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ホメオパシーが疑似科学であるかどうか一般人には判断できない

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ブロガーのイケダハヤトさんが「ホメオパシー」についてブログに書いたことで炎上しています。

ホメオパシーというのは、現在でははっきりとウソ科学、つまり「疑似科学」という科学的根拠のないものであると断定されています。そして、それによる犠牲者も出ているということで、非常に悪質な疑似科学の1つです。

今回の件で、イケダハヤトさんがホメオパシーについての記事を書いたということに対して良かったとか悪かったという話は、今回は置いておきましょう。

それよりも、あの記事を読んで感じたのは、科学知識の少ない一般人には疑似科学と呼ばれるものがウソの科学であると判断できないのでは?ということです。ホメオパシーでも水素水でもいいのですが、それを目の前にした時、何も前情報もなかったら、それが怪しいとわかるのか?という話です。

そりゃね、これだけホメオパシーが疑似科学であると、これだけいろんなところで情報が溢れていれば、それが全くのデタラメであると言うのは理解できますよ。しかし、その情報が全くなかったとしたら?

情報がない状態で、ホメオパシーに限らず、それっぽい商品が「これは〇〇という技術で作られていてめっちゃすごいんですよ!効きますよ!」とそれっぽい人が宣伝していたら、やはり信じる人も多いんじゃないかな?という話です。

<目次>

【疑似科学】世の中にそんなにうまい話はない

世の中にはそんなにうまい話ってのはないんですよ。

でも、疑似科学の産物と言うのは、ホメオパシーにしても水素水にしても、万能薬みたいな謳い文句で売られています。科学に詳しくない一般人にとっては、「そんなにすごいなら試してみようかな?」となって、たまたま効果があると「すごい!」ってなって、その商品を買い続けてしまうのです。いいカモですよね。

逆に、義務教育程度の多少の科学知識があるからこそ信じてしまう・・・というのもあるのかもしれません。

科学的であるかどうか?の判断はできない

そもそも、よっぽど科学に詳しい人でない限りは、何も事前情報がない状態でそれが疑似科学であるかどうかの判断なんてつきません。

僕も、子どもの頃だったかな?当時マイナスイオンの製品が流行っていたんだけど、「ふーん、マイナスイオンって、なんかわかんないけどすごいんだなあ・・・」と思っていましたもん。

いまだに、山で滝の下辺りに行って空気を吸いながら「ああ〜気持ちいい〜マイナスイオンたっぷりだからかなあ〜」とか言っちゃいますもん。

だけど、その後マイナスイオンは疑似科学であると言うのは有名になったけど、当時は詳しくない一般人は騙されていた人が多数はだったんじゃないかな。

科学の素養のない人にとって、「科学的」であるということと「科学っぽい」の区別はつきません。正直言って、どっかの大学教授が真顔でそれっぽい言葉を並べていたら信じちゃう人も多いんじゃないかな?というか間違いなく多いです。

また、有名な芸能人が「水素水を毎日飲んでる」とかテレビで発言したりしたら、その芸能人のファンの人は盲目的に信じてしまうことになるでしょう。

「水からの伝言」という疑似科学があります。水に『ありがとう』とか『平和』等の言葉をかけると水の結晶がきれいな形になるけど、逆に『バカ』とか言い続けると、結晶の形も醜いものなるというものです。

「水からの伝言」くらいわかりやすく「ありえないっしょ!?」となるものだったら良いのですが、微妙に判断に困る感じのものだったら、完璧に正しいかどうか判断できる自信は僕にはないかな。

情報を得ることができない人

新しく出てきた理論とか技術に関しては、その真偽を確かめたくなるものです。

でも今はインターネットがあるから、ちょっとでも怪しいと思ったものは、レビューや評判を調べて判断したりするから安心!・・・というわけにもいかなかったりします。なぜなら、そういうことができるのは一部の人だけだからです。

「気になることはすぐにネットで調べる」という習慣のある人は、それなりにITリテラシーの高い人だけです。例えば、パソコンに疎い高齢者等は、疑似科学であるかどうか調べることはしないでしょう。

また、それが「怪しい」と感じるかどうかもわかりません。

僕は、ホメオパシーというものが疑似科学であるということは、ネットで記事を読んで知っていたからいいんだけど、世の中にはそれを知らない人も多いはずです。

一応僕、この記事を書く前にいろいろと下調べをしたんだけど、疑似科学だと思っていなかったものも「疑似科学である」と書かれていたりして、けっこうびっくりしました。あれってウソだったの!?となって、ちょっとショックでした。

なんというか・・・「僕みたいに科学知識のない人間は何を信じればいいのかな?」と不安な気持ちにすらなりました。

ホーム | 疑似科学とされるものの科学性評定サイト

覚えておきたい、ニセ科学リスト - 妄想科學日報

えせ科学とは (エセカガクとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

↑この辺のページなんかは、読んでいてけっこうおもしろかったので、読んでみると良いですよ。(まあ、これらの疑似科学について書かれているページの内容すらも盲信しないほうが良いのでしょうが・・・)

