なんか絵とか描きたい。
— 三木 崇行 (@mikitakanamono) 2016年10月27日
先日、デッサンに関しての記事を書いてから、自分でそういう内容の記事を書いたくせに、触発されちゃって久しぶりに絵を描いてみたくなりました。
それで、何を描こうかな〜と悩んだのですが、自分の「目」を鉛筆で描いてみることにしました。
「目」の絵は、まだ僕が美術の勉強をし始めた高校生くらいの時期に一度だけチャレンジしたことがありました。でも、その時はまだまだいろんなことがわかっていなくて、あんまり上手には描くことができなかったですね・・・
今回「目」を描こうと思ったのは、その時の雪辱を晴らす!って言うわけじゃないけど、個人的にずっとやってみたいと思っていたからです。やっぱり「目」をガッチリ描くのはロマンみたいなところがあるよね!
そして、せっかくやるのだから、超リアルな「目」にしたいなと思って作業をしました。
まあ、横幅35センチ以上のサイズの画用紙に、自分の「目」を引き伸ばして描くわけだから、非常にキモいんですけど、誰もが一度はやってみたくなったことがあるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=1iofPh46PEA&feature=youtu.be
動画も撮りました。
編集して、全部で6分半くらいの長さで、30倍速、カットあり、MacのiMovieに最初から入っていた無駄にかっこいいBGMつきです。
この記事では、目を描くコツなども合わせて、簡単に描いている途中段階の様子などの写真を紹介していきます。
「目」の描き方とその工程
今回は「デッサン」・・・というよりも、もう少し絵画的な感じで、作品的に魅力的に見えるように描いてみたつもりです。
だから、実際に自分の「目」を見ながらその通りに描くのは基本だけど、少し絵作りみたいなこともしたりしています。
使用した画材
基本的には、使用した画材は鉛筆だけです。他には練り消しやティッシュを使いました。
紙のサイズはB4サイズです。木製のパネルに水張りをして、その上に鉛筆で描いていきます。
それと、描く際には写真を撮って模写する・・・とかではなくて「手鏡」を使って、自分の目を観察しました。僕がいつも鼻毛とか抜くときに使っているやつです。
あ、どうでも良いですね。そんなこと。
目を描く際に気をつけるべきこと
リアリティーのある目を描く際に気をつけるべきことは、以下のような意識するべきことがあげられるでしょう。
- 目は球体
- 目は光沢がある
- 目はまぶたよりも奥にある
「目」は、光沢があったり、黒目や白目の部分や虹彩なんかもあったりして、非常にややこしいです。
しかし、「目」の基本的な形状は球体なので、光や空間を意識して、そのように見えるように描くことが基本です。
また、よく見ると、目はまぶたよりも奥の方に位置しているので、意外と影が落ちていたりして暗めだったりします。白と黒のコントラストが激しいから、その部分を強調してしまいがちですが、少し抑え気味に、影が落ちている様子を描くとうまくいきます。
また、そのように描かないと、目が飛び出して見えることがあるので注意が必要だったりします。(初心者が描く目は、飛び出して見えることが多い。)
基本は上記の3つの項目と、目のキラキラ感が表現できていればOKです。それだけ守れていれば、そこそこリアリティーある目を描くことができるでしょう。
基礎的な部分は、下記の記事に全部書いてあるので、よろしければ参考に読んでみてください。長いけど。
【初心者向け】デッサンの描き方の基礎を徹底的に解説する【6枚】 - MIKINOTE
しかし、今回のようにB4サイズくらいに拡大して描く際には、実寸サイズに描くよりも細かい部分も描写する必要があったりもします。
産毛や、皮膚のシワやカサカサ感なども表現しなくちゃ絵にならないので、けっこう大変でしたね。
作業工程
では「目」の鉛筆画を描いていく作業工程の画像を見ていきましょう。
まずは、ラフな感じに目の形をとります。そんで、全体を見ながら大雑把に陰影をつけていきます。
黒目の光っている部分(ハイライトの部分)は、この絵の中で最も明るい部分なので、最後まで画用紙の白を残しておきながら作業をしていきます。
瞳孔の大きさは、最初のままだとちょっと小さいように感じたので、大きさを少し大きめに変更します。
光が左側から当たっているので、それを意識して立体感を損なわないように作業を進めていきます。
黒目の部分の反射は、周囲のものに影響して変化します。基本は見えたままに描けば良いですが、何が反射してそういう光り方をしているのか?みたいなことを考えながらやるようがリアリティーが出せると思います。
虹彩の部分や皮膚の質感など、細かい部分にも徐々に手を入れていきます。
血管などのディティールはうるさくならない程度にちゃんと描きます。
よく見ると、目の周りの皮膚は細かいシワや、ひび割れた部分がたくさんあります。なので、そういうところもめんどくさがらずに描いていきます。
しかし、その細かい部分がうるさくなってしまうと絵全体の違和感につながってしまうので、目立たない程度に自然に質感を描写します。
毛も描きます。細かい毛が生えててキモいですが、それも自分なのだと気持ちを強く持つようにします。(←これ大事!)
よく見ると、産毛なんかもびっしり生えているので、そういうのもきっちり描写します。また、このあたりからは仕上げに向かっていかなくてはならないので、全体的に見て、問題のある箇所を見つけては処理していく作業も並行して行っていきます。
これで、ほとんど終わりです。
ここからは最終的な完成に向かって、全体感的に微妙にバラバラなところもあったりするので、微調整を繰り返します。
完成
完成です。
所要時間は10時間くらい?だったかな。最後に右下に小さくサインを入れときました。
実はまだまだ不十分な部分もあったりするのだけど、まあまあ超リアルなかんじに描けたのではないかと思います。
実物よりもかなりキモくなった感じがするので、良いのではないでしょうか。
まとめ
実際に描いてみて思ったのが「僕って肌荒れしてんだなあ〜」ってことだったりします。自分の目の周りを手鏡でじっくり見ると、肌がカサカサしてたり、変な所に毛とか生えていて、ちゃんと手入れしなくちゃなぁと思ったりしました。
・・・いや、まあどうでもいいんだけどね。
それと、「一重まぶた」の人って損してんだなあ〜なんてことも思いました。ホント、絵になりにくいなあ・・・ってね。
初めて二重の人が羨ましいと思ってしまいました。
久しぶりにこういう感じの、仕事でもなんでもない適当な絵を描くことができて楽しかったです。良い気晴らしになりました。
集中して、何か1つの物の普段見えないところまできっちり描くという行為は勉強になったりもするので、たまにやってみるのもいいもんだなと思いました。