先日のことなのだけど、電車に乗っていると、とあるゲームの広告が目に入りました。いわゆるソシャゲと呼ばれるタイプのゲームの広告です。
なんかね・・・そう言う感じの広告を見るたびに、すごく微妙な気持ちになっちゃうんですよね。ゲームという娯楽が好きなはずなのに、引いてる自分がいるんです。
最近の流行りのゲームの見た目的な部分がどうにも受け入れ難いのです。ソーシャルゲームのキャラクター?って、「かわいい女の子が、過剰装飾すぎる武装をしているビジュアルのもの」が多いじゃないですか。いや、まあ女の子キャラとは限らないのかもしれないけど・・・
これが、どうにもよくわからない。
僕には、どうしても厨二病的な欲求の権化のような存在に感じてしまって、そういうのを見るたびに冷めてしまうのです。以前はゲームの広告とか見ると、ワクワクして、プレイしたくなったものなのですけどね。まあ、単純な話、僕も年をとったということなのかもしれません。
見た目的な部分だけで、判断するのは良くないとはわかっているけれども、どうしても興味を持ってプレイしたりするような気持ちにはなれないのです。
僕自身は、ガチャとかソシャゲとか呼ばれるものに対して、すごく冷めた気持ちなんだけど、僕たちが子供だった頃の大人も同じ気持ちだったのかもしれないね・・・とも思うことはあります。
<目次>
最近の流行りのゲームについていけない
ソシャゲとは、ソーシャルゲームの略です。ここでは、課金要素があるオンラインゲーム等、広い意味でのソーシャルゲームのことを指して「ソシャゲ」と呼ぶことにします。
ソシャゲの特徴としてガチャという課金要素があって、それに対して大金を投資している人がいるという事実は知っています。
それは、この手のゲームの問題点として論じられることも多い話だとは思うけれども、ここではそれは置いておきましょう。
まあ、実際にやり始めたら課金とかもしたくなっちゃうものなのだろうなあ、とは思います。
「ついていけない」と感じるのは、年齢のせいなのか、好みのせいなのか、その両方なのか、それははっきりとわかりません。
なんというか、見た目的な意味での過剰な派手派手しさが、どうにもこうにも気になってしまって、やり始めるタイミングを逃してしまったというかんじですね。まあ、やらない方がいいんだろうけどね。
過剰装飾なソシャゲ
ソシャゲのキャラクターなどのデザイン的な意味でのゴテゴテ感が苦手です。
個人的な好みの問題と言ってしまえばそれまでだけど、ゲームは基本的にはシンプルなデザインの方が好き。
よく知らないけど、こういうのがソシャゲの有名どころなのかな?
これらは、全部スマホでプレイ可能なゲームタイトルです。アプリの紹介の画面を見てみると、めちゃくちゃゴテゴテっとした画面が出てくるんですよ。過剰装飾すぎて、くらくらするんですよねぇ。
課金すると、こういう強そうで派手なビジュアルのキャラクターが手に入って、それを使ってプレイできるってことですね。
強そうすぎるキャラが好きじゃない
そもそも僕は、ゲームにおいて強そうすぎる見た目のキャラクターがあまり好きではありません。
ソシャゲってあれでしょ?ゲームによるのだろうけど、「進化→超進化→究極進化」みたいな感じで、ガチャでゲットしたキャラとかカードとかが進化して強くなっていくんですよね。
でも、そうなるとキャラクターの性能だけではなくて、ビジュアル面も強そうな感じに進化しちゃうわけでしょ?
それが、どうも好きになれないのです。
ポケモンに絶望した話
引き合いに出してしまって大変申し訳ないのですが、ポケモンをプレイしていた時にも、似たような絶望を味わったことがあります。
ピカチュウなんかは、初代のポケットモンスターから、ずっと登場し続けている人気ポケモンの1つです。ピカチュウなんかは、本当に秀逸なデザインでいいなと思うんですよね。かわいい。
でも、ポケモンも強く育てていくためには進化させなくちゃなりません。そうなると見た目も、「かわいい」から「かっこいい」みたいなイメージに変化してしまうパターンが多いです。
実は僕は、ポケットモンスターは大人になってから初めてプレイしました。興味はあったのだけど、中学生の頃とか、周囲でポケモンが流行っていたのにも関わらず、別のゲームをプレイしていました。
で、初めてプレイしたのは、ポケットモンスターブラック&ホワイトだったりします。そして、僕がポケモンに対しての絶望感を味わった最初の作品でもあります。
と言うのも、ゲームを開始して、博士の家でもらう初めてのポケモンが、ゲームの終盤でかわいくなくなっちゃったからです。
ミジュマル、かわいいよ。
フタチマル、かっこいいよね。かわいくはないけど凛々しくていいんじゃない?
