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【かんすぴ】2160円のスピーカーを改造したら驚くほど高音質になった【P800-E】

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僕、ハードオフでジャンク品や中古品のおもしろい物がないか見るのが好きなんですけど、先日もいつものように近所のハードオフ行ってみたんですよ。

そしたら、FOSTEXのかんすぴセットのスピーカーボックス(P800-E)が謎のユニット付きで2160円(税込)というお買い得なお値段で売られていたので衝動買いしてしまいました。

これ、「小型のスピーカーボックスに自分でユニットを装着して簡単に自作スピーカーが楽しめる!」という「かんすぴセット」という商品に含まれている、8cmフルレンジスピーカーユニットを装着することが可能なスピーカーボックスです。

これ、新品を買ったらスピーカーボックスだけで定価が片方だけで1700円(税抜き)とかのお値段です。そんで、詳細不明とは言え、スピーカーユニットもついてくる!となったら、なかなかのお買い得商品なんじゃないかな?

FOSTEX スピーカーボックス P800-E

FOSTEX スピーカーボックス P800-E

僕は最近、スピーカークラフト(スピーカーを自作すること)がすっかり趣味として定着していまして、その流れで、以前からFOSTEXのこのスピーカーボックスはどんな感じなのかな?と気になってはいました。

そんなわけで、我が家には自作のスピーカーの数も増えつつあって、正直な所使い道もあるかどうかわからない感じだけど、なんとなく運命を感じた!ということでうっかり買ってしまいました。いやあ〜、趣味ってのは無駄な物もついつい欲しくなっちゃうから怖いよね。(奥さんに「あなたには耳がいくつあるの?と言われた!」)

さてさて、この小型スピーカーを家に持ち帰ってきてアンプに繋いで早速音を確認してみました。

そしたらですね・・・あんまり良い音じゃないんですよ。

いや、思ったよりはそれっぽい音で、音出しした直後は「おっ!」とか思ったんですけど、よくよく聞いていくと、なんか音がスカスカしてるというか・・・なんとなくフワフワしてるというか・・・とにかくなんか違和感ある変な音なんですよ。正直な所、「うわ〜失敗した!」と思いました。

でも、ここで少し考え直しました。せっかく買ったものなんだから愛を注いであげたいってのが人情じゃないかなと思うんですよ。

そこで、このスピーカーをがっつり改造してみることにしました。ひょっとしたら音質も改善されるかもしれないですからね。

で、やってみたら結果的には驚くほどの変化がありました。すごく良くなりました。

てなわけで、この記事ではその改造の様子や工程などを詳しく紹介していこうかなと思います。

<目次>

中古のスピーカーボックスを大改造してみた

「かんすぴセット」と呼ばれる商品や、そのセットに含まれるスピーカーボックス「P800-E」という製品は、誰でも簡単にスピーカークラフトが楽しめる!というコンセプトの商品なのだそうです。

したがって、今回購入したスピーカーも誰かがパーツを購入して、それらを組み立てて、何らかの理由でハードオフで売りに出したものと考えられます。つまり、中身がどんな風に仕上げられているのかは、分解して中身を見てみないとわかりませんよね。(おそらく、思ったほど音がよくなかったからなんじゃないかな〜と予想しますが・・・)

まあそんなわけなので、素人の僕でも音質改善のためにいろいろとできることがあるんじゃないかな?と考えたというわけなんですよ。

問題点

とりあえず、どうして音がよろしくないのか?その原因を調べて、対策を考えなくてはなりません。

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そこで、分解等の作業をするために、とりあえず作業机に持ってきました。

まず、外観を眺めてみます。表面はところどころ傷はついているけれども、わりとキレイです。

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後ろ側を向けてみると「P800-E」と型番が書かれています。これは、8cmのフルレンジユニットを取り付けることができるスピーカーボックスを意味しています。(他にも10cmや6.5cmのユニットを取り付けられる箱が売られています。)

断面を見るとよく分かるけど、これ、厚さが9mmのバーチクルボードでできてるんですよね。これが悪いってわけじゃないけど、少しいじれそうな部分ではあるかもしれません。

