おととい誕生日(34歳になりました)だったのですが、実はですね・・・その誕生日当日よりも2日前、Amazonからとある荷物が届いていました。
バリバリ〜ッ!パカッ
それが、これ。
PENTAXの一眼レフ用のレンズです。『smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF] SDM』というレンズです。
これ、かなりお高いレンズなのですが、ほら、誕生日だしぃ・・・いいかな!?ってことで勇気を出して買ってしまいました。お小遣いで。
そんで、これが届いてから数日間使ったので、その感想などを載せとこうと思います。と言っても、このレンズの発売からかなりの年月が経ってるし、まだこのレンズを使いこなせている感じが全くしないので、かる〜く・・・という感じで書いていきます。
<目次>
Kマウント唯一の防塵防滴大口径標準ズームレンズ
製品の箱を開けると、ナイロン製のレンズのケースがあって、その中にレンズが収納されています。
思っていた以上に大きいですね。そして重量感があります。(565g)
今回購入した「smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF] SDM」はなかなか良いです。性能的にも使い勝手的にもメインで使っていけそうです。
しかし、ちょいと癖が強いレンズという感じは否めなくて、まだまだコツが掴めません。届いてから400枚くらい撮ったけど、失敗写真がやたらと多いです。慣れれば、上手いこと撮れるようになりそうなんですけどね・・・
難しい。
PENTAX スターレンズ 標準ズームレンズ DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM Kマウント APS-Cサイズ 21650
- 出版社/メーカー: ペンタックス
- メディア: Camera
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普段使っているカメラとレンズ
ちなみに僕がいつも使っていたのはこれ。
PENTAXの「K-3Ⅱ」というカメラに「HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited」という、マクロレンズをつけた組み合わせです。これが撮影するときのカメラとレンズのメインの組み合わせでした。
↑年末年始のリコーイメージングの福袋を買って、中身をそのまま使っている感じです。
↑他にもシグマの望遠ズームレンズを持っていたりします。
あとは、普段気軽に持ち歩く用にリコーのコンパクトデジカメ「GR」を愛用しています。
買った理由
そんな感じで、ブログに使う写真や、作品の写真を撮ったりしていて大きな不満はありませんでした。
しかし、いろいろと細かい点で「こうだったらいいなあ」みたいなのがありまして、このレンズに手を出してしまうことになったのです。
- 防塵防滴レンズがあったらいいな
- もうちょっと広角な写真が撮りたいな
- もうちょっと望遠な写真が撮りたいな
- だけどボケ味も楽しめるF値が小さいのがいいな
- オートフォーカスのモーター音が小さいといいな
これらの要望を完璧に満たすことができるPENTAXのKマウントレンズと言うと、今回買った「smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF] SDM」しか存在しないんですよ。今のところ。
このレンズ、いわゆる「スターレンズ」と呼ばれているレンズの一角です。スターレンズの特徴は画質に優れていて、「防塵防滴」であるということです。
実は、防塵防滴のKマウントレンズで標準域の焦点距離(16〜50mm(フルサイズ換算で24.5〜76.5mm))で、ズームレンズで・・・というと、このレンズしかこの世に存在しないんですよ。「簡易防滴」のレンズはけっこうあるのですが、「防塵防滴」はスターレンズ系のレンズと、もっと高級な超望遠なレンズくらいしかなかったはず。
僕のカメラの使用目的の1つは、作品だとか作っているときにその様子を撮影することだったりします。それにDIYみたいなのをするのを撮影する時は、めちゃくちゃ木屑とか出ます。そうなると、今までのカメラやレンズだと、埃っぽい環境での撮影がちょっと心配でした。(実際のところ、GRは埃がセンサーにくっついてしまって一度修理に出してます。)
だから、防塵防滴で普段使いできる画角のレンズはすごくうれしいです。というよりも必要でした。
また、単焦点レンズを普段は使っているので、もうちょっと寄りたいとかもうちょっと離れたいという微妙なわがままを感じることがありました。となると標準域のズームレンズが良いよね・・・と、なるけど、ある程度暗いところでも撮りたいときもあって、そうなると明るいレンズでF値が小さいのがいいなぁと。
と、なるとやっぱり今回買ったスターレンズしかありません。ズーム全域F2.8という明るいレンズですから、そういう意味でもこれしかない感じです。
それと、今までのレンズだと、オートフォーカスの音がちょっと大きめなのも、多少の不満・・・というか不安を感じることがありました。
その点、このレンズはSDM(超音波モーター)内臓なので、オートフォーカスの音もうるさくありません。
いろいろと細かい部分の要望を全部満たそうと思って、しばらく考えた結果、やっぱりこのレンズしか選択肢がなかったというわけです。
キャッシュバックキャンペーン
それと、このレンズに決めようか迷っているときに、非常にタイミング良い感じで下記のリンクのような情報を得てしまいました。
プレミアムレンズキャッシュバックキャンペーン | RICOH IMAGING
なんと、PENTAXのレンズのキャッシュバックキャンペーンなるものをやっているではないですか!
