先日、次に作る作品のアイデアを考える作業の後、作品のマケット(模型)を作りました。「脳みその蚊」みたいなイメージの作品です。
そんでですね、あの後、これを作っていくかどうか少し迷ったわけなのですが、考えた結果、作ることにしました。
上記の銅線で作った作品のマケットは、「とりあえず形状が分かればいいかな?」というくらいの完成度です。だから、他人が見てもどんな作品ができるのか検討もつかないかもしれません。
作家によっては、ここからさらにアイデアスケッチをしたりして、ディティールなどをもっと詳細にしていく場合が多いです。けれども、僕の場合は頭の中ではイメージができているので、このまま作り始めることにしてしまいます。これから、さらに絵を描くのとかは面倒だし、絵は苦手なので・・・
でも、やるだけやってみようと思って、絵を描いてみたら、「◯玉から足が生えたような、悪夢の脳みそモンスター」みたいな絵になってしまいました。
やはり絵は苦手です。
というわけで、早速作り始めたいところなのですが、その前に作品を作るための材料を調達するところから始めなくてはなりません。
電子パーツをハンダ付けして作品を作っていく前にやるべきことがある
僕の最近の作品は電子パーツをハンダ付けして作っていく作品です。
「えっ!それって何?どんな感じ?」と、初めてだと思ってしまうかと思います。そんな方のために、以前作った作品の制作過程をまとめてYoutubeにアップロードした動画があります。なので、よろしければそちらを見て頂ければわかりやすいかと思います。(音が出るので注意です。)
数千個のパーツをハンダ付けして作っていかなくてはならないので、時間もかかるし、そこそこ根気も必要な作業です。
そして、これを組み立てるための材料の「電子部品(パーツ)」は、自宅の作業場にストックとして、大事にしまってあります。
何を使うべきか考える
両手で抱えて持たなくてはならないくらいの大きさのダンボールに、種別ごとに分類して、部品は保管しております。
一個一個はめちゃくちゃ小さい部品です。それがダンボールに目一杯詰まっているのは、いつもこれらの電子部品を注文するときは、使う予定のないものも注文するようにしているからなのです。作品を作って、買い物をしていたら、いつのまにかこれだけのものすごい量になってしまったというわけなのです。
「果たしてこれを使いきれるときが来るのか?」と、いつも不安になってしまいます。
「電子部品」と一言で言っても、その種類は星の数ほどあります。いろんな形と色をしているので、ビーズや宝石のようにも見えるので、おもしろいのですよ。
このダンボールの中から、この「脳みその蚊」に使えそうな部品を選んで、使うものはそのまま使って、足りないものはネットで注文して購入しなくてはなりません。
電子パーツを大量買いした!
早速、ネットショップで注文したら来ましたよ。大量の電子パーツが。
もちろん、今回使うものだけではなくて、今後のことも考えて多めに買いました。
14850円も買い物してしまいました。買いすぎ?
・・・まあいっか!たくさん作ろう。
抵抗の足を折り曲げていろんな長さに切る
さて、これで、材料は揃いました。
やっとのことで作品を作り始めることができるわけではありますが、まだ「ハンダ付け」をするような楽しい作業ができるわけではありません。その前に部品を「使える状態」に加工する必要があるのです。
まずは、作品の基本的な骨格の役目を担うことになる、「抵抗(電子部品の一種)」を使っていくのですが、買ってきたそのままの状態(画像左側の小皿)だと足が長すぎるのです。だから、精密ラジオペンチを使って抵抗の足を一つ一つ折り曲げていきます。
足を折り曲げたら、ニッパを使って余分な部分を切り落としていきます。これをひたすら繰り返してパーツを使える状態に整えていくというわけなのです。
抵抗の足は全部が同じ長さで良いというわけではありません。使用する箇所によって臨機応変に対応できるようにするために、足の長さの違う抵抗を何種類か用意しておく必要があります。
・・・とりあえず6種類のサイズに加工してみました。この時点で使った抵抗の数は1200個くらいです。この作業だけで2日くらいかかりました。
これだけの数が揃うとなかなかに壮観なものがありますね・・・。
最初のうちに材料を適当な数だけ作っておいて、足りなくなったらその都度「足を曲げて切り落とす」という作業を繰り返しつつ、ハンダ付けをしていくという作戦ですね。
これで、作品制作のための下準備は終了です。次回からはいよいよメインのハンダ付け作業が始まります。
まとめ
引っ越しをしたりとか、いろいろバタバタしていたせいで、かなり久しぶりの作品制作となってしまいました。新しい家の作業場での初めての作品制作となるので、なんだか緊張してしまいますね。
そうそう、前回と前々回の作品は動画を撮影してYoutubeにアップしたりしたのですが、今回の作品はそれはやめとこうと思います。まずは作品を作ることに集中して、環境に慣れる事を最優先にしようと思ったからです。
ここまで読んでくれた方はなんとなく想像がつくと思うのですが、この作品、作るのにかなり時間がかかります。なるべく急ピッチで作業をしていきたいところですけれども、おそらく1〜2ヶ月くらいはかかるんじゃないかなあ。
特に今回の作品は、僕にしては作品のサイズが大きめなので、かなり大変になっちゃうかもです。
実は(まだ先の話ですが)展示もあったりするので、頑張っていこうと思います。
このブログでも、ブログに書けそうなくらいに作品が進んだら、作業の様子を紹介していきますね。