調べても正しい情報が出てくるとは限らない

だけど、そもそもネットで調べたとしても正しい情報が出てくるとは限らないというのも問題です。

リンクは貼らないけど、Google検索で「ホメオパシー」と入力して一番上に出てくる、とあるホメオパシーサイトなんかは、「ホメオパシー最高!」「ホメオパシーすごい!」ということがめちゃくちゃそれっぽく書かれている立派なサイトだったりします。

しかし、トップに出てくるサイトであるにも関わらず、ホメオパシーが疑似科学であるという趣旨の内容は書かれていないのです。(正しい内容が書かれているページが検索上位に出てくるようになるといいのにね。)

そうなると、「ホメオパシーって何なのかしら?」とちょいとばかり騙されやすい人がホメオパシーについて調べてそのサイトに行き着いてしまったとしたら「まあ!すごいわ!!私もやってみよう!!!」となってしまうことでしょう。

読む人によっては非常に耳障りの良いことが書かれているので、信じちゃう人もいるんじゃないかな。良く読むと怪しさ大爆発なんだけどね。

そもそも、疑似科学は宗教的な要素があるんですよ。シャーマンの呪術と同じで、信じるものが救われるみたいなかんじかもね。

ホメオパシーで使われる「レメディ」という砂糖玉があるんだけど、「レメディ Amazon」で検索してくるとでてくるレメディのユーザーレビューとか、興味があったら見てみてください。好意的なレビューが多すぎて引きました。

やっぱり信じてる人はめちゃくちゃ多いんだな〜ということがよくわかりました。ホメオパシーはもはや宗教だね。

藁にもすがりたい万能薬

そもそも、疑似科学とか、エセ医学とか呼ばれるものは、何もかもが都合が良すぎるのです。

ホメオパシーを例にとると、ホメオパシーを礼讃しているサイトによると「悪性リンパ腫」「皮膚病」「不妊」「自閉症」「リューマチ」などに劇的な効果があるらしいです。すごいね。

そんなにすごいのならば、医者とかいらないね。

だけど、疑似科学は、医者や現代医学が信用できなかったりした人が流れ着く場所なのかなとも思いました。どうにもならない状況で藁にもすがりたい気持ちで疑似科学に手を出しちゃうってことなんだろうなあ・・・と。

そして、使ってみてたまたま効果があると感じてしまうと、疑似科学を盲信してしまうことになるのでしょう。特に科学知識のない一般人であるのならばなおさらです。

人間は、弱っているときに手を差し伸べてくれるものに弱いです。だから、疑似科学系の商品とか理論は、ちょっと宗教チックな匂いがするものが多いのでしょうかね。

ただ、宗教的な意味で疑似科学が心の支えとなって救われる人がいるのも事実だと思います。それはそれで、そこまで実害がなければそこまで悪いもんじゃないのかな?ということも思ったりはします。

だけど、ウソの科学をでっち上げて商売している人間がいるのは、あまり気分が良いものではありません。結局は、金儲けのためにそれを利用している人間がいるからこそ、水素水とかそういうのが世の中からなくならないってことですからね。

宗教的なものを信じるのは個人の勝手であるとは思います。それで救われるのであれば、それが悪であるとは言えないからです。だけど、それに巻き込まれて犠牲になる子どもは流石にかわいそうかな・・・

まとめ

僕はね、以前大切な人が難病になってしまって、結局助からなかったという経験をしたことがあるんですよ。だから、ホメオパシーみたいな「万病に効果がある」みたいな感じのウソを吹聴して、実際に犠牲者の出るインチキ医学が許せないです。

そんなんで治るなら苦労しないよ!ってね。

おそらく疑似科学ってのは儲かるんですよ。

新しい疑似科学をでっち上げて、それが一般人に流通する・・・そして、それが疑似科学であると判明するというのが繰り返されるのが、その証拠です。

今の世の中は、やっぱり科学の時代で、あまりにもスピリチュアルでファンタジック過ぎると「創作である」となんとなくわかるじゃないですか?

だけど、科学っぽい装いをしているだけで詳しくない人にとってはそれがウソかどうかは判断がつきません。だから、騙される。都合が良いものに飛びつく人は、どこにでも一定数いるもんですから。

僕自身も、正しいと信じている全てのものが、疑似科学ではないと断言できません。科学的な説明をされたとしても、それが「科学的」なのか「科学っぽい」だけなのか、専門外すぎて判断できないからです。判断しやすいものもあるけど、全てを回避できる自信は到底ありません。

救いのない話だけど、これからも疑似科学に騙される人は後を絶たないでしょう。

ま、結論としては、「世の中にはそんなにうまい話はないということ」と、「うまい話には裏があるということ」を忘れないようにするしかないってことなんでしょうねえ。

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