MIKINOTE

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壊れたMacBook ProのHDDを抜き出して外付けHDDとして再利用してみた

先日、僕がずっと愛用していたMacBook Proが壊れて、その後仕方なしに新しいMacBook Proを買った・・・という話を書きました。

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そんで、その新しく我が家の一員に加わったMacBook Proちゃんですが、非常に調子よく活躍してくれています。この文章もMacBook Proで書いていたりします。

でも、新しいPC等を買っちゃうとそれに付随していろいろと買わなくちゃならないものも多いです。

バックアップ用の外付けHDD(ハードディスク)なんかも、持っていないと、また壊れたりした時にデータなどが消えてしまって取り返しのつかないことになってしまいます。

でも、外付けHDDってそこそこのお値段がするじゃないですか?そりゃあ今の時代は昔と比べたら激安です。でも、家電量販店などで安いものを選んで買っても数千円、高いものだと1万数千円以上とか払わないとならないので、地味に痛い金額です。

そこで思いついたのが、壊れてしまった古いMacBook Pro(Late 2011)を分解して、内蔵HDDを抜き出してしまって、そのHDDを外付けHDDとして再利用しよう!ということです。

こうすれば、最小限の出費で外付けHDDを入手することができるってわけです。バックアップ用として使うならばこれで十分なはずです。

ついでに、壊れたMacBook Proにはメモリも以前増設したものがついているので、これも抜き出してとっておきましょう。

古いノートPCのハードディスクを再利用

さてさて、内蔵HDDをどうやって外付けHDDとして使うのか?という話ですが、「HDDのケース」と呼ばれる製品を使います。

世の中にはいろいろなHDDケースが売られているんですけど、そのケースの中にHDDを入れちゃえばそれだけで外付けHDDとして使えるという非常に便利な代物なのです。

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で、今回買ってみたのはこの2.5インチのHDDケースです。特に深い理由はないんだけど、ものすごく安かったので選んでみました。

やっぱり、今回のコンセプトは節約だったりするわけだから、安いってのはそれだけでも嬉しいことだよね。

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↑作業内容としては、ここに古いMacBook Proから抜き出したHDDを入れればOKです。非常に簡単なですね。

ノートPCの場合は2.5インチのHDDやSSDが使われていることが多いので、同じく2.5インチのHDDケースを使いましょう。一体型以外のデスクトップPCの場合は3.5インチが基本です。(ちなみに接続方式は、すご〜く昔のやつだとIDEとかだったりするけど、最近のHDDはたいていSATAです。)

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↑先日壊れてしまって、使えなくなったMacBook Proを久しぶりにしまってあるところから出してみました。久しぶりに触ったら大きさと重さと厚さにびっくりしました。

最近は新しいMacBook Proばかり使っていて実感なかったけど、やっぱり時代って進歩してるんだなあ・・・

HDDケースに内蔵HDDを収めるという作業は非常に簡単です。でも、その前にHDDを取り出す作業をしなくちゃなりません。

実は以前も、メモリ増設やHDD交換やファンの掃除で分解したことがあるので、初めてではありません。まあ、HDDの抜き出しくらいだったら道具があれば、全然難しい作業ではありません。

ちなみに、Mac以外のノートPCもインターネットで「(PCの型番) 分解」とかで調べると、物好きな人がやり方を公開していたりします。なので、別のノートPCなどで同じことがしたいというひとは、そういう情報を参考にすると良いでしょう。

蓋を取る

では、早速作業を始めていきます。

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MacBook Proを裏返すと裏側に10本のネジがあります。これを外せば、裏蓋がとれます。

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精密なドライバーでネジを緩めていきます。

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ネジの長さは10本中3本が長いタイプなので、再度ネジ止めする際には場所を忘れないように注意です。(もう組み立てても壊れてて使えないし、どうでもいいんだけどね。)

これで、裏蓋が外れるようになります。

MacBook Proの内部を観察する

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蓋を開けるとこんな感じ。

せっかくなので、各部を眺めてみましょう。こういう機会じゃないとMacの中身を見ることなんてめったにないもんね。

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↑これは冷却用のファンです。

この子の最後のあたりでは、ちょっと使うとそれだけでこのファンがものすごい勢いで唸りを上げていました。しかも、めちゃくちゃ熱くなるので、長時間文字を打ち込んだりとかの作業は無理だったなあ。

