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ITリテラシーが低いと搾取され続ける。意外と年齢は関係ない

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最近・・・と言うか以前から、いろいろな人と話したりするときにたまに感じることがあって、それはITリテラシーが低いと様々な所で搾取され続けるってことなんです。

もともと年配の人はパソコンを初めとして、IT機器だとかや、そのシステムに弱いというイメージがありますよね。それは確かにその通りだとは思います。

けれども、実際の所、いわゆるパソコンが苦手な人と言うのは、年齢に関係なくまんべんなく存在しています。少なくとも、僕の周囲にはプログラミングとかみたいな技術が必要な職種の人が少ないせいか、マジでそういう感じです。

むしろ、僕みたいにブログをやっていたりとか、ちょっと趣味でガジェットいじりをしたり、その周辺機器関連のニュースをこまめにチェックするだけなのにパソコンの大先生みたいな扱いを受けて、大変に恐縮する場面も少なくありません。

てなわけで、肌感覚として感じるのは全年齢でITリテラシーが高い人と低い人の二極化が起こっているんだろうなあと、そんなことを感じている今日このごろなわけです。「若者のパソコン離れ」なんて言葉を聞くことも多いですけど、それはある意味で当たっているんだろうなあと。

そして、今の世の中においてパソコンの扱いに慣れていないだとか、ウェブ関連に疎いだとか、つまりまとめて言ってしまうと「ITリテラシーの低さ」ってのはあらゆる場面で不利益をもたらすというのは間違いないです。今の時代はあらゆるところでデジタルな機器やシステムが使われています。だから、それらを使えないということは、使える人が普通に得ることができるはずの利益を得ることができないのは当然のことです。

で、それだけではなくて、むしろ余計なお金を無駄に使わされてしまうことも多いんじゃないのか?というのが今回書きたい話なのです。

と、こんなことを書こうと思ったのは先日、父が仕事用に使うためのパソコンを母と2人で買いに行ったんですけど、そのときにいろいろと思うことがあったからなんです。

<目次>

ITリテラシーが低い人はやばいって話

某家電量販店での話

先日急に父が出張に出かける直前になって「出張で持っていけるような軽いノートパソコンがほしい」と言い出したんですよ。うちの父親は仕事での出張が多いんですけど、パソコンをメインに使う仕事内容ではないので、今までは持ち運びに便利なモバイルノートパソコンなんて必要なかったんですよ。

ただ、ここ最近はわりとWordとか使う仕事が入ってきていて忙しいそうです。なので、できれば出張先のホテルの夜寝る前とか、朝とか、少しでもパソコンで仕事がしたいとのこと。そして、次の次くらいの長めの出張の際にはぜひとも薄くて軽いパソコンがほしい・・・そんなことを言い残して、出張に出かけて行きました。

まあね、今まではたま〜にどうしてもパソコンを持ち出さなくちゃならない時は、一昔前のクソ重たくて分厚いノートPCをカバンに突っ込んで都内にまで出かけることもたまにあったようですからね。それはぜひとも、最新のウルトラブックなどをチョイスして次の出張までにすぐ使えるように用意してあげる必要があるでしょう。

てなわけで、その日の夕方、早速母と二人で実家の近所の家電量販店に足を運びました。

で、パソコン売り場を眺めてみると、ちょうど良い感じのWindows10のモバイルノートがありまして、それを購入することに決めました。

重さも800未満で非常に軽量、薄くて強度もそれなりにあると言うのが売りのノートPCなのだそうです。SSD搭載で、CPUも第7世代のCorei5なので、おそらくパフォーマンス的にも悪くないでしょう。ひょっとしたら自宅に帰ってからネットで購入する方が安いかもしれないという考えが一瞬脳内をよぎりましたが、今回はわりと急ぎだったで、そのまま購入することにしました。

