実は今度、ワインの瓶を使って「とあるもの」を作ろうと思っております。
その「とあるもの」ってのは、今はまだ秘密でまたのお楽しみに!って感じなのですが、そのとあるものに必要なワインの瓶は綺麗に真っ二つに切らなくちゃなりません。
そこで、「ワインの瓶をどうやって切断するか?」というのをいろいろと実験しています。世の中にガラス瓶を輪切りにする方法はいろいろとありますが、なるべく家にあるものだけでうまいこと切ろうと思って自分なりにいろいろと考えました。
それで、思いついたのがハンダゴテを使う方法です。
ハンダゴテの熱をうまいこと利用して、ワインの瓶を真っ二つに切断してしまう方法です。家にあるいらないガラス瓶をほぼ全部使って実験して、ある程度それっぽい感じにできるようになったので、こうしてブログに書こうと思ったってわけです。
<目次>
ワインボトルを輪切りにする方法
https://www.youtube.com/watch?v=hh3akBFS4UM
一応、今回ハンダゴテを使ってワインの瓶を切る様子は動画に撮ったのでお時間がありましたら御覧ください。(4倍速再生です。)
まだ「完璧に綺麗に真っ二つ!」って感じではないので、あくまで「こんな方法もあるよ!」みたいな感じで参考程度にこの記事も含めて見ていただけたらと思います。
一応、ペン立てみたいなのはできたんだけどね・・・
(というか、ぶっちゃけるとあんまりうまくいかないし確実な方法じゃないので、ワインボトルを切断したい人は別の方法を使うことをおすすめします。)
ネットで知ったいろいろな切断方法
まず最初にワインの瓶の切断方法についていろいろと調べてみました。
そしたら、代表的な方法は以下のようなものがあるということがわかりました。
- 燃料を染み込ませた紐を巻いて火をつけて冷水に入れる
- 傷をつけてから蝋燭で炙り、氷で冷やす
- 傷をつけてから熱湯をかけて冷水で冷やす
- 水と油と熱したカッターの刃で切断する
- ガラス用のノコギリで切断する
- ハンドルーター(ドレメル)&ダイヤカッターで切断する
大体こんな感じですね。
さらに大別すると、1、2、3、4は急激な温度差を利用する方法。そして、5、6は物理的にガラスを削ることで切断する方法です。
物理的にガラスを削ることで切断する方法はなんとなくわかりますよね。
ガラス用のノコギリや、ハンドルーター(ドレメル等)のダイヤカッターで切る方法です。

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これだったら、確実に狙った場所を切ることができます。しかし、ダイヤ工具を使うとはいえ、地道に自分の手作業で切断するわけですから、かなりの労力が必要です。
その点、「急激な温度差を利用する方法」ならば、わりとすぐに時間をかけずに切断することができます。
しかし、上記の3と4は一応やってみたのですが、やり方が良くないのかうまくいきませんでした。
3に関しては、一応割れるには割れたのですが、傷をつけた場所とは違う場所も割れてしまってダメでした。本来であれば、ボトルカッターという道具で、傷をつけなくちゃならないのですが、普通のガラス切りでなんとか傷をつけただけだったのがよくなかったのかもしれません。
そこで、自宅にある道具を使ってなんとかできないかな?と思って考えたのが、今回やってみたハンダゴテでワインの瓶を切断する方法というわけです。まあ、いつも使っていて、馴染みある道具だったから思いついたかんじですね。
使用する道具
今回、使用した主な道具は以下の通りです。
- ハンダゴテ
- ガラス切り
この2つだけです。
ハンダゴテはパワーが(たぶん)強力なやつが良いかと思います。僕は、家にあったスイッチを押すとパワーアップするタイプのハンダゴテを使いました。
ただ、板金用ハンダゴテとかの方がパワー的には安定感があると思うので、そういうハンダゴテがあるのであればそのほうが良いかもしれません。

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ガラス切りは、ホームセンターとかならどこでも売っている板ガラスを切るためのものです。
でも、いわゆるボトルカッターと呼ばれる専用の道具の方が楽で良さそうと思いました。

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防塵メガネは必須
あっそうそう!ガラスを加工する作業なので、防塵メガネは絶対につけてくださいね。