いろいろと観察していると、早速問題を1つ発見しました。

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↑真横から見るとよく分かるんですけど、スピーカーユニットが浮いてしまっています。しかも、隙間を埋めるための苦肉の策なのか、うすいスポンジのような物が両面テープと一緒に間に挟んであります。

これはおそらく、このスピーカーボックスに元々空いていた穴のサイズが小さく、無理やり突っ込もうとしたけど、やっぱりダメだった・・・という結果であると思われます。

これじゃ、良い音がでないのは当たり前だよね。

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次はいよいよ分解です。まず、ハードオフで「ユニットの詳細不明」と書かれていたユニットを取り外していきます。

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取り外しました。とりあえず、パッと見で分かるのはとにかくハンダ付けが汚いってこと。(しかも、いじっていたらポロッと取れました。)

そもそも、このスピーカーボックス付属のケーブルはただ差し込めば良いように金具が装着されているタイプです。しかし、ユニットの端子部分と形状が合わず、無理やりそれごとハンダ付けしたようです。それもあって、ハンダ付けがうまくいかなかった・・・ということなのでしょう。

ハンダ付けや使用するハンダも音質には影響する部分なので、ここも改善の余地がある点の1つです。

それと、内部に貼り付けられている吸音材も、よく見たら左右で入っている大きさが違うので微妙な感じです。これもなんか気持ち悪いので、あとで取り外して別の物と交換したいところです。

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取り外した謎のユニットの裏側には「F77G98-6」と、型番らしき文字が書いてありました。

rocketnews24.com ↑その型番で検索してみたら出てきました。片方300円。左右2つをまとめて購入すると500円の激安スピーカーユニットであるということがわかりました。

どうやらこれ、ネット上では「安いけど高音質!」ということでもてはやされているスピーカーユニットのようですね。これは、ぜひともこのスピーカーユニットの本領を発揮させてみたいものです。

正確には77mmのユニットなのですが、8cmのスピーカーボックスであるP800-Eに装着可能であると、上記の記事で紹介されているようです。(実際には、サイズが完璧には合わず、出っ張ってしまうわけですけどね。

akizukidenshi.com ↑ちなみに、ネットではこちらで買えるようです。


さて、ここまでいろいろと見てきて、いろいろと問題点が見えてきました。

  • スピーカーユニットが浮いている
  • ハンダ付けが汚い
  • 吸音材の量が左右で違う

↑パッと見で明らかに問題を感じる部分はこんな感じでしょうか。これらは以前の所有者が組み立てのときに生じた問題なので、きちんとやり直せば改善できる点です。


他にも、大きな問題ではないけど、こだわることができそうな箇所もあります。

板材が薄めのバーチクルボードなのも、(方法はこの後説明していきますが)多少の改善はできそうです。

内部配線も付属品の細いケーブルがそのまま使われているので、手持ちの太めのしっかりしたケーブルに交換すれば、音質の変化が期待できそうです。

どんな感じに改造するのか?

では、具体的にどんな感じに改造していくのか?という話です。

まあ、最も簡単なのは、スピーカーユニットが激安なものが使われていることがわかったので、もっと高級なユニットに交換してしまうことなのかもしれません。

でもさ、せっかくハードオフで安く買ったものなんだからお金使いたくないじゃない?

なので、今回の改造のコンセプトとしては、できるだけ家にある材料を使って、極力お金をかけないように作業する!ということを目指すことにしたいと思います。

それに、オーディオってのは細かいことの積み重ねで音質改善していくものだと思っています。そんで、その細かいことの積み重ねの結果が知りたいじゃない?