と、そこまでは良かったんですよ。

問題だったのは、商品を決めてから購入するまでの間の店員さんとのやり取りです。

いや、接客が悪かったとかそういうわけではなくて、店員さんは非常に感じのよいお兄さんでした。説明も分かりやすかったです。

母の「このパソコンGPSついてないの?」とか、ノートPCにスマホ並みの機能を求める無茶な発言にも「ひょっとしてGPUのことですか?」と誠実なファインプレーを見せてくれた素敵なメガネの店員さんでした。

いろいろと考えさせられたのは、パソコン購入後に初期設定をいろいろとしなくちゃならんということを説明されたときです。

  • Microsoftアカウントの登録
  • Windowsのアップデート
  • Microsoft Officeソフトの設定
  • ウイルスソフトの設定
  • ファイアウォールの設定
  • リカバリディスクの作成
  • バックアップの設定
  • Wi-Fiの接続
  • プリンターの接続

店員さんによると上記のような多くの設定が必要なのだとのこと。A4のクリアファイルに挟んであるパンプレット的な紙に書かれた表を見せられながら、丁寧に一つずつ説明してくれました。

これは当然のことですね。新しいパソコン、最初はいろいろと面倒なのです。そして、その面倒なセットアップは我が家では基本的には僕の仕事です。

まあもっというと、必要なソフトのダウンロード&インストールとかや、逆に不要なソフトのアンインストールとか、ブラウザはGoogleChromeとかをダウンロードしてブックマークをインポートしたりとか他にもいろいろとありますよね。

確かにパソコンに慣れてない人はこういうのやんなくちゃならないってのは敷居が高いかもなあ・・・なんてことを頭の中で巡らせていたら、間髪入れずに「その初期設定のやり方が分からなければ、店側で設定を請け負うことができる」という言葉を投げかけてくるわけですよ。

僕「あのお・・それってもちろん有料なんですよね?」

店員「はい!(パンプレットを指差しながら)これら全ての初期設定をサポートするコースがこちらになります!」

と言って指さされた先には3万円台の数字が書かれていました。

3万円!?

いやいや、そんなことに3万円以上の金額なんて高すぎますよ。実は正確な金額はちょっと忘れちゃったんですけど、このサポートサービスは内容によって3段階のランクがあって、その中で一番手厚くサポートしてくれるというプランが大体30000円か31500円とか?とにかくそれくらいの高額な値段だったと思います。

まあね、確かにこれだけの内容を誰かが作業するとなったら、そのくらいの値段になるのはわかりますよ。しかし、いくらなんでも高すぎる!

3万円もあれば、下手したら安いのだったらもう1台ノートPCが購入できる金額なんじゃないですかね。

更に追い打ちをかけるように・・・

店員「しかも、今回パソコンを購入していただいた方限定のキャンペーンで無料で◯◯会員にも加入できます!すると、今まで購入した家電製品の修理が無料になるだけでなく、パソコンの設定もさらに5千円ほどお安くなります!さらに〇〇会員になった方には月々で使える合計3000円分の割引券を進呈します。」

僕「いや・・・これらは僕が全部できるんで、大丈夫です。」

・・・本来だったら年会費が必要なホニャララ会員に無料で加入できて、いつでも使えるわけではない3000円分の割引券。そして約5千円の割引・・・しかしいろいろお得な条件が付くとしても約2万5千円です。十分に高いです。

ここまで長い説明を聞きながら朦朧とした意識の中の高額な金額設定に気絶しそうになりましたが、当然断りました。

※この家電量販店の店員さんとの会話は曖昧な記憶で書いてる&端折ってるので細かい部分は違う部分があります。でも大筋は大体こんな感じです。

申し込む人もけっこういるらしい

しかし、この店員さん・・・っていうかお店のマニュアルなのかな?ホント商売上手だよね・・・とも思いました。


パソコン購入と同時に有無を言わさない雰囲気で親切にパソコンの初期設定についての説明

初期設定はすごく大変!

なんと面倒な設定を全部やってくれるサービスがある!!

