アートと言うのは、組み合わせる素材によっては「キモ怖い作品」になってしまうかもしれないという話。
(この記事には、ホラーでキモい画像がたくさん貼ってあるので、心臓の弱い方は見ないほうが良いかもですよ。)
先日、原宿にある、大量のミッフィーちゃんと戯れることができるカフェに行きました。その次の日、そこで撮った「とある写真」を友人がLINEで送ってくれました。ところが、その写真は加工してあってとんでもなくホラーな写真になっていました。
先日書いた記事にその写真は載せてあるのですけれども、楽しいカフェでのひとときだったのにも関わらず、(謎だけど)ホラーな結末となってしまったのです。
で、さらに後日談なのですが、上記の記事を読んだ、また別の友人にTwitterで「つぎは白塗りで行かないとね。」と言われてしまいました。
で、その友人のアドバイスにしたがって、フォトショップでミッフィーとうさ耳を装着した自分の顔を合成してみました。
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そしたら、とてつもなく閲覧注意な画像が出来てしまいましたとさ。
原宿に行って友達と遊んできただけだったけれども、最終的にやっぱりホラー的な展開になってしまったというわけなのです。
でも僕は、「これはこれでおもしろい現象かも?」と思ったのですよね。口に入れたいくらいかわいいミッフィーちゃんと、変態(僕)の顔が組み合わされるだけで、元々の要素とは全く別の感情を引き起こす写真に変貌したと言うのは、よく考えると不思議な現象じゃないですか?
この記事では、その辺りのことについて考えていこうと思います。
ミッフィーと猫とやぎと自分の顔とを合成したら、やばいことになった
僕の顔はともかくとして、かわいらしいミッフィーちゃんがこんな事になるとは思いませんでした。いや、わかっちゃいたんですが、こんなにもやばい感じになるとは思っていませんでした。もともとがよくても、相性が悪いものを組み合わせると非常にキモ怖い物体が出来上がってしまうのですね。
ちなみに、上記の「ミッフィー×自分」の画像をフォトショップで作る途中段階もかなり怖かったのですよ。
のっぺらぼうみたい。
本来あるべきものがそこに無かったり、本来ないはずのものがそこにあったりするだけでも、特別な効果が生まれるというわけなのですよね。
その組み合わせが、「実は相性が良い」という場合には、アート的に多くの人がおもしろいと感じる作品になったりすることも多いです。むしろ、それがアート作品の制作の考え方の基本だったりします。
ところが、組み合わせるモチーフや素材の相性が悪いと、とてつもなくホラーで気持ち悪いものが出来てしまうこともあるのです。まあ、言ってしまえば、「違和感」が仕事し過ぎるとやばいことになるということですね。
いろいろやってみた
そんなわけなので、実験的に「動物の画像」と「僕の顔写真」を合成してみることにしました。
実家の猫と合成
まず最初に犠牲になってもらうのは、僕の山梨の実家で飼われている「猫」のテトちゃんです。
愛嬌はないけど、何の変哲もないかわいい猫ちゃんですよね。ちなみに名前の「テト」は、うちの母が「風の谷のナウシカ」を観ていて思いついたのだそうです。
そしてこちらが僕の顔です。
何の変哲もない、ちょっと濃いめの顔のイケメンですよね。この2つの画像を組み合わせるとどうなるかというと・・・
・・・
こうなります。
うん、わかっていたけど、キモいですね。怖いですね。人面猫?
公園のやぎと合成
次は、山梨県のとある公園の「やぎ」です。撫でているのは大学時代の同級生の手です。
この公園では、やぎや羊が放し飼いになっていて、そうっと近づいていけばこうやっておさわりすることも出来なくはないという楽しい公園なのです。
で、今回使用する僕の写真はこちらです。
なんだか気持ちよさそう・・・な感じの表情をしてみました。さて、フォトショップでこのふたつの写真をいじると・・・
・・・
なんだか気持ちよさそう!
大学時代の同級生の友人に撫でられて、恍惚の表情を浮かべているという点では自然ですが、やはり「人面やぎ」では違和感ありまくりですよね。と言うかキモくてすいませんでした。
(みーちゃん、勝手にへんな写真を合成してごめんよ〜)
ミッフィーに自分の顔をはめ込んでみる
もう一つ、試しに自分の顔をミッフィーちゃんにはめ込んでみました。
まあ、当然の事ながらキモいですよね。自分(ぬいぐるみ)が女の子に抱っこされているということで、ちょっと興奮するかもしれませんね。
けれども、こういうコラージュを作るときには人にバレないように、そして外部に流出しないように、こっそりやらないとダメですよ〜。
まとめ
元々の単品での素材が良いものだったとしても、組み合わせが悪いと非常にキモくてホラーな写真画像が出来上がってしまいます。これ、当然のことではあるかと思いますが、実際にやってみると思った以上にキモくて、(自分でやったのに)ドン引きしました。
これらは、完全にホラーで妖怪チックな画像ではあります。けれども、この現実離れした感じが、アート的な雰囲気を醸し出している雰囲気も無くはないかな?と思ったりもするのです。そして、この考え方と言うのは、作品制作にも通じることなのですよね。
現実離れした組み合わせによる違和感が、アート作品を成立させる条件の一つだったりしますからね。
また、一見すると「へんな組み合わせ」であっても、うまくいけば作品のおもしろさにつながったりすることすらもあります。でも、センスが悪い組み合わせだと、今回合成した画像のように不快な作品に仕上がってしまうというわけなのですよね。
わかりやすいのが、「料理」ですね。相性の悪い食材や調味料を一緒にしてしまうと、ゲロマズな料理ができちゃったりしますが、相性の良い組み合わせの食材同士ならば美味しい料理ができあがるはずです。
その辺りをどういう感じに調理していくのか?というのもアート作品を作る楽しさの一つだったりするというわけです。
おまけ
うさ耳を装着した自分の画像、実は合成前の写真が一番怖かったりします。僕、なんで白目むいちゃったんだろう・・・。
中途半端に創りだしたものよりも、たまたま見つけたノンフィクションの方が怖いし、リアルでおもしろいと言うのはあるかもしれませんね。
終わり。