MIKINOTE

作品制作とその他思った事を書くブログ

浪人生やニートにとって成人式の恐ろしさは異常

f:id:takayukimiki:20160111114551j:plain

今日は成人の日ですね。

「成人の日」と言うと、僕にとっては素直に良い思い出だったわけではありません。と言うのも、当時の僕は浪人していたからです。

成人式と言うのは、文字通り20歳になったという意味もあるけれども、社会的にも大人になった・・・みたいな意味もあると思うのですよね。なぜなら、成人してからでないと出来ないことが世の中にはたくさんあるからです。

そして、大学を目指して予備校生活を送っていた自分にとっては、ちょっと気まずい感じだったということを、今でも覚えています。

浪人生やニートになってしまう時期というのは、誰でにもあるものかもしれません。けれども、そんなふわふわしている時期であっても、20歳になると、成人式に赴かなくてはならないのです。

将来に不安があるような状態で、成人式に参加しなくちゃならないというのは、非常に残酷なことなのではないかなと思います。

地元の同級生と気まずい感じになった成人式

ちなみに、この記事の冒頭の写真は、僕の成人式の時の写真・・・と見せかけて、大学院の卒業式の朝に撮ってもらった写真です。26歳の時ですね。成人式の日の写真があれば、それが一番良かったのだけど、残っていませんでした。

で、この写真も「前日の夜に飲み過ぎちゃって体調が悪そうな感じの表情」がいい味出してるなあ・・・と感じたので、この記事のアイキャッチ画像としました。

たぶん、2浪目の成人式の日の朝も(違った意味で)こんな感じの表情だったのではないかと思います。

当時の僕は、そこそこ難しい芸術系大学の美術学部を目指して、デッサンを描いたり、水彩画を描いたり、粘土で立体造形をする練習を朝から晩まで毎日のようにしておりました。倍率も平気で10倍越えする大学だったので、それだけきっちり勉強していても受かるかどうかは、全くわかりません。

そんな感じで、当時は色んな意味で非常に不安定な時期だったのですよね。

多浪生というレッテルが貼られてしまった状態で、はたして成人式なんていう晴れ舞台に参加しても良いものなのかと、本気で悩みましたよ。

人生のふわふわタイム

誰にでも、人生のふわふわタイムな時期と言うのはあるものだと思います。僕の場合は、10代の終わりから20代の最初くらいの時期が、その時期でした。(今もそうかも知れないけどね)

当時は一応、「浪人生」「予備校生」という肩書きがあったわけだけど、まあ言ってしまえば「ニート」とかと同じような状態だったのですよね。

やっぱりね、浪人生とかニートにとっては、成人式という行事は非常にきついものがあるのです。だって、大学生や就職している人と違って、社会的に認められていないような状態なわけですからね。非常に肩身が狭い思いをしながら、慣れないスーツに身を包んで、成人式の会場に赴かなくてはならないのです。

まあ、気にしなけりゃいいよね!と言ってしまえばそれまでですけどね。

でも、メンタルが豆腐並みの僕にとっては無理な話でした。

成人式という毎年行われている行事に参加しなくてはならないという事実が、非常に恐ろしく感じられてしまったのです。

嫌なら行かなくてもいいんじゃない?

嫌だったら、「成人式に行かない」という選択肢もあったのですよね。事実として、同じ美術予備校に通っていた、僕よりもさらに多浪生の先輩の話を聞くと、「俺の時は行かなかったぜ!」と言う人が多かったですね。

けれども、僕は成人式に行くことにしました。一生に一度しかない成人式というイベントに参加しなかったら後悔するような気がしたからです。せっかくの機会を逃してはいけない気がしたのですよね。

でも、ホント、僕と同じような浪人生とかニートの人で、「成人式なんかマジ無理!」という人は行かない方が良いですよ。その方が精神的にはずっと楽チンですから。

同級生が意外と優しかった

唯一救いだったのは、僕と仲が良かった数少ない同級生達が、非常に優しかったということですね。「優しい」と言うと語弊があるかもしれないけど、周囲の友達とは特に変わりなく「普通な感じ」で接してくれたのが救いでした。

まあ、ちょっとくらいは、2浪目であるということに関して、いじられましたけどね〜

「お前、今何やってんだよ?えっ浪人?2浪?まじかよ〜ギャハハ!!」とかね。そんなかんじです。

でも、基本的には、空気を読んでくれる人が多かったですよ。

成人式とその後は2次会→3次会という感じで、ニートに等しい浪人生という立場でありながらも、友人たちとの久しぶりの再会を楽しんじゃいました。もう、12年くらい前の話ですね。懐かし〜

まあ、浪人しているという意識のせいで、「ああ〜入試、3ヶ月後なんだけど、遊んでていいのかな〜」という罪悪感はもちろんありましたよ。でも、その気持ちはなるべく忘れるようにして、けっこう夜遅くまで飲んだり、カラオケ行ったりとかしました。楽しかったなあ〜・・・

そして、試験落ちました。

まとめ

ちなみに、最終的には、志望していた某芸術大学には無事に受かりました。3浪目の時ですけどね。

関係ないけど、3浪目の時は滑り止めとして別の大学の試験も受けていて、そこも合格しました。メンタル的にも、4浪目は絶対にありえないという状態を作っていました。それで、リラックスして入試に挑むことが出来たのが良かったのかもしれません。

成人式も、3浪目の試験みたいに、もうちょっと気持ちに余裕があるときに行きたかったなあ〜と、今でも思っておりますよ。そうすれば、久しぶりに会う仲が良かった同級生と、もっと素直に楽しめたような気がします。

やっぱりね、成人式と言うのは、社会的な自立を祝うような意味合いが強い行事だと思うのですよ。もちろん、今の時代だから、20歳だと学生だったりとかするから、本当の意味で自立している人は少ないのですけどね。

・・・ある意味、成人式でお揃いの袴を着ている人達は、自立している人達ということができるのかもしれません。だって、その袴をくれたところに就職できる、もしくは就職している、ということなのですから・・・。

でも、先行きの見えない、浪人とか、ニートとかの状態で、そういう晴れの舞台に参加するというのは、なんとなくの罪悪感とかそういうのを感じちゃうというわけなのです。経験したことがない人にはわからないかもしれないけど、すご〜く肩身が狭いのですよ。

もちろん、気にしなきゃいいだけの話なのですけどね。自立を目指して準備中なのだから、堂々としてりゃあいいのですよ。まあ、僕は、そんなに精神力が強靭な人ではないので、ビクビクしながらの参加だったのですけどね。

まあ、基本的には同級生は優しく接してくれるもんだし、一生の思い出を作ることができるかも知れない行事ではあると思います。

緊張したけど、成人式に参加してよかったなあと、現在32歳になってしまった今になって思いますよ。

Copyright© MIKINOTE All Rights Reserved.