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↑これはメモリです。

当初付いていたのは、確か2GBのメモリが2枚で合計4GBでした。でも、途中で動作がもっさりしてきたのをきっかけに増設して8GB×2枚で16GBのMacBook Proとして使っていました。

今の最新のMacBook Proはメモリやストレージ(SSD)の交換は自分では出来ないので、一昔前のMacならではの自分でプチ改造するお楽しみ!って感じですね。

このメモリも、普通にまだ使えるし、もったいないので後で取り外すことにします。

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↑これは、バッテリー。

実は、バッテリーもそろそろ交換しないとやばいな〜と思って交換を検討するくらいにまでヘタってきていました。でも、新しいバッテリーを買って交換とかする前に壊れてくれて、ある意味ラッキーだったのかもしれません。

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↑これが今回のお目当ての内蔵HDDです。

実はこれも、以前自分で交換したことがありまして、500GB→1TBにストレージ容量アップさせて使っていました。あとで取り外します。

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↑この部分はDVDドライブですね。

この部分も、取り外したら再利用出来ないのかな?自作PCとかのパーツだったら他に流用できるらしいですけど、MacBook Proにもともとついていたものを、どっか他で運用できるのかどうかは謎です。

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↑この辺はPCで言うところのマザーボードに当たる部分なんでしょうね。ものすごく細かい!

このマシンが故障した原因はGPU周りの不良が原因っぽいです。

ちょっと調べてみたのですけど、この世代のMacBook Proののこの症状の故障の原因はロジックボードとかグラボとか周辺のハンダ付けが割れたりとかが原因だったりするっぽい・・・という情報を見つけました。だから、ハンダ付け慣れてるしひょっとしたら直せるんじゃ?と思ったけど、実際に中身を見てみてめちゃくちゃ細かいから直すのとか無理ですわ〜。

そもそも、どこか壊れてるのか検討もつかないしねえ。(海外にはロジックボード?をまるごとオーブンに入れて直すという荒業を使う人がいるそうですけど、真似する気にはなれない。)

メモリを取る

まずは、サクッとメモリを抜いちゃいましょう。

この世代のMacBook Proのメモリを取ったりつけたりのは非常に簡単なんですよ。

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まず、左右の爪みたいな部分を広げる感じでぐいっと広げます。(↑の画像では片手でやってるけどカメラで写真撮りながらなので。本当は両手の指を使って作業します。)すると、メモリがパコッと起き上がるので、そしたら指で摘んで、ゆっくり丁寧に抜いてしまえばOKです。

メモリ等を扱う際には、静電気が怖いです。なので、本当だったら静電気防止手袋とかつけたほうがいいんだろうけど、今回は面倒だったので素手でやりました。しかし、なるべく金属部分には触らないように側面を持つようにしてます。

TRUSCO 静電気対策用手袋L(ノンコート)

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1枚目を取ったら、2枚目です。

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2枚目も同じように爪を広げると持ち上がるので、1枚目と同じように抜き取ります。

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2枚のメモリが取れました。

8GB×2で16GBのノートPC用のメモリですから、これはそのうち新しくノートPCとかを購入したら(規格が合えば)使ってみようと思います。まあ、今のところ新しいノートPCを買う予定もないので、いっそのことどこかで売却してしまっても良いのかもしれません。

HDDを取る

さて、前置き&余談が長くなりましたが、お目当ての内蔵HDDを取り出す作業です。

まあ、これも道具があって、やり方を知ってさえいれば誰でもできるくらいに簡単な作業です。

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まず、HDDを押さえつけるように固定している部品があるんですけど、そのネジを緩めていきます。(2箇所緩めればOKです。)

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で、そのHDDを固定していた部品を取ります。すると、内蔵HDDがフリーな状態になります。

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はい、取れました。

しかし、ここで一気に引っ張ってはいけません。

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裏側を見るとフレキケーブルがついているので、ちぎらないようにだけ注意しましょう。