ダイケンキに進化した・・・いやいや!ゴツすぎるでしょ!!
進化って恐ろしい。戦闘時にダイケンキを使うと、登場時に「ドスーン!」って地面が揺らぐ音がするし・・・僕のミジュマルを返して・・・
最終進化したポケモンは、強そうだし、実際に強いけどね。
強いのは良いことだけど、最初の三匹の中で、ミジュマルの見た目的な可愛さが気に入って、ミジュマルを選んだ部分が大きかったんですよ。だから、非常にショックでしたよ。
それまではポケモンというキャラクターは、かわいくて強いもんだと思っていました。だから、ポケットモンスターというゲームの現実を知った瞬間でもありましたね。
でも、世間的にはかっこ良くて強そうなポケモンの方がいいんだろうなあ・・・。というか、見た目的なかわいさなんて関係なくて、モンスターの能力値の数字だけ高ければ良い!って感じ?
ポケモンではモンスターが進化するときに、Bボタンを押すと進化キャンセルという技を使うことが出来ます。だから、初期の状態のままでもやっていくことは可能ではあります。けれども、それだと手持ちのポケモンは弱いままだし、普通にプレイしていると、「進化させざるを得ない」という状況になってしまうのですよ。
ソシャゲと呼ばれるものに興味が持てない一番の理由はそこです。ゲームを進めていくと、必ず「強さ」が必要になり、ガチャを回すことで手に入るであろう過剰装飾されたキャラが必要になるっぽいからです。
だから、キャラクターに愛着があっても、それが進化して、見た目がゴテゴテした感じになるのが嫌なんですよ。かわいくないと愛がもてない。
最近のドラクエも?
国民的人気ゲームである「ドラゴンクエスト」なんかも、このままの流れだと、とんでもなく過剰装飾なキャラクターやモンスターが登場するようになってしまう気がします。
例えば、かわいくてシンプルなデザインの代表格である「スライム」なんかも、シリーズが進むごとに種類も増えてるみたいだしね。
普通のスライム。とにかくかわいい!
キングスライム。ドラクエ4での初登場時は突然8匹のスライムたちが合体し始めてびっくりしたなあ。
ドラクエ7にて初登場のスライムエンペラー。この辺から、ちょっと自分の理解の範疇を超え始めました。なんか、ゴテゴテ感が出始めた感じ。
でもまあ、スライムエンペラーくらいだったら、全然許せる範囲です。
残念ながら、ドラクエ10以降やドラゴンクエストモンスターズ等のナンバリング以外のタイトルは未プレイなので、これ以上は知らないのですけどね。
でもさ、このペースでインフレが続いていくと、将来的にはとんでもないスライムが登場するんじゃないか?ということも考えてしまいます。
↑こういうのとか?もちろん、僕の妄想の中でのスライムだけどね。
そういえば、やったことないけどドラクエにもソシャゲってあるんですよね。
これらはやったことないけど、上記の僕が描いた絵みたいな、ものすごい強そうなスライムとかも登場するのだろうか。
でも、そういうのってスライムのシンプルな可愛さという魅力を、活かせないと思ってしまうのですよねぇ。
過剰装飾インフレの先にあるもの
まあ、過剰に装飾されたキャラクターが好きではないという話は、完全に好みの話ではあると思います。
けれども、こうやって過剰装飾インフレが続いた後に何が来るのか?と言うのは疑問ではあります。
僕が子どもの頃とか、一昔前のゲームのキャラクターのデザインは、わりとシンプルだった気がします。そういうのに慣れている人間からすると、最近のあらゆる要素を詰め込みまくったようなゲームキャラは理解に苦しむことが多いのです。
そういえば、ドラゴンボールなんかも最近新しいシリーズをやっているみたいですけど、超サイヤ人も「超サイヤ人ゴッド」とかそういうのが出てきてるんでしたっけ?
