前回、2階の床張りについて書いたのですが、それと同時進行で3月の初旬くらいから外壁の作業もしていました。その日の作業内容は完全に作業日の天気と気温に左右されますね。
外壁材の塗装などは天気が悪いと無理です。今回使用する「ウッドロングエコ」という木の保護剤は気温が低いと反応しないので、できるだけ太陽が出ていて温かい日に塗るのがベストです。基本的に晴れの日は家の外の作業、雨の日は家の中の作業という感じで作業するようにしていました。
てなわけで、実は床張り作業が始まったあたりから外壁の板材の塗装作業をずっとやり続けていたわけなのですが・・・家一軒分の外壁材を塗るのはかなり大変でした。
かなりの量がある上に二度塗りしなくてはならないので大体一ヶ月とちょっとくらいかかりました。
今回はその外壁塗装の様子について書いていくこととします。
<目次>
外壁材の塗装について
外壁塗装は床張りなどと違って作業内容的には簡単なのですが、単調で量的には非常に多いので延々と続いていくように感じました。
外壁材届く
2月の終わり頃、工務店の社長さんが外壁材をトラックに積んで届けてくれました。
量がすごいので、クレーンで下ろします。これを全部塗ったり張ったりしていくことになるのですね。
外壁材を届けるついでに今回使用する外壁用の塗料・・・というか木材の保護剤も届けてくれました。
ウッドロングエコ
今回、外壁材に使用するのは「ウッドロングエコ」というカナダでよく使われている、主に外壁やウッドデッキなどの屋外の木材に使う保護剤です。
ウッドロングエコはラッカーやウレタン塗料などの塗料と違って、木材に染み込ませて化学変化させて色を濃い色に変化させるタイプのものです。成分的には鉱物だとかハーブだとかが混ざっているものだそうで、詳しいことは公表されていませんが、エコで安全であるということもウッドロングエコの特徴の一つなのだそうです。
パッケージには「木材防護保持剤」と書かれています。
そんなわけなので、ウッドロングエコは厳密には塗料ではありません。なので、ウッドロングエコを塗ることを塗装とは言わないものなのかな?とは思うのですが、ややこしいので「塗装」という言葉をここでは使っていくことにします。
この1袋100gの粉を水に溶かすことでで1ガロン(19リットル)のウッドロングエコを作ることができます。
この時点では現地にまだ水道が無いので、事前に水の入ったバケツを車に積み込んで持ってきました。これに、ウッドロングエコの粉を投入してよくかき混ぜます。
水に溶かすと弱酸性の液体になるそうなので、必ず金属製ではない密閉できる容器で保存しなくてはなりません。液体を移すときなどもプラスチック製の柄杓(ひしゃく)を買ってきて使用しています。
またもう一つの注意点としては、溶かした液体を凍らさないことです。ウッドロングエコを凍らしてしまうと成分が変わって使えなくなってしまうのだそうです。
特にこの場所は標高が高くて寒冷地なので3月初旬くらいだと普通に夜は氷点下になるので、外壁塗装の最中は作業が終わる度に毎回車に積み込んで持ち帰っていました。
柄杓でよくかき混ぜます。
塗る準備
塗る前の準備として、ウッドロングエコを塗る際に使う作業台を塗装を始める直前に2台作りました。
いわゆる「馬」ってやつですね。角棒をビスで留めて作っただけの簡単なものです。角棒の太さがそこまで太くないのであまり重たいものを乗せることはできませんが、塗装のために使うだけだったら十分だと思います。
晴れている日は塗装日和。
外壁材は雨で濡れないようにするためにシートをかぶせてロープで縛ってあります。
作業のたびに毎回シートを取ったり被せたりしなくちゃならないのがちょっと面倒だったり。
馬を2台並べてその上に外壁材を置いて塗装します。
3本ずつ並べて置きます。
塗る
19リットル作ったウッドロングエコは大きな容器に入れたままだと作業がしにくいので、使いやすいように小さめの容器に少量移し替えて塗っていきます。
塗った感じは普通のただの水を塗っているかのようで、塗った直後は何も変化なくて塗装をしているという感じは全くしません。
しかし、少し時間が経つと外壁材の色味が変わって、木が少し黒っぽいようなグレーっぽいような色味に変化していきます。
裏表と側面を塗ればOKです。
塗った外壁材は塗った順に立てかけて乾燥させました。
外壁材の塗装はこの作業の繰り返しですね。
なかなか終わらない
初日の塗装が終了しました。
初日塗れたのは、まだ立てかけて乾燥させている分もあるけど数時間くらい作業してこのくらいの量です。
裏表の両面と側面を塗るのが意外と時間がかかるんですよねえ・・・