故に、ユニットも元々ついていたものをそのまま使っていくこととします。

大きな所ではユニットをピッタリと穴にはめて隙間を無くすこと。細かいところでは、スピーカーケーブル吸音材を交換すればある程度の音質の変化があるはずです。

ハンダ付けもケーブルの芯線を丁寧に剥いて、「スピーカーユニット」〜「ケーブル」〜「ターミナル」と、きっちり綺麗にハンダ付けしてやります。

また、今回の改造の一番大きな所としては、バッフル(スピーカー前面の板のことをこのように言うそうです。)を作り直します。

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具体的にどうやって作り直すのかというと、考えたのが上図のようなイメージです。

スピーカーボックスのバッフル面に、丈夫な板で新たにバッフル板を作り、貼り付けます。もちろん、ユニットの経に合うように正確に円形の穴を開けます。

こうすることによって、ユニットをピッタリと装着することができるし、バッフル板だけでもしっかりとした板を使うことができます。

また、バスレフポートの穴も新しいバッフル板に開ける穴は少し大きめにします。こうすることで、ホーンみたいに末広がりな形状になるので、低音なんかも多少増強できるかも知れないと考えました。(これは効果があるかどうかわからないけど・・・)


まとめると、今回の作業内容は以下のような感じになります。

  • バッフル板の作り直し&貼り付け
    • スピーカーユニットをピッタリと装着する
    • バッフルの補強
    • バスレフポートの拡張
  • ハンダ付けのやり直し
  • 吸音材の取り替え
  • ケーブルの交換

主にこれらのようなことをやっていきます。

細かいことばかりだけど、これだけのことをきっちり丁寧にやればきっと音も良くなるはず!という気持ちで作業を開始しました。

作業工程

ここからは具体的な作業工程についてです。

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とりあえず取り外せる物は全部取り外してみました。(吸音材は狭くて手が入らないのでまだ剥がしてないです。あとで剥がします。)

スピーカーボックスの加工

まず、スピーカーボックス本体を加工していきましょう。

無理やりユニットがハマっていたスピーカーボックスの円形の穴は、新しいバッフル板を貼り付けるので不要です。なので、思い切ってごっそりと切り取ります。

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切り取りの目安となる印を油性ペンでつけます。

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これを、ジグソーを使って切り抜きます。

ジグソーというのは、小型のノコギリが高速で上下して木材などをカットする電動工具のことです。こういう、木材の内側などを切り抜くような作業の時には大活躍の道具ですね。

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ケガをしないように、そして切っちゃいけない場所を切らないように気をつけながら切ります。

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無事に四角い穴が開きました。

この時ついでに、元々ついていた吸音材も取り除いてしまいます。穴が大きくなったおかげで手を突っ込んだりする作業がやりやすいので、ベリベリと簡単に剥がせちゃいます。

次は新しいバッフル版は木工用ボンドで貼り付けていきたいところですが、このかんすぴのスピーカーボックスの素材の表面の感じだと、水分を弾くような感じがします。なので、(たぶん大丈夫だけど)木工用ボンドだけでは多少の不安があります。

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なので、食いつきが良くなるように、#60くらいの粗い紙やすりで表面を荒らします。こうすることで、接着剤の食いつきが良くなります。

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以上で、スピーカーボックスの下準備は完了です。

バッフル板の加工(切断)

バッフルとして使う板の加工をしていきます。

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バッフル板には、ちょうどよい感じのサイズのシナ合板が家の木材置き場に2枚余っていたので、これを使います。15mm厚です。

シナ合板は、スピーカー自作の際にはよく使われる板です。音響的にも優れている性質を持っているのだそうです。

15mmという厚みはこのサイズのスピーカーには少し分厚すぎるかもしれませんが、しっかりした補強をしたほうが音質の変化がよりわかりやすいのではないかと思ったので選びました。

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2枚のシナ合板の切断する箇所に印をつけます。(偶然だけど、横を一箇所切ればちょうど良いサイズ!作業量が少なくて済みます。)

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板材の切断には丸ノコを使います。電動丸ノコは高速で回転ノコギリが回転して、木材を切断するための道具です。非常にきれいな切断面を得ることができる電動工具です。

これも、油断すると指とか簡単に落とす機械なので、十分に気をつけて作業します。

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あっという間に切れた。

バッフル板の加工(穴あけ)

2枚のシナ合板に円形の穴を開けていきます。スピーカーユニットを入れる穴とバスレフポート用の穴で一枚につき、2つずつです。

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穴あけの前に直径何mmの穴を開ければ良いのか知る必要があるので、ノギスで計ってみました。