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よく見るとフレキケーブルの先端がHDDにささっているパーツがありますので、これを抜きます。

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これで、古いMacBook Proから内蔵HDDが完全に解き放たれました。

しかしこれで完了ではなくて、HDDの両側面4箇所に出っ張りがついています。これを取らなくてはHDDケースには入りません。構造を見ると分かるけど、この出っ張りでこのHDDは固定されていたってわけですね。

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この出っ張りは✡のような特殊な形をしたドライバーで取り外すことができます。(出っ張っているので、ラジオペンチなどで強引に取ることも出来なくはないですけどね。)

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これは、以前近所のホームセンターで買った、先端をいろいろと付け替えれて便利なドライバーです。

ちなみに、この6角星型のネジのことをヘキサローブと言うそうです。(5角の星型☆はペンタローブ。iPhoneとかを分解するときなんかはペンタローブのすごく細かいドライバーを使ったりしますね。)

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取れました。

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これで、抜き出し作業完了です。

一応、このあと裏蓋は元の通りに閉じておきました。この古いMacBook Proはどうするのかは決まっていませんけど、売却するとしてもどうせジャンク品だし高く売れそうもありませんよね。

なので、気が向いたら暇な時に(もっと)分解して遊んだりするかもです。

HDDケースに収める

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最後に抜き出した内蔵HDDをHDDケースに収めます。この作業が済めば、外付けHDDとして普通に使うことができるようになるはず!

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HDDの端子部分にあからさまに挿し込めそうなところかありますので、ここにHDDの端子を差し込みつつケースに入れちゃえばOKです。

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できた。

このHDDケースの場合、厚さが7mm以下の薄いHDDやSSDの場合、付属にスポンジシートを貼り付けてから蓋を閉じる必要がある・・・と説明書(英語)にかかれていました。でも、この場合はそれは使わないで捨てちゃってOKです。

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しかし、何にも無しってのも、このままだとHDDが固定できなそうで不安に感じてしまいました。そこで、家にあった薄いスポンジシートをちょうどよいサイズに切り取って、代わりに貼り付けてみました。

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そんで、蓋を閉めたら完成です。(余計なスポンジシートを貼り付けたせいかちょっときつめでした。)

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これで、家電量販店とかで売られている1TBの外付けHDDとほぼ同じ物が完成しました。

1TBの2.5インチの外付けHDDは、ものによっては1万円とかするので、これで結構な節約になりました。

USBハブを使って接続

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早速バックアップ用としてこの外付けHDDを使っていきたいわけですけど、この新しいMacBook ProはUSBが「TypeC」という新しい規格のものとなっていてそのままでは使用できません。

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そこで、TypeCを変換してくれるUSBハブを使って接続します。

このUSBハブ、MacBook Proが家に来たと同時に買ったのですが、なんだかんだでかなり使用率高いので買って良かったです。

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ちゃんと認識してくれました。Macの純正バックアップソフトのTimeMachineの設定画面が出てきました。

このあとそのままバックアップしました。

次からは、この外付けHDDを接続すれば、自動でバックアップをしてくれるでしょう。

まとめ

これで、新しいMacBook Proを手に入れてからの心配事が1つ解消できました。

本当はすぐにでもこの作業をして、古いMacBook Proの内蔵HDDを外付けHDD化しようと思っていたのだけど、最近ちょいとばかり忙しいので、ついついここまで時間がかかってしまいました。

新しくパソコンとかを買って、新しい環境で作業をするとなると、どうしても最初のうちは出費が多くなります。

今回のようなバックアップ用の外付けHDDもそうだし、接続ケーブルなどや、場合によってはディスプレイやマウスやキーボードなども買い足さなくてはならないかもしれないし、持ち運びが多い場合はケースやカバーなんかも必要になるかもしれません。

なので、今回みたいな形で使わなくなったパーツが再利用できると、少しだけど、出費が抑えられるってのが嬉しいところですね。(それと、裏蓋開けて触ったりネジ外したりして中身を堪能できて楽しいよ!)

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