このペースだと終わるまで相当に時間がかかるということになります。もう少し作業に慣れてペースを上げていかないとまずいです。
このままではいつまで経っても終わらない・・・
塗る道具について
塗る道具は初日は画像真ん中の小さめの刷毛を使用していましたが、小さくて非常に塗りにくかったので右の大きめの刷毛を買いました。
初日に作業が進まなかったのは刷毛が小さかったせいもあると思うんですよねえ。
トタン・カワラ用と書かれている、ホームセンターで売られていた一番大きい刷毛を買いました。
これが非常に塗りやすくて良かったです。買って正解でした。
ちなみに左のスポンジみたいな刷毛も良いという噂を聞いたので買ってみたのですが、今回の外壁材には微妙でした。
大きな面を一気に塗れて非常に便利なのですが、木目のところが凹んでいるような箇所にはウッドロングエコが入りませんでした。今回の外壁材はこんな感じで全体的に粗いです。きれいに製材された木材だったらものすごく使いやすいのだろうとは思うんですけどね。
今回は鎧張りという手法で外壁を張っていくので、こういう加工なのだと思います。たぶん。
その点、この刷毛なら毛先は凹みの奥まで簡単に入っていくので、塗り残しなく塗っていくことができます。
なので、今回はこの刷毛をメインに使用して塗装作業をしていくことにしました。
なかなか終わらない
塗り作業そのものは非常に簡単ですね。普通のよくあるニスみたいなタイプの塗料と違って刷毛の跡を気にする必要もないので、何も考えずただ塗っていくだけで大丈夫です。
天気の悪い日は気温が低くてウッドロングエコが乾きにくいだけでなく、反応が鈍くて色が変わりにくいです。なので、ちょっとした塗り残しも多くなってしまって非常に作業がしにくいです。
長めに待つと色はかなり変わってくるのですが、暖かい日に比べて時間がかかります。やはり塗装は天気の良い日に行うのに限りますね。
ちなみに外壁材は断面の年輪を見て、製材する前の木の表側だった面が表にくるようにします。年輪の方向を一定にすればある程度一定の反り方になるそうです。
また、逆に木の裏面を外壁の表側にするという考え方もあるらしいのですが、今回は表側が表にくるように張ることにしました。
また別の日
黙々と塗っていく。
3日ほど頑張ってここまでできました。まだ一度塗り目の4分の1くらいでしょうか。うーんなかなか進まない。
作業が単調なので、余計に長く感じるのもあるかもしれません。
意外に作業が進まなくてこのあたりから焦り始めます。
1度塗り完了
ここでしばらく時間があきまして、4月初旬になりました。
それまでの間も雨の日は床張りを、晴れの日は外壁塗装をしていました。
頑張ったおかげでやっとここまで終わりました。
1度塗り目の残りはこれだけです。これならばこの日、午前中で一度塗り目を終了させて、午後から2度塗り目を開始できそうです。
これでやっとのことで1度塗り完了です。
2度塗り完了
2度塗り目は表面の塗装だけにすることにしました。裏表塗った1度目の塗りがあまりにも大変だったのと、ウッドロングエコの減りも激しくて(最初にもらった2袋は全部使ってしまって追加をもらった)できるだけ節約したかったからです。
てなわけで、2度塗り目は1度目よりもかなり早く終ると思われるので、サクッと作業を進めて行くこととします。
板を4〜5枚持ってきて・・・
重ねたまま側面を塗って・・・
広げて・・・
表面を塗ります。
・・・と、こんな感じで途中から側面を一気に塗ってしまってから広げて表面を塗るようにしました。刷毛跡を気にしないで割とアバウトに塗っても大丈夫なウッドロングエコだからこそできる塗り方ですね。
この塗り方を覚えてから効率が相当に上がってスピードアップしました。ここからは進行速度がものすごく早かったですね。
2度塗りすると少しだけ色味に深みが増した気がします。自然感のある色味で良いですね。
やっとのことで2度塗り目も終わりました。2度塗り目はトータルで作業日的には3日半位で終わりました。1度目と比べるとかなり早かったです。
作業期間的には大体1ヶ月半くらいでした。
それにしても長かった!
以上で外壁の塗装は終了です。
まとめ
特に1度塗り目は本当に延々と作業が続くかのように感じました。慣れていないのもあるし、裏表両面を塗装したので余計に時間がかかってしまいました。
ウッドロングエコの塗装は非常に簡単で、おそらく小学生くらいの子どもでもやれると思います。しかしその分作業が単調に感じられてしまって、調子が出てくるまでは延々と作業が続くように感じられてきつかったですね。
なんとか終えることができて本当に良かったです。
次は晴れている日は外壁を張っていく作業をしていく予定なので楽しみです。