そしたら直径76mmでちょうど良いっぽいです。ただし、実際に計ってみてわかったのですが、このF77G98-6というスピーカーユニット、思った以上に曲者です。というのも、バッフルに触れる、フレーム部分が非常に狭いので、正確な穴あけができないとダメなようです。直径76mmより大きくても隙間が空いてしまうし、小さいと入らないというかなりシビアな調整が必要っぽいです。

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穴あけは、インパクトドライバーに穴あけ専用の工具を取り付けて行います。

スピーカーユニットを入れる穴は「自在錐」を使います。これは、穴のサイズを30mm〜120mmで自由に変えて穴あけできる工具ですね。ちょっとコツは必要ですが、慣れると非常に綺麗に円形の穴を開けることができます。

スターエム 充電ドリル用自在錐 NO.36X

スターエム 充電ドリル用自在錐 NO.36X

バスレフポートは35mmの穴を開けました。自在錐でもできるサイズではあるのだけど、自在錐は高速で工具が回転するのがけっこう怖いです。なので、たまたま家にあった「フォスナービット」という工具を使って穴あけしました。

SK フォスナービット FB-35

SK フォスナービット FB-35

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↑穴あけ完了。ちょっとだけ変な所に傷が入っちゃったけど、まあ大丈夫でしょう。

バッフル板の加工(穴のエッジを滑らかにする)

ここで、次のバッフル貼り付けの作業に移っても良いのですが、ここでもう一手間加えます。

まず、ユニットの穴の裏側の方のエッジを滑らかに削ります。

特にこの板のように板厚が分厚いと、スピーカーユニットの背面の隙間も小さくなってしまいます。なので、ユニットの背面から出る音をスムーズにするためにこういう作業もけっこう大事なのではないかと思います。

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ヤスリを使ってゴリゴリと滑らかに削ります。

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もう1つ、これが音質向上にどれだけに意味があるか定かではありませんが、バスレフポートの表側の穴のエッジも滑らかにしました。

まあこの作業はどちらかというと、見栄えを良くする的な意味合いが大きいです。

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てなわけで、#400くらいの紙やすりまで使ってさらにキレイに研磨します。

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なかなかいい感じになりました。

バッフル板の加工(仕上げ)

最後の仕上げに、目に触れるであろう部分は全部、紙やすりで滑らかに磨きます。120番から400番くらいまで、徐々に紙やすりの番手を細かくしてやすります。

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↑こんな感じにできました。

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試しにユニットをはめ込んでみたら穴のサイズはピッタリでした。

ただ、バスレフポートの穴の位置が計算間違えてちょっとだけ上に行ってしまったけど・・・まあ、真正面からまじまじ見ない限りあまり目立たないだろうから気にしないことにします。あと、ちょっと穴のサイズが大きすぎたかも?

ついでに、ユニット取り付けのネジ穴の位置を確認して印をつけます。

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印をつけた箇所に下穴を開けます。

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今回は2mmのドリルで穴を開けた後、4mmのドリルで下穴の表面の部分だけ穴を広げときました。

こうすることで、ネジをねじ込んだときにその周囲が盛り上がってしまうことを防ぐことができます。(ネジ穴の周囲が盛り上がるとユニットがその分だけ浮いてしまう可能性がある。)

吸音材貼り付け

お次は、剥がした吸音材の代わりに、別の吸音材を貼り付ける作業です。

これは、先日別のスピーカーを作ったときに買ったニードルフェルトが余っていたので、これを使います。

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ニードルフェルトを、スピーカーボックスの内側に貼るのにちょうど良いサイズにカットします。

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接着には「タイトボンドオリジナル」を使います。

この木工用ボンド、僕はスピーカー製作の時はタイトボンドシリーズをいつも使っているのですが、今回は耐水性能のないタイトボンドオリジナルを使うことにしました。(あとで、余分なボンドを拭き取ったりする作業が必要なため。ちなみに耐水性能があるのはタイトボンドⅢという製品です。)

貼り付けは、(たぶん)そこまでシビアにならないで、適当な感じでOK!