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作業してると、ガラスが急に割れたり欠けたりして目に飛んで来ることもあるから大変に危険です。
切断も研磨も、作業中はずっと防塵メガネを装着することをおすすめします。
それと、今回僕は全部の作業を素手でやっちゃったんだけど、ケガとかしないように注意してね!(本当だったら軍手とかゴム手袋とかしたほうが良いと思います。)
傷をつける
まず、ワインボトルにぐるっと平行な傷をつけます。
適当な大きさの木のブロックなどを利用して、ガラス切りを右手で固定した状態で、左手はワインの瓶を少しづつ回していくようなイメージで傷をつけていきます。
綺麗にできました。
ハンダゴテで熱を加える
ハンダゴテをワインボトルの傷の部分にあてがい、一分ちょっとそのままの状態で動かずにいます。
そうすると、ピシッ!と傷に沿ってひびが入るはずです。
そしたら、そのひびの先端辺りを狙って再度ハンダゴテを当てていきます。
さらに一分ほど温めると、ボコン!と割れて切断が完了します。
変な割れ方をしてしまった
予定だと、これで完璧に綺麗に切断できるはずだったんだけど、断面が変な形になってしまいました。狙った場所以外の場所も割れてしまいました。
もうちょっとでうまくいきそうな気がするんですけどね〜。ちょっとしたハンダゴテの当て方や、温度調整なんかを工夫すれば、ひょっとしたらうまくできるのかも?・・・しれません。
仕方ないので、微妙に残ってしまった部分もハンダゴテで切っていきます。
徐々に回しながら、ひびを広げていくようなイメージでハンダゴテを当てます。
一応、それっぽくできました。
研磨
せっかくなので、切断面も綺麗に研磨していきましょう。使用する道具は、ダイヤヤスリと耐水ペーパーなどです。
ダイヤヤスリは平たい形状で大きめのタイプを用意しましょう。いろいろと試したけど、大雑把に切断面を整える時はダイヤヤスリが一番ガリガリ削れて効率が良いですね。

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耐水ペーパーと言うのは、その名の通り耐水性の紙やすりです。ガラスが研磨するときの熱で割れたりするので、水をかけながら削ります。なので、耐水ペーパーじゃないと難しいでしょう。耐水ペーパーの番手は今回は1500番まで使いました。

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まずは、ダイヤヤスリでギザギザで危険な状態の切断面を平らにします。あまり急激に力を加えると、割れたりすることもあるから優しく丁寧に作業します。
↑綺麗になりました。
↑次は耐水ペーパーで磨いていきます。適度な大きさの木の板に、耐水ペーパーをあてがうようにしてやすると綺麗に効率よく削ることができます。
↑切断面のエッジの部分は、ダイヤヤスリでガリガリに削ったおかげでバリバリになっています。なので、斜め45度くらいの角度で、耐水ペーパーをかけてあけて、滑らかにします。
↑内側も同様な作業をします。内側は凹面なので、木の板が入らないので、適当に耐水ペーパーを丸めて手のひらとかを使って削ります。
同じ作業を徐々に耐水ペーパーの番手を細かくしていきながら繰り返します。
今回は#180→#240→#400→#600→#1000→#1500という順番でやってみました。(正直言って、番手を細かくすればいくらでもピカピカにできます。もうちょっと丁寧にやるなら、2000番〜2500番くらいまでやっても良かったかもしれません。)
↑1500番くらいまでやって、こんな感じです。このままでもかなり綺麗にできているのですが、もうちょっとだけこだわってピカピカにすることにします。
研磨剤を使います。
研磨剤ってのは、まあ・・・いわゆるピカール的なやつですね。
家に、金属用のやつしかなかったのでこれでやっちゃいましたが、ちゃんとやるならガラス用の研磨剤を使ったほうが良いでしょう。
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この研磨剤を適当な量、いらないボロ布につけて、コシコシとこすっていきます。
もういいかな?というところまで擦ったら、洗剤などを使ってしっかりと研磨剤を洗い流して洗浄したら完成です。
完成
一応完成です。やっぱり、断面を綺麗にするとそれっぽくなりますね〜
大きさ的にはペン立てとして使うのにちょうど良いサイズです。
・・・と思って、リビングの机に完成品を置いてたら、うちの奥さんに花を飾るのに使われてしまいました。
花瓶として使ってもいい感じかも!
まとめ
以上が、ハンダゴテを使ってワインの瓶を切断する方法(の実験)でした。
いつもは使わない素材をいじるのは楽しいですね。もうちょいスマートに綺麗に切断できたらかっこ良かったんですけどね。まあ、そううまくはいかないってことなのかな。
もう少し上手に綺麗に切断できるようになって、コツが分かったら切断方法の改良版をまた紹介できたらいいなと思います。
さて、近々作ろうとしている「とあるもの」ですが、今回、あまり正確にワインボトルをカットすることができなかった・・・ということで、「物理的に切断する方法」で作業をやってみようと思います。
ちょうど、この記事を書き始めた頃に、ドレメル用のダイヤカッターの刃が届きました。なので、次はこれでじっくりと切断作業をすることになりそうです。
ではまた!