうして、文章化してみるとひどいな僕・・・。

よくぞ今まで、別れを切り出されなかったなあと思います。

あ、それと今思い出したけど、僕ね、婚姻届を出した当日、大学時代の友人たちと泊まりで卒業旅行に行っちゃったんですよ。結婚を決めるよりも先に予定が決まってたのです。うん、それだったら仕方ないよね!

新婚初夜に僕の友人たち(男2、女1)が、翌日のスキーバスの時間に間に合わないからという理由で、家に泊まりに来ました。翌日の早朝、妻(となったばかりのうちの奥さん)を置いて長野の山奥にスキー旅行に行きました。

僕は、新婚初夜よりも大学の友人達とのスキー旅行を選んだんですよ。(旅行先で友人たちに「大丈夫か?」と、しきりに心配されました。)妻放置!

でも、こりゃあ普通の女性だったら絶対に殴られるわ。ま、彼女にとっては、そういうのが良かったのかもしれないけどね。

何事にも寛容な女性と出会って結婚できてよかった!本当に・・・

男性も女性も、あんまり従来のイメージそのままの結婚というものの形に、はまろうとし過ぎない方が良いですよ。人間って一般的な価値観では、はかることができない個性を誰しもが持っているものですからね。

それで、いい感じに価値観が合致する(もしくは合致させることができる)パートナーを見つけることができれば、あまりしゃちほこばらなくても結婚することはできますよ。

Copyright© MIKINOTE All Rights Reserved.