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ニードルフェルトに適当にベタッとボンドをつけて・・・

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・・・穴から突っ込んで、吸音材が元々貼ってあった面に3つの面に貼り付けます。

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左右のスピーカーボックスへの吸音材の貼付け作業完了です。

バッフル板貼り付け

お次はいよいよ、バッフル版を本体に貼り付ける作業です。

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新しいバッフル板にボンドをまんべんなく塗りつけます。

隙間ができると嫌なので、ボンドの量は多めで。でも、多すぎると余分なボンドを拭き取るのが大変になってしまうので、程々の量で !

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クランプやハタ金を使用して、圧着します。

この時、必ずボンドがはみ出してくるので、濡らしたウエス(ボロ布)や雑巾等で拭き取りつつ、クランプとハタ金を締め付けるようにします。

今回は貼り付けた後は側面を削れないので、はみ出したボンドはきっちりと完璧に拭き取っておきましょう。

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固定具をそのままの状態にして乾くまで放置します。

ボンドが乾いたら、クランプとハタ金を取り外します。

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↑いい感じに貼り付けることができました。なかなかそれっぽい感じになってきましたね。

塗装(水性ステイン)

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塗装は「水性ステイン」を使います。これも、以前使って物置にしまってあったものを再利用します。

もうちょっと真面目に、一からスピーカーエンクロージャーを作る時は、より強力な塗膜を作ることができる油性塗料を選びたいと思っているんですけど、今回は楽に作業を終わらせたかったので、水性ステインを選びました。

木材にしか使えない塗料ですが、この塗料ならばシナ合板の美しい木目を活かしたなかなかいい感じの見た目になるはずです。

アサヒペン 水性ステイン チーク 1L

アサヒペン 水性ステイン チーク 1L

作業は、今までいろんな作業を扱ってきたけど、他の塗料と比べたら格段に簡単でした。そういう意味では、水性ステインは塗装に慣れていない人にもおすすめですね。

てなわけで塗っていきます。

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まず、今回の塗装で使う分だけ、適当な容器に適当な量を出します。

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そんで、適当にハケで塗ります。(なるべく、元々のボックス側につかないように。)

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塗り終わったら、乾かないうちに布で余分なステインを拭き取ります。ちなみに元々のボックス側は水分を吸わないので簡単に拭き取ることができます。

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拭き取ったら乾くまで待ちます。

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乾いたら塗って・・・

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・・・乾く前に拭き取ります。

と、この一連の作業を何回か繰り返すと、いい感じに味のある雰囲気の見た目になるってわけです。

今回は塗って拭き取ってという作業を4回繰り返しました。

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↑けっこういい感じの色合いになりました。

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最後の仕上げに、きれいなウエスで表面をコシコシと磨きます。

こうすると、微妙に艶が出てきて、さらにいい感じになります。

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↑程よい艶が出ました。なんかアンティーク調の家具みたいな感じで高級感ある感じじゃない?

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これで、スピーカーボックス部分の加工は全て完了です。

あとは配線等をしていくだけです。

ターミナル取り付け

ここからは内部配線等の仕上げの作業です。

作業の順序は、スピーカー背面のターミナルから取り付けていきました。

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内部配線用のケーブルは、以前スピーカーを作ったときに購入した物を使います。FURUTECHのケーブルです。

必要と思われる長さよりも気持ち長めに切って用意しました。(不要な分はあとで切り落とします。)

このケーブル、こんな小型スピーカーの内部配線として使うにはかなり太いです。下手をすると、ケーブルが引っかかってユニットが穴に入らなくなる危険性もありました。でも、このくらい大胆に変化がある方が、元々ついていた細いケーブルよりも違いがわかりやくて良いと思いました。

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ハンダはオヤイデの「SS-47」というオーディオ用ハンダを使用します。

