前回、デッサンの記事を書いたのですが、書いていたら昔のことを思い出しまして、ちょっとだけ何か絵を描いてみたいなという気持ちが出てきました。
そこで、近くの画材屋で鉛筆を衝動買いしてしまいました。(18本くらい。)
他にも鉛筆ホルダーや練り消しなども買いました。もう、絵を描くことは無いと思っていたので、画材はほとんど実家に置いてきちゃったんですよねぇ。
まだ、どんな絵を描くかとか、実際に描くかとか全く未定ですが、鉛筆を買ってまずやらねばならないことは決まっています。そう、鉛筆を削ることです。
鉛筆を使用して絵を描く時はカッターで鉛筆を削ることが必須だったりします。
カッターで鉛筆を削るなんていつの時代の話だよ!って感じに思われるかもしれません。でも、慣れないと綺麗に削るのが難しいのは確かですが、慣れると簡単なんですよ。
<目次>
【デッサン】鉛筆の削り方
前回のデッサンの記事でも少しだけ説明したのですが、デッサンや絵を描いたりする際には、鉛筆はカッターで鉛筆を削ります。
いわゆる鉛筆削りは使いません。鉛筆削りを使用すると、デッサンを上手く描くことはできないからです。鉛筆削りで削った鉛筆でデッサンを描こうとしたらそれだけで消耗してしまいますよ。
これは、鉛筆の芯を多めに出して広い面を塗ったり、芯の先端を削って細かい部分を描くための形状に削るには、どうしてもカッターでないと困難だからです。
逆に言うと、ちゃんとカッターで綺麗に鉛筆を削っている人と、鉛筆削りを使ったり鉛筆の削り方が下手だったりする人の鉛筆画はなんとなく見分けが付きます。それくらい大きな差があります。
カッターで鉛筆を削るのは、最初は難しいだろうけど、慣れると簡単です。練習すれば誰にでもできるようになります。
削りカス入れを用意する
早速実際に鉛筆を削って見せていきたいところですが、その前に鉛筆の削りカスを入れる小型のゴミ箱を用意しておいた方が良いでしょう。
↑おすすめなのは、適当ないらない紙(広告とか新聞でも良い)を使ってゴミ箱を作ることです。上記の写真のゴミ箱はA4の用紙で作りました。
サイズも、使い捨てにできるところも、非常に都合が良いので、この「紙で作るゴミ箱」は定番ですね。
具体的な作り方は、下記のサイトなどが詳しく書いてあってわかりやすかったです。
参考:どこでもごみ箱・・・。の作り方|折り紙|紙小物・ラッピング|ハンドメイド、手作り作品の作り方ならアトリエ
結局のところ、デッサンを描いている最中も、鉛筆の芯が減ってきたらその都度鉛筆を削らなくてはなりません。だから、自分の椅子やイーゼルのすぐ横に、こういった屑入れを用意しておくと、非常に便利なのです。
削りカス入れは、どんなものでも良いのですが、鉛筆の削りカス(木屑や黒い粉)で汚れても構わないものを用意しましょう。
鉛筆を削る
まずは実際に削るところを見てみましょう。(右利きの場合を想定して書きます。)
↑まず、左手で鉛筆を持ち、右手でカッターを持つのが基本です。
↑そして、左手の親指をカッターの根本の背の辺りを押さえて、左手の親指をぐいっと押し出すように力を入れて削っていきます。
右手はどちらかと言うと補助的な役割で添えるだけです。右手を軸にして左手で鉛筆を握って固定して、左手の親指だけ力を入れるようなイメージでやるとうまくいきます。
最初は大きくざっくりと削っていきます。
↑鉛筆を少しずつ回しながら、全角度を削っていきます。
↑先端が露出したら、芯を折らないように慎重に少しずつ削っていきます。
↑大体できたら、最後の仕上げに、軽くバリを削ぎ落とすようなイメージで、芯の先っちょをシュシュッと削って完了です。
↑綺麗にできました。
以上にような手順で、鉛筆を削ります。
コツは、「左手の親指で押し出すイメージ」と、(このあとでも書きますが)「よく切れるカッターを使うこと」でしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=EYHlveg8y3w
ちなみに、静止画だけではわかりにくいと思ったので、鉛筆を削る様子の動画も撮ってあります。
参考にしてください。
切れるカッターを使いましょう
動画を見てもらうとなんとなく想像できると思うのだけど、こういう感じに綺麗に素早く削るには、よく切れるカッターを使う必要があります。
と言っても、カッターの種類は特別な種類ではなくて、普通のカッターで構いません。
普通によく見るタイプの、ごくごく一般的な製品で問題ないです。
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ただし、使いすぎたり古かったりして、カッターの刃が切れなくなっていると、非常に削りにくいです。なので、「切れなくなった」と感じたらすぐに、切れなくなった部分を折るか、カッターの新品の替刃と交換するようにしましょう。
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夢中になって絵を描いていると、ついついカッターの刃が切れなくなっていることに気づかないことも多いです。そうなると、鉛筆を上手に削ることができないし、削ることそのものが面倒になってきます。無駄に時間を浪費することにもなりかねません。
カッターの刃をどのくらいで変えるべきか、その頻度は人によりますが、錆びついたり、刃こぼれしたカッターは使わないようにしましょう。
良い例と悪い例
補足説明として、鉛筆の削り方の良い例と悪い例も紹介しておきましょう。
イメージとしては鉛筆削りで削るよりも、シャープな角度で、そしてまっすぐに削るような感じです。
前回のデッサンの記事でもちょっとだけ書いたのですが、デッサンの時は画用紙に対して水平に近い角度で、鉛筆を寝かせるような感じで持って、広い面を描く意識で鉛筆を使用します。
↑このような感じのポーズが基本です。
↑だから、できるだけ鉛筆の芯を多めに露出することが必要なので、鉛筆削りで削るよりも鋭角な角度に削ります。そうすることで、画用紙の広い面を塗ることが可能になります。
↑また、細かい部分を描くような場合、鉛筆を立ててカリカリ描くときもあります。
↑良くない例の1つが削り方が鈍角だったりする場合です。削り方が鈍角すぎると、広い面を塗ることができませんし、すぐに芯の先端が丸くなってしまうので、細かい描写をすることも難しいです。
↑また、芯と軸の木部がまっすぐになっていないと、鉛筆を水平に近い角度に寝かせることができません。これも良くない例です。これだと、広い面を塗ることが困難だし、芯だけが多く露出しているおかげで非常に芯が折れやすいです。
故に、鉛筆削りを使用したり、削り方が適切でない人の鉛筆画は、無駄な鉛筆のタッチがうるさく見えてしまう傾向があります。そうなると描いている絵そのものの情報が非常に伝わりにくくなってしまいます。
以上のような理由から、できるだけシャープで、まっすぐな削り方がベストであるというわけです。
まとめ
以上がデッサンを描く際の鉛筆の削り方でした。
コツは、左手の親指の使い方と、よく切れるカッターを使うことです。その2つを意識しつつ練習して、慣れれば、誰でも簡単にカッターで鉛筆を削ることができるようになるでしょう。
一応、買ってきた鉛筆は全部削りました。
まだ、何を描くかは未定ですが、経験上、絵を描くことは良い気分転換になるので、久しぶりにアナログな絵も描いてみたいです。まあ、まだ書くかどうかもわからないけど、何か書いたらまた報告しますね。