2016年10月21日から2017年1月9日に購入した一部のPENTAX純正レンズを対象にしたキャンペーンだそうです。(詳しくはリンク先を読んで下さい。)
「プレミアムレンズ」ということで、一部のレンズが対象になっているキャッシュバックキャンペーンなのですが、なんと今回購入の「smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF] SDM」も対象に含まれていました。5000円返ってくるみたいです。
これはね、もう完全に運命を感じましたね。いやあ〜大興奮しましたねぇ・・
そんなわけで、このビックウェーブに乗るしかない!と自分に言い聞かせて、ポチってしまったというわけです。
故障が多い(らしい)レンズ
ただ、このレンズ中古だと4万円台〜5万円台で購入することが可能で、中古で買っちゃおうかな?と迷ったのですが、止めました。
というのも、どうもネットでの評判を見ていると故障や不具合などのトラブルも多いっぽいですので。
中古を買うのは、この場合、ちょいとばかり博打過ぎる気がしました。せっかくのキャッシュバックキャンペーンもあるしね。
今のところは特に問題なく快調な使い心地です。しかし、何かトラブル発生したらここに追記したいと思います。
レンズの大きさ比べ
現在僕が所有しているレンズの大きさを比べてみました。
左から「SIGMA 望遠ズームレンズ 70-300mm F4-5.6 DG MACRO ペンタックス用」「smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF] SDM」「HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited」という順番です。
並べると、SIGMAの望遠スームレンズよりも少し小さいくらいの大きさということで、かなり大きめサイズのレンズということがわかります。太さはむしろ今回の買ったDA★16-50mmF2.8のほうが太いかもしれないくらいです。
こうして見てみると、PENTAXの単焦点Limitedレンズのコンパクトさと写りの良さってすごいんだなあと逆に感心してしまうくらいです。
K-3Ⅱに装着
K-3Ⅱに装着してみます。
↑ちなみにこれがDA 35mmF2.8 Macroを装着した姿。
↑これがDA★16-50mmF2.8を装着した姿。けっこうでかいね。
↑レンズフードを取り付けた姿。かなりでかい!
↑ズームリングを回してみた姿。すごくでかい!
カメラ本体に比べて、かなり巨大なレンズですが、常用できる仕様のズームレンズなので、どこかに出かけるときなどはこれ一本で済ませられるのがメリットなのではないかと。雨のときも安心だしね。
撮った写真
ちなみに、昨日と一昨日アップした記事はこのレンズとカメラで撮影したものです。(画像補正やトリミングは少ししてます。)
小田原は、撮影の練習もできたし、楽しかったなあ・・・
以下の写真は、小田原で撮ったけど上記の記事で紹介できなかったものたちになります。さっきも書いたけど、このレンズ、かなり気難しい印象です。だから、満足いく写真ばかりではありません。なので、良い意味でも悪い意味でも参考にしていただければと思います。
(PCでご覧の方は画像をクリックすれば、少しだけ大きめサイズに拡大されます。)
こんな感じで撮りました。
いろいろいじってみた感想としては、なんとなく不思議な質感の写真が撮れるのでおもしろいです。ただし、ここに紹介できない完全なる失敗写真も非常に多いので要練習です。
撮った感想
今のところ、個人的に思ったこのレンズの特徴は以下の通りです。簡単に箇条書きしときます。
- 被写界深度は浅い(特に開放時)
- 被写界深度は浅いけど、だからと言って単焦点レンズほど大きくボケるわけじゃない
- 空間の奥の方もじわっとしたボケ
- 絞るとかなりくっきりして良い感じ
- ピントが合った場所はめっちゃくっきり。硬めの質感表現かな?
- 開放時もピント合わせと構図がバッチリ決まれば良い写真が撮れる
- かなり近寄って撮れる(マクロレンズほどじゃないけど)
- ズームリングはちょうど良い抵抗感があって良い
- オートフォーカスは静か
- オートフォーカスはストレスにならない程度の速さ
このレンズが難しいなと感じるのは、主にボケ感の感じが独特だからかなと思います。
いわゆる単焦点レンズみたいに、ふわ~っとボケる感じじゃなくて、空間の奥までじわ~っとボケる感じです。だから、F値小さめのレンズだけど、単焦点レンズのようなボケを求めてはいけないようです。だけど、被写界深度は浅いので、ピントがちょっとでも狙ったとおりの場所とずれると、すごくピンぼけしたような失敗写真になってしまうようです。
その代わり、絞って撮影すると安定して失敗しない写真が撮れますね。
しかし、どういうわけか開放時も上手いことピントと構図が決まれば不思議と良さげな写真が撮れちゃうときもあります。これは、どういう塩梅でうまくいったのか自分で理解できていない感じなので、これから研究の余地がありそうです。
また、嬉しい誤算だったのが、思った以上に近寄って撮影することも可能だと言うことです。マクロレンズほどじゃないけど、ズームリングを回して50mmでかなり近寄って撮影できます。
ズームリングは適度な抵抗感があってちょうど良いです。ぶら下げていても勝手にズームリングが回っちゃう現象も起こりませんでした。
オートフォーカスはSDMということで非常に静かです。スーッグッグッって感じで、撮ってる本人以外は音に気づかないと思います。
また、SDMは遅いという世間的な評判もあるけど、個人的には普段使っていてストレスに感じることは少ないのではないかと思います。激しく動き回る子どもや動物だったら、ちょっと難しいかもしれないですけどね。
まとめ
以上のような感じが、数日間このレンズを触ってみての感想でした。
ちょっと独特な雰囲気のあるレンズですが、けっこう気に入っています。練習すれば癖も理解できて、もうちょっと使えるようになると思います。たぶん。
防塵防滴のレンズなので、どこにでもどんな天候でも持ち歩くことができるのはすごく嬉しいです。また、粉塵の出る作業中もある程度は安心して使用できて、常用範囲をカバーしている画角のKマウントレンズは、これ以外に選択肢がありません。
おそらく、今後はこいつがメインで活躍していくのではないかと思います。
ちょっと高かったけど、幅広く使えて画質も非常に良いレンズだと思うので、今度も大事に使ってやろうと思います。