ハンダも、(経験上)違うものを使うと音質の変化があるので、音響用のちょっと良いものを使うことにします。

オヤイデ 音響専用合金ハンダ (50g)OYAIDE SS-47-50G

オヤイデ 音響専用合金ハンダ (50g)OYAIDE SS-47-50G

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↑ケーブルの導線を剥いて、ターミナルにハンダ付けしました。ケーブルの導線と、ターミナルの端子部分にしっかりとハンダが行き渡っていることを確認します。

次に、スピーカーボックスの背面からケーブルを突っ込むわけですが、このままだと背面の板に貼り付けた吸音材が邪魔で入りません。

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なので、カッターを使って、穴を開けます。よく切れるカッターの刃で横方向に切れ目を入れます。(布系の素材を切る時は黒刃のカッターの刃がおすすめです。よく切れます。)

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ニードルフェルトの切れ目にケーブルを差し込みます。

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ターミナルのネジ止めをして完了です。

本当だったら、ターミナルもこういう安っぽいものよりも良いものが売られていたりして、そういうい高級なやつを使うとさらなる音質アップを狙うことができるかもしれません。しかし、今回はあくまでもなるべくお金をかけない方向性で行くことにしたので、付属品のターミナルをそのまま使用することにしました。

スピーカーユニット取り付け

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次はいよいよスピーカーユニットの取り付けです。

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と、その前に、元々ついていたハンダをハンダ吸い取り線で取り除きます。

元々、よくわからない謎のハンダ付けがされていた部分なので、謎のハンダもきっちりと取り除いておいた方が良いでしょう。

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ケーブルの先端部分の被覆を剥いて、ガッチリとハンダ付けしました。もうちょっとやそっとじゃ取れないようにきっちりとハンダを溶かし込んでハンダ付けをしました。

当初の状態よりも、これで相当にマシになったでしょう。

ケーブルは少し長めなので余分な部分はニッパ等で切り落とします。また、適当な板を穴の上に渡して、その上にユニットを置いてハンダ付け作業をするとやりやすいです。

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スピーカーボックスにはめ込みます。太いケーブルを取り付けましたが、普通にすんなりと穴に入りました。(以前作ったスピーカーでは、ケーブルが太くてユニットを穴に入れるのに苦労したことがありました。)

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ネジ止めをしていきます。

いつものことですが、こういう場合、4つのネジを対角線上に均等に少しずつネジを閉めていくと、均等に全体がしまってピッタリといきます。

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と、そんなかんじで4本のネジをきっちりと締め終わったら完了です。

購入した当初と違って、ピッタリとスピーカーユニットが収まりました。

完成

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完成しました。

見た目的には、なかなかそれっぽく全体の雰囲気がまとまったのではないでしょうか。

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後ろからの見た目は以前と全く変わりません。

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しかし、前方から見るとピッタリとスピーカーユニットがハマっているので、前よりも見栄えが良いですよね。

塗装も、シナ合板の木目がいい感じに美しい感じに仕上がったと思います。

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側面から見ると、ハードオフで売られていた状態とはまるでちがいますよね。しっかりと隙間なくスピーカーユニットがボックスにはまり込んでいることが分かるかと思います。

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↑バスレフポートの位置は、さっきも書きましたが少し場所が中心からずれてしまいました。でも、こういう感じで普通に眺めているだけだとあまり気にならないので、(個人的には)セーフだと思っています。

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塗装は水性ステインで塗装したのですごく楽でした。すごくスムーズに、そして雰囲気良い感じで仕上がったと思います。

僕、暇なときにネットで検索かけて、スピーカークラフト関係のいろんなブログを読んだんですけど、皆さん口をそろえて「塗装が一番難しい」と書かれている人が多いです。でも、塗料によっては、綺麗に仕上げるための難易度が低いものもあるので、塗装に自信のない人はそういう塗料を選ぶと良いと思いました。

水性ステインは適当に塗って拭き取るだけでそれっぽく仕上がるので、おすすめできると思います。

音質が改善された

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改造が完了したので、音質チェックのために適当に机にセットして音を聞いてみました。