う〜ん、観てないからなんとも言えないけど、想像つかないっす。「超サイヤ人3」で終わってる自分としては、とてもじゃないけど、ついていけないっす。色んな意味で。
最近のドラゴンボールは、インフレが行き着くところまで行ってしまったという印象を受けます。ドラゴンボールはデザイン的な意味でのゴテゴテ感はないけど、ドラゴンボールZを楽しんでいた世代からすると「ついていけない」というのが正直な所です。
ドラゴンボールもそうだけど、ドラクエやポケモンなんかも、ものすごいロングセラーなゲームや漫画です。だから、それがずっと続いてしまうということは、それだけ新しく強いキャラクターを投入しなくてはならないというわけです。
「バトル系漫画のパワーインフレがやばい」という話はよくあるけど、特に(課金要素のある)ゲームにおいては、デザイン的な意味での「過剰装飾インフレ」もやばいんじゃないかなと思うのです。
シリーズが長編化すればするほど、それは仕方のないことだということは理解できます。見た目的にも「強そう」でなければ、物語的にも成立しないですからね。
けれども、あまりにもそれがすごすぎちゃうと引いてしまうのです。特に、ゲームや漫画に熱中していた時代との差が激しくなるほどに、ついていけないとい気持ちが大きくなります。
ソシャゲはインフレしやすい
ソシャゲというのは、ガチャで強いキャラクターをゲットしたくなるような、ゲームのバランスになっているそうです。そうやって、ユーザーに課金させていくことが、ソシャゲのビジネスの形だからです。
だから、ユーザーがお金を使って、強いキャラクターをゲットしたとしても、またガチャを回したくなるように、次々にアップデートが繰り返されるのですよね。で、ユーザーはさらに強いキャラクターが欲しくなってしまうのです。
それがソシャゲと呼ばれるゲームの醍醐味の1つなのでしょう。
しかし、アップデートが繰り返されると、必然的にインフレが進んでしまうのです。難易度のイベントが登場するからこそ、さらに強力がキャラクターが必要になりますからね。
ゲームを効率よく進めていくためには、能力的にも見た目的にもパワーアップしたキャラクターを、ガチャで引き当てる必要があるのです。
だからこそ、長く続いているソシャゲであればあるほど、デザイン的な意味での過剰装飾もすごいことになっちゃうのでしょうね。そうでないと、ガチャによって得られるキャラクターの「絵」を目的にしているユーザーの期待に答えることができませんからね。
まとめ
ソシャゲは、かわいい女の子が派手派手しいファンタジックな武装をしている絵ばかりが目についてしまって、プレイする気になりません。あんまりにも過剰装飾過ぎると、全部が一緒に見えてきますから。
そう言うデザインを、駅や、ネット上でソシャゲの広告で目にする度に、ちょっと冷めた目で見てしまっている自分に気付くことがあるんですよ。
なんかね、こういうこと書いても、一部のおっさんの戯言みたいになっちゃうんだろうなあ〜という気持ちもあります。と言うのも、実際のところスマホなどで気軽にプレイ可能かつ基本プレイ無料のソシャゲというものは、プレイ人口も相当に多いであろうからです。
だから、デザインが過剰装飾過ぎてプレイする気にならない、とか書いてしまうというのは、完全に好みの問題と言われてしまえばそれまでの問題ではあります。なんとも言えない話だけど、こういうゲームが流行っていると言うのも時代の流れなのかなあ〜と・・・
まあ、昔もそういうのはあったけどね。子どもの頃、ビックリマンシールなんかも派手であればあるほど、手に入れた時に嬉しかった記憶があります。やはり、過剰装飾すぎるデザインについていけないと感じてしまうというのは、自分自身が年をとったということなのかもしれません。
ビックリマンシールを集めている子どものことを見る当時の大人も、こんな気持ちだったのかもしれません。
まあ、食わず嫌いなところもあるんでしょうね。実際にやってみれば、現在感じている違和感とかも気にならなくなるかも。
多くの人がハマっているゲームだから、楽しい部分もあるのは事実でしょうし、僕と同じような違和感を感じないという人は基本プレイ無料のソシャゲをダウンロードして遊んでみるのも一興かもしれません。
たぶん、楽しいよ。
僕は、万が一ハマると怖いからやりません。