でも高い!困った・・・

今回無料で◯◯会員になれます!割引される!しかもそれとは別で割引券もついてくる!

こりゃお願いするしかない!!!


と、こんな感じでパソコン購入と同時にサポートサービスも受けさせようという魂胆だったのだと思われます。取れるところからはとことん搾り取るためのシステム!良く出来てるよね!

家電量販店の経営が大変だっていう話はよく聞くけど、田舎だからお年寄りも多いし、意外といい感じに稼げているのかもしれない。

さて、こんなところでお金を無駄にするわけにはいかないので、丁重に断わったわけですが、こんな高額なサービスを契約する人が本当にいるのかとちょっと気になったので店員さんに質問してみました。

僕「あの・・・これって個人的にはかなり高額なサービスだと感じるんですけど、本当にこういうのを申し込む人っているんですか?」

店員「けっこういらっしゃいますよ。やはりお年寄りのお客様で初めてのパソコン購入の場合だとか、若い方でも仕事が忙しくて時間がない方などが申し込まれる場合もあります。」

ほへ〜、お年寄りはなんとなく分かるけど、若い人でもパソコンの初期設定に3万円払う人がいるんだあ・・・ちょっとびっくり。

意外と適切な値段設定のサービス

いろいろと書きましたが、このサービスとその値段設定そのものは意外と適切なものだとは思うんですよねえ。

家に帰ってから、取り急ぎ普通に使える状態にするためにいろいろと初期設定をしました。そしたら、(僕にとっては)難しいところはなかったんですけど、時間だけはかかりました。メールの設定とか、パスワードが分からなくてあれじゃないかこれじゃないかとパスワードがひかえてある紙を探したりとかもどうしようかと思ったし、進行度を示すパーセンテージのバーが一向に進まないWindowsアップデートとかすごいイライラしました。

もしもあの電気屋でサービスを申し込んでいたら、これを全部やってもらえるってんですからね。そりゃあある程度の金額を取らないと商売としてやっていけませんよ。

地方の家電量販店ですからお客さんはそれなりに年齢層が高いだろうし、ネット通販で買わないでわざわざ店舗でパソコンを買おうとする層がパソコンを買うのだから、若い人でもITリテラシーが比較的低めの人が客である可能性が高いわけです。となると、パソコンの初期設定をやってあげるというサービスはそれなりに需要があるのでしょう。

個人的にはありえないくらいの金額を搾取されるようなサービスだと感じてしまうのだけど、意外といい感じにこの地域の客層と共存できているんだろうなあとも感じました。

とまあそんな感じで、いろんな意味で考えさせられる出来事でした。

安いものを探せないし買うべきものがわからない

ITリテラシーが低い人がお金的に損をする話は他にもありますよ。

例えば、今回のモバイルノートの初期セッティングとしてやらなくちゃならない「リカバリディスクの作成」でもそうです。

僕自身は自宅ではMacを使っているのであまり馴染みがないんですけど、Windowsは初期化するときなんかにはリカバリディスクというのが必要なんですよね。そんで、それはDVD-Rとかで作ったりするのが普通だと思うんですけど、今回購入したPCはDVDドライブがついてないんですよ。超薄型軽量の今時のノートPCですから。

となると、USBメモリとかでリカバリディスクの作成もできるのだろうと予想はできるけど、初めてのことなのでそれができるというできるという確証はありません。

で、説明を受けているときに店員さんにその辺りの話について聞いてみたんですよね。

僕「これ、DVDドライブがついてないんですけど、どうやってリカバリディスクを作ればよいのですか?」

店員「外付けのDVDドライブを使ってください。」

僕「USBメモリではできないのですか?」

店員「USBメモリでもできるかもしれないですけど・・・機種によってできるかどうか・・・ゴニョゴニョ・・・」

なんとも要領を得ない感じの解答でした。

え、ひょっとして無理?外付けDVDドライブなんて家にないよ〜USBメモリでできないなら買わなくちゃだめじゃん!って思いながら帰宅してから調べたら、やっぱりUSBメモリで作れるらしいですね。リカバリディスク。