ちなみに、アンプは同じくハードオフでかなり安い値段で見つけて衝動買いしてしまったFOSTEXのAP05という小型のアンプを使ってみます。(税込み2700円でした。)AP05は、かんすぴセットに含まれているアンプなので、このスピーカーにはちょうど良いと思いました。

FOSTEX フォステクス パーソナル・アンプ AP05

FOSTEX フォステクス パーソナル・アンプ AP05

結果的には、すごく良くなりました。

当初の状態と比べたら驚くほど高音質のスピーカーですよ。これ。

まず、「音の空間」と言えば良いのでしょうか・・・これがなんとなくフワフワ感があったのが、しっかりと土台があるようなしっかりとした安定感のある空間を感じられる音になりました。なので、当初感じていた耳障りな違和感が消えていました。

しっかりと2つのスピーカーの中央付近から音が聞こえてくる感じで、フルレンジスピーカーの良さを存分に味わうことができる感じです。

また、低音の量も明らかに増えました。これは、スピーカーボックスの容積が微妙に増えたせいなのか、ケーブルが良いものになったせいなのか、はたまたバスレフポートが拡張されたからなのかはわかりません。けれども、当初の状態よりも明らかに、フルレンジスピーカーだけど低音の量感が増えて、豊かな雰囲気の音になりました。

けれども、けして低音過多というわけではなくて、全体のバランスは悪くないと思います。少なくとも、いろいろなジャンルの音楽を聴いていても、特に問題や違和感を感じるということがないように感じました。

全体的には、当初に比べてものすごくまともな音になったと思います。これはこれで悪くない感じのバランスのスピーカーと言うことができるんじゃないかな。

正直な所、左右で500円という激安スピーカーユニットを使っているので、大して良くならないかもという不安はありました。けれども、いろいろな要素が偶然にもうまく合致したおかげなのか、細かい所を複数改善したおかげなのか、普通に使っていきたい!と思えるくらいに良い雰囲気で音楽を奏でてくれるスピーカーに生まれ変わりました。

もちろん、もっと高級なユニットを使用すればもっともっと高音質になるのかもしれません。

でも、オーディオってお金をかければかけるほど良くなるってわけじゃありません。細かい部分をいじることで音質アップが可能であるということが如実に現れていて、非常に興味深い結果になったのではないかと思います。

まとめ

ハードオフで購入したときに使用した2180円以外は、家にあった余っていた材料を使いました。なので、それ以外に(新たに)材料費はかかっていません。アンプはたまたま見つけたから買っちゃったんだけどね。

これだけの値段でこれだけ高音質のスピーカーが手に入ったと考えたら大満足ですよ。

こだわって改造すれば、やりようによってはオーディオは音質アップすることが可能かもしれないよ!という話でした。


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余談ですが、作業机の棚のサイズと、上下の隙間が1ミリの隙間もないくらいにびっくりする程にピッタリだったので、今回改造したスピーカーはここにセットすることにしました。

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iPadを真ん中に吊り下げるように設置するようにして、アンプもL字金具をうまいこと加工してネジ止めして固定しました。

iPadを吊り下げるための金具は、真鍮の線を曲げたり切ったりハンダ付けしたりしてちゃちゃっと作って、以前作った真鍮製のiPadスタンドに引っ掛けるようにしました。

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で、iPadのフォンアウト端子からアンプにケーブルを接続することで、音楽をかけたり動画を見ながら作業ができる環境が完成です。

てなわけで、最近はiPadに接続したこのスピーカーで動画や音楽を楽しみながら作品制作やその他の作業などをしています。(Amazonのプライムミュージックとかビデオとかがすごく楽しい今日このごろ!)

やはり、音楽や動画などを視聴していても、スピーカーから出てくる音が良い音だとそれだけですごく楽しめて、作業も捗るような捗らないような感じになるわけです。少なくとも精神的には非常に満足感あります。

それだけでも、作ってよかったなあと思いました。

FOSTEX 8cmフルレンジユニット P800K

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FOSTEX スピーカーボックス P800-E

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FOSTEX かんすぴセット 8cm KANSPI-8

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FOSTEX フォステクス かんすぴセット(6.5cm) KANSPI-6

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