ずっと思っていたんだけど、「大丈夫です」という言葉の汎用性ってすごくないですか?
生活や仕事で人と会話して何かを聞かれた時、とりあえず「大丈夫です」と答えておけば、まあなんとかなります。なぜなら、ある程度は相手が勝手に解釈してくれる部分がある言葉だからです。
あまりにも多用しすぎると、誤解されちゃうこともあるかもしれないけどね。
コンビニのレジでも「大丈夫です」。仕事で何か頼まれても「大丈夫です」。お腹痛くてうずくまっていても「大丈夫です」。
むしろ、場合によっては「大丈夫です」と言わなくちゃならないときもあるよね。
でも、便利な言葉ではあるけど、言われる方にとっては「どっちやねん!」ってなることもあるかも知れないから、使いすぎないように気をつけています。
大丈夫です。いやホントに大丈夫です。大丈夫ですから!
使用例:コンビニにて
コンビニでお弁当を買った時。
「お弁当温めますか?」
「大丈夫です」
これは、「暖めなくても大丈夫」って意味だよね。
他にも「レジ袋いりますか?」とか「スプーンはおつけしますか?」とかの場合も「大丈夫です」が「断る」という意味で使えるよね。角を立てないようにやんわりと断ることができる、素晴らしい言葉だと思います。
と言うかコンビニとかの買い物だったら店員さんに何か聞かれたら「大丈夫です」と「はい」だけ言えればOKです。これで口下手な人も安心ですね。
コンビニやスーパーでの買い物は、とりあえずそれだけでなんとかなります。
使用例:仕事で
仕事なんかでも「大丈夫です」が大活躍です。
「この書類、まとめといてくれるか?」
「大丈夫です」
とりあえず、何か言われたら、「大丈夫です」と言っておけば「肯定」の意味になります。
「この後予定ないか?終わったら一杯行こうかと思うんだが?」
「大丈夫です」
上司からのお誘いも「大丈夫です」と言っておけば、問題ありません。
しかし、話の流れによっては逆の意味になってしまうこともあるので、注意も必要です。
「終わったら一杯行くか!」
「大丈夫です」
日本語って難しいよね。ちょっとしたことで、逆の意味になってしまうんですから。
うっかり「大丈夫です」と言ってしまったがばかりに「・・・なんだ、行かないのか。こいつ下っ端のくせに感じ悪いな」ってなっちゃうかもしれません。
気をつけないとね。
使用例:体調不良のとき
デートなどで2人で歩いているときに、急に具合が悪くなってきたというシチュエーションです。
「大丈夫!?」
「大丈夫です」
いつも思うんだけど、この時「無理です」と答えたらどうなるんだろうなあと思うんですよね。逆の立場になって考えたら、正直な所、どうしようもない場合もよくあります。
まあ、そういう時はどこかに座って休むしかないんだけど、都内とかだと空いてる公園やベンチとかもめったにないですからね。ちょっと座って休むというのも意外と難しい場合も多いです。カフェなんかも並んでいたりするし、お金かかるし・・・
だからと言って地面に直接座るってのも・・・気絶するくらいぐらい悪くて緊急の時以外は避けたい所です。結局どうにもならないのならば、多少の具合の悪さだったら、「大丈夫です」と言ってしまうことが多いです。
つまりパートナーの「大丈夫です」を真に受けすぎないのが正解なんでしょうねえ・・・
デート以外でも相手に気を使って、あんまり大丈夫じゃないのに「大丈夫です」と言ってしまうことってないですか?
「この前注文したオーダー品の納期だけど、1週間早くしてくれる?」
「大丈夫です」
・・・とかね。
「大丈夫」という言葉の裏にはいろんな感情が隠れているのかもしれないというわけです。
誤解されることもあるかもよ
ここまでで説明してきたように「大丈夫です」という言葉は非常に曖昧です。前後の話の流れでも意味がまるっきり変わってしまうし、相手が本当の所はダメな場合もあるかもしれません。
汎用性が高くて便利な言葉ではあるけど、他人とのコミュニケーションでは誤解も生じやすい言葉だと思うんですよね。
なので、僕はなるべく「大丈夫です」という言葉は使わないようにしています。いや、最近は使わないようにするように努力しています。
最初のコンビニの例とかもけっこう厄介だと思うんですよね。
「お弁当温めますか?」という問いに対して、客が「大丈夫です」と言ったからと言って、本当にそれが「断り」であるとは限りません。世の中にはいろんな人がいますから、ひょっとしたら「温めても大丈夫だ!」みたいな意味で「大丈夫です」と言っている可能性もゼロではありません。
コンビニの店員さんもいろんな人を相手にしなくちゃならないから大変です。
ついつい「大丈夫です」と癖で言ってしまうこともあるけど、本当はあまり使わない方がよい言葉なんだろうなあとも思うわけです。
まとめ
「大丈夫です」は、色んな意味ですごく便利な言葉なんだけど、相手に都合の良いように解釈されてしまいがちな言葉でもあります。
だから、他人と話す時は「大丈夫です」だけじゃなくて、なるべくならちゃんと具体的に言葉を選ぶべきなんですよ。そうしないと、トラブルの原因になってしまいますから。
「暖めなくて大丈夫です。」「カバンに入れるから袋は大丈夫です。」とか、ちょっと言葉を付け加えれば100%相手に真意が伝わる言葉になります。
どんなときでも「大丈夫です」と言っておけば大丈夫だからついつい言ってしまうけど、それは一種の思考停止でもあるんじゃないのかな?相手も「おいおい!?こいつ本当に大丈夫なのかよ?」と良くない印象を持ってしまうかもしれません。
あんまり「大丈夫です」と言われすぎると、逆に大丈夫じゃない気がしてくるよね。
なので、なるべくならば「大丈夫です」というどちらともとれる言葉ではなくて、具体的に「いいですね!行きましょう!」とか「一週間早くなんて流石に無理ですね。」とか「もう少し歩けるけど、疲れたからどこかで休める場所を見つけたら休もう」とか、相手に確実に伝わる言葉を話すのが大事なんじゃないかなと、そんなことをコンビニに行く度に思うというわけです。