「お客様は神様です。」という言葉がありますが、ここ最近、実は逆だったんじゃないかな?って思うことがあります。
むしろ「店員は全知全能の神なのだからなんとかしろ!」と思っている客が多いんじゃないかなあと、お店でクレームしている人を見かける度に思うんですよねえ。
店員さんに優しくしようよ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160921/k10010702381000.htmlwww3.nhk.or.jp
最近だと、駅員さんがトラブル対応によって精神の限界に達して制服脱ぎ捨てて線路に飛び降りて逃げたりした事件が話題になっていたりします。
これも、人身事故で電車止まっているわけだから、人間である駅員さんの力だとどうしようもない話なんですよ。だけど、「駅員(全知全能の神)ならなんとかしてくれるでしょ!?」みたいな感じで、クレームを言いながら詰め寄った人がいたんでしょうね・・・
そりゃストレスマックスにもなりますよ。
市役所で順番待ちが20人くらいいて整理券をもらうところで怒っちゃって市役所の人になだめられてる爺さんとか、コンビニで並んでないのに「並んでた」と言って横入りしようとして店員さんに制止されるおばさんとか、回転寿司で注文した寿司と違う寿司が来ていきなりブチ切れて皿をぶん投げたおっさんとか、今までにも多くの迷惑な人を見てきました。
そういう人達に共通しているのは、店員さんに過度な期待をしているところなんじゃないかな?と思うんですよ。
神様だからミスなんかするはずないし、全知全能だから他人の順番を飛ばしたりとか思いのまま!と考えているのではないでしょうか。
そうでなければ、良い年の常識あるはずの大人が、いきなり店員さんに無理難題を押し付けるなんてのは不自然です。
人間だからミスだってするし、人間だからお店のことで知らない事や勉強不足のこともありますよ。ましてや、神がかった能力で天気を回復させたり、時間を巻き戻したり3倍速にしたりとかそういうことはできません。
人間同士なんだから、一生懸命働いている人には優しくしてあげるのが大人の対応だと思うんですけどね。
まとめ
僕、学生時代にとある飲食店でバイトをしていたことがありまして、そのお店が、非常に人気のお店で行列が絶えなかったんですよ。だから、バイトのときはめちゃくちゃ忙しくて、すごく回転も早いからミスもしちゃうときがあったんですよね。
そんなときは、必死でお客さんに謝るわけなんだけど、めちゃくちゃ申し訳ない気持ちでした。でも、お客さんに「ありがとう!美味しかったよ!!」とか言われるとめちゃくちゃ嬉しかったんですよ。
きついバイトだったし、ミスもたくさんしたけど、やってよかったなと思っています。
そのお店で働いた経験があってからは、コンビニでお会計してもらうときはいつも「ありがとうございます!」と言うようになりました。噛んでしまって、たまに「ありゃがとごじゃいます!」になっちゃうけど感謝の気持ちはきっと伝わっているよね。
だからこそ、駅でも飲食店でも市役所でもお店の人に無理強いしている人を見かけると、ちょっと信じられない気持ちになっちゃいます。ていうか、買い物行ったり、どこかに出かけたりすると、けっこう悪質なクレーマーに遭遇する確率は高いです。
「お客様は神様です。」とはよく言うけれども、それは建前で、むしろ「店員は全知全能の神なのだからなんとかしろ!」という感覚で怒りをぶつけている人も多いんじゃないかな。
そんなことを、最近見かけた爺さんとかおばさんとかおっさんを見て思いました。
無理な要求をしてくる人に「お前は客じゃない!」と普通に言えるような世の中になるといいのにね。