参考:富士通Q&A - [Windows 10] 回復ドライブを作成する方法を教えてください。 - FMVサポート : 富士通

てなわけで早速ネットで安くてレビュー的にも問題なさそうな32GBのUSBメモリを探して購入、次の日に実家に届くようにしたのでした。

こういうのも、普通に家電量販店で買っちゃうとけっこう割高なものが平気で売られていたりするんですよねえ・・・

そもそも電気屋の店員さんはUSBメモリでリカバリディスクが作れるということは自分からは教えてくれませんでした。(マニュアルなんだろうけど)基本的には外付けDVDドライブを使う方法だけを勧めていました。なので、検索して調べる能力のない人はその場に外付けDVDドライブを購入するか、次の日にまたお店に行ってそれを買わなくちゃなりません。

パソコン1個買うだけで、さらに二重三重に買い物をさせようとする作戦だったということなのでしょうか。ホント抜かりないな・・・と関心しました。

もしもITリテラシーが低くて自分で調べられない人だったら、ここで迷いなく無駄(だと個人的には感じるよう)な買い物をしてしまっていたんじゃないかな。

まとめ

父親の次の長期出張には無事に間に合いまして、最低限のセットアップ済みのモバイルノートPCを納品渡すことができました。デザイン的にも軽さ的にも性能的にも非常にいい感じだと喜んでくれました。

この手の話はPCデポが炎上した時とかみたいに定期的に話題になるけど、久しぶりに某家電量販店でパソコンを購入して、実際に店員さんにいろいろとおすすめされて、いろいろと考えさせられました。

長い説明を聞かされて、買い物しただけですごく疲れました。

断っておくと、電気屋の高額なサポートサービスそのものを批判したいわけではありません。むしろ、面倒な初期設定を適正な価格で代行してくれるという親切なサービスであると感じました。商売上手だし、それを申し込ませるための仕組みも良くできています。地域的にも必要なサービスであると思います。

しかし、自分はそれを使う側には絶対にまわりたくないなあと言うのが正直な感想です。

そして、ITリテラシーが低くても仕方のない部分のあるお年寄り等だけでなく、若い人でも大金を支払って初期設定をしてもらっている人が意外と多いというのもショックでした。

考えてみればそれも納得できる話で、今まで出会ってきた人達を思い返してみるとパソコン関係に疎い(と思われる)人の割合の方が圧倒的に多いイメージです。理系の人とかIT企業とかに勤めているような人からするとそんなアホな!って思うかもしれないけど、そういうのに無関係な世界にいると、そういうのに興味ない人はとことんITリテラシーが低いんですよ。

ちなみに僕が関わってきた芸術系の人とかだと、IT能力の格差が凄まじいって感じのイメージです。詳しい人はマニアックにMacとかiPhoneとか使いこなすけど、IT機器に興味ない人はパソコンはおろか、スマホすら持ってないって感じ。

そう言えば、先日、とある若い作家の集まったクループ展のDMをもらったんですけど、その展覧会の詳細を知りたくて展覧会名でGoogle検索をかけてみました。そしたら全くヒットしなかったんですよ。TwitterやFacebookなどでも検索してみたんですけど、全くその展覧会に関する記述は出てきません。

てことは、その展覧会に出品している何人かの若い作家さんは、誰もウェブにその展覧会の宣伝をウェブでしてないってこと?それって、今から活躍していこうとするアーティストとしてどうなの?チャンス失っちゃうよ?と、手に持ったDMを眺めながら落胆する気持ちを隠しきれませんでした。

今の時代、ITリテラシーが低いということは、それだけで金銭面でもそれ以外の面でも搾取され、チャンスや時間を失い続けると言うのは確かでしょう。

と、そんなことをパソコンを買いに行って思いました。

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